海と日本公式サイトの最新ニュースをウィジェットで埋込み

<iframe class="uminohi-widget official-newest" src=" https://uminohi.jp/widget/newest/" width="100%" height="800" frameborder="no" scrolling="no" allowtransparency="true"><a href="https://uminohi.jp">海と日本PROJECT【日本財団】</a></iframe><script src=" https://uminohi.jp/widget/assets/js/widget.js"></script>

隠岐諸島特産のサザエや豊富な海藻を小学生が徹底体験!『貝の王国防衛隊!』を開催しました!

一般社団法人 海と日本プロジェクトinしまねは、7月29日(土)から31日(月)に小学5・6年生が、島根県の離島、隠岐郡海士町を中心に、隠岐特産のサザエやアワビなどの貝について学びながら、美しく豊かな海の保全について、子どもたち自ら考える体験学習「貝の王国 防衛隊!」を開催しました。

2023.08.09

一般社団法人 海と日本プロジェクトinしまねは、7月29日(土)から31日(月)に小学5・6年生が、島根県の離島、隠岐郡海士町を中心に、隠岐特産のサザエやアワビなどの貝について学びながら、美しく豊かな海の保全について、子どもたち自ら考える体験学習「貝の王国 防衛隊!」を開催しました。

”貝の王国”と言われる隠岐諸島で、参加した子どもたちが、「貝を育む海洋環境」や「貝と関わりの深い海藻」、「貝に忍び寄る問題」について、観察やお仕事体験や、無人島でのアクティビティなどを通して学び、海の環境を守る意識を持ち、自ら海を守る行動に移すことを目指します。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

開催概要
”貝の王国”として知られる隠岐諸島だが、近年貝に危機が迫っている。エサとなる豊富な海藻の減少、磯焼け問題です。無人島でのアクティビティや、海のお仕事体験などで、貝の王国を取り巻く現状や解決策を探りました。
日程
2023年7月29日(土)~31日(月)【2泊3日】
開催場所
小森島、明屋海岸、海の駅松島、岡部株式会社応用藻類学研究所(以上、海士町)、島根県栽培漁業センター、リゾ隠岐ロザージュ(以上、西ノ島町)
参加人数
24名(小学5~6年、男女、居住地:松江、出雲、益田、邑南、広島など)
協力団体
NPO法人隠岐しぜんむら、株式会社日本旅行、岡部株式会社応用藻類学研究所、島根県栽培漁業センター、海の駅松島など

無人島で貝の王国を思いっきり体感!

144名の応募の中から選抜した24名が参加した本イベント。最大の魅力は隠岐の無人島で貝の王国を全身で体験できることです。隠岐はサザエやアワビ、ヒオウギ貝など国内有数の貝の産地で、その豊富な貝類のエサとなっているのが、日本屈指の海中林・豊富な海藻類です。貝、海藻その両方を体験するためチャーター船で向かったのが、海士町の小森島。参加者はシュノーケリングや箱メガネで、貝や海藻を観察し、40分間で19種類もの貝(サザエ、ボベ貝など)を発見しました。また、カヌーに似た形をした空気で膨らむパックラフトに乗って、サザエ等の伝統漁法カナギ漁を間近に見学し、資源保護の大切さについても学びました。

貝と海藻の養殖は難しい

参加者が訪れた島根県栽培漁業センター(西ノ島町)はイワガキやマダイなどの稚貝や稚魚の育成を行っていて、イワガキの稚貝が植物プランクトンで育成されているところを見学しました。その一方で、隠岐特産のサザエやアワビはワカメなどの海藻を食べているため、養殖コストがかかることなどから養殖が難しいことが分かりました。

また、海士町にある岡部株式会社応用藻類学研究所では、貝のエサとなる海藻養殖の職業体験。ワカメの種苗をロープにくくり付け、海に沈める作業を体験したり、研究所内で様々な海藻類に触れました。

アワビ養殖の難しさを学ぶことで、エサとなるワカメなど海藻生態系の保護の重要性を学び、海洋酸性化(温暖化)などが貝に及ぼす影響について知ることで、自分たちにできることは何か、問題を自分事化することができました。

最後に、今回学んだことPRするべく、3日間の学びの成果をメッセージやイラストに表現。それをまとめたものを隠岐のサザエご飯の素や、隠岐の塩のオリジナルパッケージ商品を制作し、2023年秋に販売を始める予定です。

参加した子ども・保護者からの声

3日間の体験の中で最も印象に残っていることに、多くの子どもが無人島でのシュノーケリングを挙げました。シュノーケルと水中スクーターで海中さんぽ。海底の緑や白、赤など様々な色をした海藻や、サザエ・アワビに代表される隠岐の貝類を観察したことは「これまで見たことがない世界が広がっていた!」「本当にキラキラしていて別世界。また来たい!」「貝や海藻が少なくなっている現状が分かり、その原因の一つとして地球温暖化があることがわかった。節電など地球温暖を抑制できる取組を家族やクラスの友達ともやっていきたい」などの声が聞かれました。

2日目の昼食は海岸で自ら採集したボベ貝と自分たちで下ごしらえした隠岐の新しい特産アカモクのスープとアワビご飯。夕食はサザエ、イワガキ、ヒオウギ貝をメインにしたバーベキューを堪能。「今まで食べた貝の中で一番美味しかった!」「貝は好きじゃなかったけど、食べてみたら食べられた」「地球温暖化が海の酸性化に繋がり、貝の生育に影響がでる恐れがあることがわかった。今後、貝やお寿司がとても貴重な食べ物にならないように、エアコンの設定温度を適切にするなど温暖化を防ぐ取り組みをしていきたい」など、体験を通じて貝への親しみが深まったとの声がありました。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:24人