海と日本公式サイトの最新ニュースをウィジェットで埋込み

<iframe class="uminohi-widget official-newest" src=" https://uminohi.jp/widget/newest/" width="100%" height="800" frameborder="no" scrolling="no" allowtransparency="true"><a href="https://uminohi.jp">海と日本PROJECT【日本財団】</a></iframe><script src=" https://uminohi.jp/widget/assets/js/widget.js"></script>

『砂の国とっとり』を児童たちが学ぶ!「砂が育む海の生態系について子どもたちが学ぶ体験学習授業」を開催しました!

一般社団法人 海と日本プロジェクトinとっとりでは、鳥取市立明徳小学校と共同で「砂が育む海の生態系について学ぶ体験学習授業」を6月12日(水)に開催。この体験学習は5年生の児童を対象にしたもので、鳥取砂丘に代表される「砂」が育む海の生態系について児童たちに学んでもらうことを目的といたしました。

2024.06.20

一般社団法人 海と日本プロジェクトinとっとりでは、鳥取市立明徳小学校と共同で「砂が育む海の生態系について学ぶ体験学習授業」を6月12日(水)に開催しました。この体験学習は5年生の児童を対象にしたもので、鳥取砂丘に代表される「砂」が育む海の生態系について児童たちに学んでもらうことを目的にしています。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

イベント概要
鳥取県は東西120kmにわたり海岸線に面していて、そのうち約2/3が鳥取砂丘を含む砂浜で構成されています。一見、不毛の地のように見える砂丘ですが、実は砂と海の生態系はとても深い関係があります。
砂の表面についた「藻類(珪藻)」をアミなどが食べ、それを魚が食べる…このような食物連鎖の始まりとなっているのです。海と日本プロジェクトinとっとりでは、鳥取市教育委員会と連携し、鳥取市立明徳小学校の5年生の総合的な学習のカリキュラムとして「砂が育む海の生態系」をテーマとした学習を進めることとなりました。児童たちは4月には小学校の近くでごみ拾いをしたり、今月上旬には事前授業として、鳥取の砂浜と海の生態系について専門家による事前授業を受けました。7月には鳥取市にある砂の美術館で「海の生態系」を表現する砂像づくりに挑戦し、11月には学習発表会で一年を通して学んだことについて発表を行う計画です。
日時・講師
2024年6月12日(水)
8:30〜
体験学習①定置網漁の水揚げを見学しよう!(夏泊漁港)
講師:鳥取県漁業協同組合 漁政指導課課長 久保利晋一氏
10:30~
体験学習②トビウオ料理(つみれ汁など)の試食/昼食
講師:鳥取県漁業協同組合 代表理事専務 大磯一清氏
12:00〜
体験学習③海の生態系を見つけてオリジナル水族館を作ろう!
講師:公立鳥取環境大学 環境学部 環境学科 太田太郎准教授、鳥取県漁業協同組合 古田晋平氏
参加者
鳥取市立明徳小学校5年生 27人
協力
鳥取県漁業協同組合、公立鳥取環境大学、鳥取市教育委員会

「私も触りたい!」岩礁域で獲れる魚の水揚げに子どもたちも大興奮!

6月3日(月)には、事前授業として「鳥取県の海岸」についての授業を開催し、児童たちは鳥取県の海岸線が約120キロあり、そのうちの2/3が砂浜で、残りの1/3分は岩礁域で構成されることを学びました。

続いて開催した6月12日(水)の授業で児童たちはまず、鳥取市青谷町にある夏泊漁港で小型定置網漁の水揚げを見学し「岩礁域で育つ海の生き物」について学びました。この日は、アジやサバをはじめ、旬のトビウオやヨコワ、ケンサキイカなどおよそ20種類の魚が水揚げされました。はじめは、魚に触れない児童もいましたが、時間が経つにつれて、魚にも慣れた様子で「私も触りたい!」と積極的に魚を掴んだりトビウオの羽根を広げてみたり観察を楽しんでいました。

講師を務めた鳥取県漁協漁政指導課の久保利晋一課長からは「夏泊は岩礁域で岩場に生息するイシダイやキジハタなどが良く水揚げされる」と説明がありました。その一方で、ムラサキウニが大量発生するなどして岩礁域に広がる藻場が失われている現状についても紹介し、魚の産卵場所や住処が無くなっていて、ムラサキウニの駆除や畜養に力を入れていることを児童たちに説明しました。

旬のトビウオを味わう!アゴのつみれ汁でお昼ごはん

続いて鳥取市の水産物直売所「かろいち」に移動し、お昼ごはんです。お弁当とともに児童たちに振舞われたのが、山陰では「アゴ」と呼ばれるトビウオを使ったつみれ汁です。児童の中には何杯もおかわりをする児童もいて、今が旬の日本海の味覚を堪能していました。

砂地ではどんな魚が獲れるかな?鳥取の海を表現した「オリジナル水族館」作りに挑戦!

午後からの体験学習は、鳥取砂丘にほど近い鳥取市の岩戸漁港に場所を移して砂地に生息する海の生き物について学びました。海底に仕掛けた網をロープで慎重に引っ張り生き物を捕獲します。ネットから慎重にタライに移して観察してみると…ヒラメやカレイの幼魚のほか、イカやエビどさまざまな生き物が見つかりました。児童たちは、講師を務めた公立鳥取環境大学の太田太郎准教授に見つかった生き物の名前や特徴などを聞き、興味深そうに観察していました。その後、児童たちはグループに分かれて「オリジナル水族館」作りに挑戦しました。「どんな魚を入れようかな?」などと児童同士で相談しながら海藻やアミ、エビにカレイの幼魚など様々な生き物を透明の水槽に移しました。今回の体験学習を通して、砂地にも多くの生き物がいることで生態系が維持され、豊かな海がつくられていることを児童たちは学んでいました。

参加した子ども・講師からの声

児童たち
「海には色々な生き物がいることが、知ることが出来た。」
「海の生物についてこれからも色々と勉強していって、もっと知識を深めていけたらいいなと思う。」
「トビウオのうまみが汁まで染みわたっていておいしかった。普段は見られないことが漁港で見ることができて、学びにつながった。」

鳥取県漁業協同組合 漁政指導課 久保利晋一課長
「子どもたちが魚に驚いている姿を見られていい機会になった。地元には、素晴らしい環境のもとで豊富な魚がいることを知ってもらいたい。」

公立鳥取環境大学 環境学部 環境学科 太田太郎 准教授
「たくさんの種類の生き物が海にはいるということを子どもたちに知ってもらえたと思う。普段は生き物と認識してないような生き物も今日の授業で観察できたと思うので、アミやエビが魚のエサになり、食物連鎖があり、生態系が維持されているということ、生き物同士がつながりを持って生きてるってことを理解してほしいなと思う。」

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:27人