ジオパークの海岸が”ごみ”で台無しに… 松江市と高校生がタッグを組んで素晴らしい自然を守るため「秘境の海洋ごみ調査隊!」を開催しました
一般社団法人海と日本プロジェクトinしまねは、松江市環境エネルギー課、県立松江東高校と連携し、2023年12月2日(土)に「秘境の海洋ごみ調査隊!」と題した海岸のごみ調査を開催いたしました。
2023.12.12
一般社団法人海と日本プロジェクトinしまねは、松江市環境エネルギー課、県立松江東高校と連携し、2023年12月2日(土)に「秘境の海洋ごみ調査隊!」と題した海岸のごみ調査を開催いたしました。このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。
公式サイト:https://shimane.uminohi.jp/
近年、ごみ拾い活動が各地の海岸で盛んに行われています。しかし、人口が少ない地域の海岸や、陸からのアクセスが難しい海岸は、回収活動が出来ず海洋ごみが大量に蓄積している場所もあります。(一社)海と日本プロジェクトinしまねは、松江市や松江東高校の生徒と連携し、日本ジオパークに認定されるエリアの松江市美保関町諸喰の海岸で、漂着したごみの調査と回収を行いました。調査は、国籍別や種類別に実施し、調査結果は12月19日(火)に、松江東高校の地域探究学習の成果として発表する予定です。
日時
2023年12月2日(土)9:30〜11:45
開催場所
島根県松江市美保関町諸喰の海岸
参加人数
県立松江東高校JRC部6名・松江市(環境エネルギー課・美保関支所)7名・地元の方など、約20名
主催
一般社団法人 海と日本プロジェクトinしまね
協力団体
法田地区自治会 TSKエンタープライズDC
人の通わないジオパークの海岸には…
島根県東部には、島根半島・宍道湖中海ジオパークに登録される貴重な海岸が多数あるにも関わらず、海洋ごみによる景観や環境の悪化が問題となっています。また、島根半島の海岸部では、人口減少や高齢化などにより、ごみ拾い活動が年々難しくなっている場所があります。
そこで、松江東高校JRC部の生徒と松江市職員、地域住民が協力して、日本ジオパークに認定されるエリアの松江市美保関町諸喰で、ごみの回収と調査を行いました。調査を行った海岸は、港から歩いて約10分の場所にあり、海水浴場や観光地にはなっていない場所です。地形は入り組んだ湾になっており、ごみが蓄積していました。ごみが集中しやすい場所「ホットスポット」となっているようです。普段、人があまり行かない場所のため、漂着ごみは放置されているようです。
15分間、エリアを設定してごみ調査
ごみ調査では、時間を15分間と決め、10m四方のエリアで無作為にごみを拾いました。
普段人が入りこまない場所のため、土に埋もれ回収が難しいごみもありました。プラスチックごみが目立ち、ごみの大半は日本国内の物のようでしたが、韓国語や中国語の表記があるペットボトルも目立ちました。国内外の魚網やブイなど、漁具も多く見つけました。
拾ったごみは現地で、島根県の調査票に沿って、プラスチック、発泡スチロール、金属、ゴムなど9種類に分別しました。プラスチック類はさらに細かく、ペットボトル、漁具、レジ袋など9種類に分類しました。ごみの多くはプラスチック類や漁具のひも類でした。そして国内、韓国、中国、ロシア、その他と分類した後、個数を数え、重さも測り記録しました。ごみの約半分は日本国内の物でした。
探究学習の成果発表で調査結果を発表
生徒は、多くのごみが漂着していることに驚いてましたが、「これから自分たちは、ごみを出さないことが重要だと思った」と話しています。
松江東高校の生徒は今後、詳しい調査結果を出すことになっていて、12月19日(火)に松江東高校の地域探究の成果発表会で発表されます。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:20人