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智頭町の小学生が鳥取特産「夏輝」を通じて山と海の恵みを学ぶ! とっとり名産探し隊~つながる山と海!海を支える恵みの正体を追え~を開催しました!

海と日本プロジェクトinとっとり実行委員会は、8月1日(月)、2日(火)に鳥取特産の岩ガキ「夏輝(なつき)」をテーマ食材として、山の栄養が川へ、そして海へとどのようにつながっていくかを小学生の子供たちに学んでもらうための体験学習「とっとり名産探し隊~つながる山と海!海を支える恵みの正体を追え~」を開催いたしました。

2022.08.18

海と日本プロジェクトinとっとり実行委員会は、8月1日(月)、2日(火)に鳥取特産の岩ガキ「夏輝(なつき)」をテーマ食材として、山の栄養が川へ、そして海へとどのようにつながっていくかを小学生の子供たちに学んでもらうための体験学習「とっとり名産探し隊~つながる山と海!海を支える恵みの正体を追え~」を開催いたしました。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

「とっとり名産探し隊~つながる山と海!海を支える恵みの正体を追え~」
日程
2022年8月1日(月)~2日(火)
開催場所
鳥取県智頭町、岩美町、鳥取市
参加人数
25人(智頭小学校の4~6年生)
協力団体
ちえの森ちづ図書館、智頭町森林組合、智頭の山人塾、株式会社サカモト、Develop SURF&SEA、鳥取環境大学、鳥取県漁業協同組合、中村商店、とっとり賀露かにっこ館

「フルボ酸」とは?ふるさとの山が豊かな海を育む源に!

体験学習1日目となる8月1日(月)は、鳥取県智頭町の「山」についての学びからスタート。杉のまちとして知られる智頭町、なんと町の面積の93%が森林です。普段から山を身近に感じている児童たちですが、森林がどのような役割を果たしているのか、はっきりとは分かっていないことも。授業では、森林が私たちが生きる上で欠かせない空気や水を育んでいることを学んだうえで、講師の智頭町森林組合の大谷組合長からは木を植えて、育てて、伐採し使うことが森を守っていくためには欠かせないことだと説明を受けました。

続いて、フィールドワークへ出かけた児童たち。この日の最高気温は約35度と厳しい暑さでしたが、山に入ると心地よい風が。また、湧き水に触れた児童は「冷たい!気持ちいい!」と平野部との違いに驚いている様子でした。講師を務めた智頭の山人塾の山本塾長は、智頭の山は「様々な植物が生えている良い山が多い。」と児童に説明していました。そのためには、地表にしっかりと光が行き届くようにすることが大事としたうえで、「林業が盛んな智頭町では手入れが行き届いている山が多く、それは本当に誇れること。」と児童たちにふるさとの山の素晴らしさを伝えていました。

そして、後々の実験で使うため山の土も採取しました。山の土は、落ち葉や枝などの有機物を微生物が分解して腐植性土壌(腐葉土層)が出来上がっていく過程で、「フルボ酸」と呼ばれる物質が生成されます。このフルボ酸には鉄と結びつく作用があり、海藻や植物プランクトンの成長に必要な鉄がフルボ酸とともに海へと流れ込みます。児童たちは、豊かな山や森で作られた栄養素が、海の生き物を支えていることを学んでいました。

山から海へ!屈指の透明度を誇る熊井浜で「海の中」を探索!

午後からは、鳥取県東部の海辺の町、岩美町へ。町内でも美しい砂浜と透明度の高いビーチとして知られる熊井浜で、山からの栄養素によって成長する海藻や生き物を観察しました。海で泳ぐことが初めてという児童もいる中、ウェットスーツとシュノーケルを身に着け、いざ、海へ!海へ潜り、魚やアオリイカが卵を産み付ける藻場や、カキのエサとなる海藻を観察しました。海で初めて泳いだという児童は「海の中に色んな生物がいることが分かったし、海のリアルさを感じることが出来ました。」と話し、地元の海をグッと身近に感じられたようでした。

また、海に入らなかった児童たちは砂浜を清掃しました。一見、きれいに見える熊井浜ですが、実は砂の中に、細かいプラスチックの破片が落ちていることに驚いていました。

山から海へ それぞれの水に含まれる栄養の量に違いは?水質調査に挑戦!

山から海へと場所を移して体験学習を進めてきた児童たち。実際に雨水、山の水、川の水、海の水と含まれる栄養の量に変化は生じるのでしょうか?パックテストと呼ばれる方法で、カルシウムの量がどのように変化するかを調査しました。有機物が多く含まれる水ほど濃い紫色になるのですが、実験をしてみると海の水が最も濃い紫色に。雨水を0ポイントとすると、山の水は2ポイント、川の水は10ポイント、そして海の水はなんと1250ポイントに!児童たちは栄養が山から川、そして海へと、どんどん増えていくことを学び、海の養分は山から流れ込んでいることを実感できたようでした。

岩ガキ「夏輝」に白イカも!鳥取の海の幸に子供たちもビックリ!

体験学習2日目は朝8時から鳥取港でセリの見学です。この日は、鳥取の夏の味覚・岩ガキ「夏輝(なつき)」や白イカ(ケンサキイカ)、さらには巨大なヒラメなどが水揚げされていました。間近で見る新鮮な魚介類とセリの迫力に児童たちも大興奮の様子でした。中でも、児童たちが驚いていたのは顔のサイズほどもある特大の岩ガキ「砂丘の誉(さきゅうのほまれ)」です。
鳥取県で穫れる天然の岩ガキは「夏輝」というブランド名で販売されていますが、「砂丘の誉」はその夏輝の中でも最上級に位置付けられる「プレミアム夏輝」なんです。鳥取砂丘の沖合の深い海底で20年前後の歳月をかけて育った極めて大きな岩ガキで、1個4000円にもなる超高級食材です。児童たちは鳥取県漁協の担当者から、岩ガキが成長するには最低でも4年以上の長い年月が必要であること、そのために漁業者は自然保護のため小さな個体は獲らないようにしていることを学び、熱心にメモをとっていました。

鳥取の海に「異変」 いま海が抱える課題を学ぶ

美しい海を持つ鳥取県。しかし、いまある課題を抱えています。鳥取の海を学ぶ授業では、県漁協の担当者が講師を務め、海でいま起きている異変について学び、その問題を解決するために出来ることを考えました。講師からは「海水温が上昇し、南方系の魚が水揚げされるようになるなど生態系の変化が出ている」、「ムラサキウニが異常繁殖し、海藻を食べ尽くして磯焼けや藻場の減少が進んでいる」、さらに「海にごみを捨てることだけでなく、山や川にごみを捨てることが海を汚すことにつながっている」などそれぞれの課題について児童に説明していました。
こうした課題については児童からは、「海の生き物や環境を守るため、海の中、川のごみ拾いを頑張りたい」といった声や、「問題を解決するため、ムラサキウニをたくさん食べたい。」といった小学生ならではのユニークな解決方法が発表されました。

コツをつかめば意外と簡単!岩ガキ「夏輝」の殻開けに挑戦!

最後の学びは、夏輝の殻開け体験です。殻開けをするのは、ほとんどの児童が初めての体験です。初めは硬い岩ガキに苦戦していましたが、鳥取県漁協の担当者から、「ナイフを殻の上側に付けて貝柱を切ること。テコの原理を使うことがポイント。」とアドバイスを受けると児童たちはコツをつかみ次々と殻を開けて、身を取り出していました。児童からは、「思ったより難しかったですがコツをつかんだら簡単でした。家族にも教えたいです」という声が聞かれました。さらに児童たちは、その後の実食や講師との会話を通じて、山の恵みが詰まった鳥取県産の岩ガキの魅力を身をもって体感したようでした。

山と海のつながりについて学んだ児童たち…2日間の学びを通して「伝えたいこと」とは?

山と海のつながりについて学んだ児童たち。2日間の学習を通じて、最も伝えたいことをイラストにして発表しました。「森林と海の平和な関係が作れたらと思って、森と海を描きました。」と山と海のつながりについてイラストで表現した児童や、「海を守る」をテーマに「陸から見るとキレイに見える海でも、潜ってみると海の中にはごみがたくさんあって、そのことを伝えたかった」と海洋ごみをテーマにイラストを描いた児童もいました。
2日間の体験学習で改めて自然の大切さを学んだ児童たち。これからも、ふるさとの山、海を大切にしてくれることを期待しています。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:25人