一般社団法人海と日本プロジェクトin愛知県は、海が大好きな子どもたち12人と人気タレント小島よしおさんが一緒になって愛知の海の問題点に取り組むテレビ番組とイベント連動企画「このままでは愛知の海がワヤになってまう」の活動を１年間にわたって行いました。10月に豊田スタジアムでのハンバーガーの販売を無事に終えたことを受けて、11月27日に子どもたちがボスに活動の成果を報告して、おっぱっぴー探偵団の修了式が行われました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

「このままでは愛知の海がワヤになってまう」おっぱっぴー探偵団修了式
2024年11月27日（水）テレビ愛知第一スタジオ

「おっぱっぴー探偵団」のこれまでの活動報告

愛知の海の問題を解決するため”極秘組織おっぱっぴー”が立ち上がった！

三河湾や伊勢湾などに囲まれ、養殖など沿岸漁業が盛んな愛知県。近年は、海水温の上昇や海洋ごみの問題から、愛知の海でも漁獲量の減少が心配され、日本財団が実施した「海と日本人に関する意識調査2022」によると、愛知県人が感じる「海への愛着」は全国40位。愛知の人の愛知の海への関心は低くなっています。

そこで、海を愛する子どもたち12人が「極秘組織おっぱっぴー」として立ち上がり、愛知の海がかかえる問題について調査し、問題解決に向けて自分たちで出来ることを考えようと「このままでは愛知の海がワヤになってまう」企画をスタートさせました。子どもたちをまとめるのは、人気タレントの小島よしおさん。

小島さんの代表的なフレーズ「おっぱっぴー」は、「Ocean Pacific Peace（オーシャン パシフィック ピース）」の略。活動の中で、小島さんがボスとして、子どもたちの意見を聞きながら、一緒に愛知の海の問題点について考えていきました。

6月には愛知の海の現状を調べる学習ツアーを行い、碧南海浜水族館や豊浜漁港を見学し、漁師さんに話を聞きました。そこで、味はおいしいのに規格外だったり、取り扱いがしにくいなどの理由から、一般に流通しない魚”未利用魚”の存在を知ります。そこで、7月には未利用魚”アイゴ”を使ったハンバーガー2種類を開発し、9月には一般の方に向けて試食アンケートを実施。実際に売り出すハンバーガーを決定しました。10月には完成したハンバーガー100個を豊田スタジアムで完売させて、見事、ミッションを達成しました。

ボスに活動の成果を報告して修了式へ

この日は、これまでの活動をまとめたVTRをボスにみてもらい、ボスから「みんな、よくやった！おっぱっぴー探偵団としての活動は今日で終わるけど、この経験をいかして、これからは一人一人が意識をもって、豊かな海を引き継ぐために活動していくように、今日が新たなスタートだ！」と激励の言葉をもらいました。これで、おっぱっぴー探偵団として活動してきた任務は無事に修了です。

続いて、ボスから一人ずつの名前が入った修了証が手渡され、子どもたちはおっぱっぴー探偵団を卒業、となりました。

活動を通じて子どもたちは「今回の活動で”未利用魚”の存在を知ることができました」「漁港で漁師さんの話を聞いたり、ハンバーガーを開発して、販売したり、普段はできない活動ができて、毎回楽しかったです」「最初は緊張したけど、海が大好きな仲間と一緒に活動する事ができて、貴重な時間を過ごすことができました」「自分でも海に行ったら、ごみ拾いをして積極的に行動しようと思います」など、感想を話していました。

また、修了式を見守っていた保護者の方からも「この１年間で環境についての子どもたちの意識が変わりました」「人前で行動できるようになったり成長を感じました」「学校だけではできない、貴重な経験をさせて頂きました」といった声が聞かれました。

ボスと一緒に記念撮影をした子どもたちの表情も晴れやかです。

おっぱっぴー探偵団としての活動はこれで終わりますが、海に対する思いや活動に終わりはありません。

これからも豊かな海を守り、未来に残すべく、みんな一人一人の活動は続いていきます。

１年間の活動の振り返りと今回の修了式の様子は、12月27日（金）16時45分～　テレビ番組「愛知の海がワヤになってまう～できたピーヤ！売るピーヤ～」で放送予定です。

◆番組概要

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています