【海洋ごみのホットスポット対策】 海の中にある海洋ごみを可視化しよう! ダイバーによる海中清掃を開催しました!
一般社団法人海と日本プロジェクトinとっとりでは、昨年度までの千代川を中心とした河川ごみと海洋ごみの関係性についての調査研究をもとに見えてきたホットスポットへのアクションをスタート。まずは海の中にある海洋ごみを可視化しよう!と、5月20日(土)に鳥取の海が大好きなダイバーのみなさんに集まって頂き、海の中にある海洋ごみの回収(海中清掃)を開催しました。
2023.06.05
一般社団法人海と日本プロジェクトinとっとりでは、昨年度までの千代川を中心とした河川ごみと海洋ごみの関係性についての調査研究をもとに見えてきたホットスポットへのアクションをスタートさせました。まずは海の中にある海洋ごみを可視化しよう!と、5月20日(土)に鳥取の海が大好きなダイバーのみなさんに集まって頂き、海の中にある海洋ごみの回収(海中清掃)を開催しました。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催したものです。
イベント名
海の中にある海洋ごみを可視化しよう!ダイバーによる海中清掃
日程
2023年5月20日(土)9:00~13:00
開催場所
出港:田後漁港(鳥取県岩美町)、海中清掃:鳥取砂丘沖(鳥取市)
参加人数
10名(有志ダイバーの皆さん、岩本泰平日本海テレビアナウンサー)
協力団体
ブルーライン田後
ダイバーが集結して、海中清掃!
5月20日(土)、鳥取県東部の岩美町にある田後(たじり)漁港。漁港近くにあるダイビングショップ「ブルーライン田後」には、岡山県や兵庫県から来たダイバーや鳥取大学のダイビングサークルのメンバーが集まりました。この日の海は波と風が少しある状況で水温も低く、参加者はドライスーツを着用して海中清掃に臨みました。午前9時過ぎ、ブルーライン田後の専用船に乗り込み、鳥取砂丘の沖合へ。田後漁港から約30分、波に揺られポイントにたどり着きました。砂丘から続く海は、海の中も砂地と思われがちですが、中には岩場も存在しています。碇をおろし、ダイバーたちはいざ海へ。水深約20~30mの海中で約20分清掃を行いました。
海の中の様々な場所にあった海洋ごみ!今後の調査研究に活かす取り組み
海に潜ってみると、様々な海洋ごみが点在していました。ダイバーたちは、手持ちのメッシュ袋に次々と海洋ごみを入れていきます。中には岩場の隙間やサンゴに絡まっているごみもあり、その周辺を沢山の魚たちが泳いでいました。今回のダイビングでは、海中清掃と海洋ごみの状況を水中カメラで撮影。海中のごみの分布を知る上で、貴重な資料を確保することができました。
持ち帰った海洋ごみを分別してみると漁網や釣りのルアー、ペットボトルや空き缶、プラスチック容器に、ナイロン袋と様々な海洋ごみが回収されました。今まで目にすることがあまりなかった海の中のごみが、どのように分布し、どう生態系に影響を与えているのか?今回の映像や写真、回収した海洋ごみをもとに、今後の調査研究に活かしていくことにしています。
参加したダイバーからの声
・「普段のダイビング中でも、気が付いて可能な時は、海洋ごみを回収しようと努めています。一度、台風が来たり、海が荒れたりするとすぐにまた元の状態になってしまいます。今回の映像や写真を発信することによって、多くの方々が海洋ごみ問題に興味を持って削減に努めて貰えたら嬉しいです。ダイバーたちも、今後も清掃活動を続けられたらと思います。」
・「きれいな海が大好きでダイビングしています。多くの魚と海洋ごみが浮いているのを見かけると残念に思っています。海の中で海洋ごみを回収するのは中々大変なので、陸や河川から出る海洋ごみを少しでも減らせたらと思います。今回の映像が何かのキッカケになると嬉しいです。」
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:10人