海と日本公式サイトの最新ニュースをウィジェットで埋込み

<iframe class="uminohi-widget official-newest" src=" https://uminohi.jp/widget/newest/" width="100%" height="800" frameborder="no" scrolling="no" allowtransparency="true"><a href="https://uminohi.jp">海と日本PROJECT【日本財団】</a></iframe><script src=" https://uminohi.jp/widget/assets/js/widget.js"></script>

門川町の海にはオアシスがある!【日向灘のオアシスを守れ!~集まれ門川探検隊~】を開催しました!

海と日本プロジェクトinみやざき実行委員会は、2022年8月2日(火)と3日(水)に、県内在住の小学5・6年生が、「海」「川」「森林」を縦軸に「見る」「食べる」「遊ぶ」「学ぶ」を横軸に、未来の門川湾が「日向灘のオアシス」であり続けるために何が出来るかを考えることを目的として、「日向灘のオアシスを守れ!~集まれ門川探検隊~」を開催いたしました。

2022.08.19

海と日本プロジェクトinみやざき実行委員会は、2022年8月2日(火)と3日(水)に、県内在住の小学5・6年生が、「海」「川」「森林」を縦軸に「見る」「食べる」「遊ぶ」「学ぶ」を横軸に、未来の門川湾が「日向灘のオアシス」であり続けるために何が出来るかを考えることを目的として、「日向灘のオアシスを守れ!~集まれ門川探検隊~」を開催いたしました。

このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

開催概要
県内在住の小学5・6年生が、宮崎が誇る豊かな海門川湾で、そこに生息する魚のことや、近くの川や森林に行き豊かな海ができる理由を学ぶ他、乙島クルージングや郷土料理あげみ作り体験を通じ、2日間宮崎の海を楽しみながら学ぶイベントです。
日程
2022年8月2日・3日(水)
開催場所
門川町
参加人数
小学5・6年生 20名

門川湾が「日向灘のオアシス」と言われる理由

2日間のイベントのプロジェクトリーダーである、宮崎大学農学部海洋生物環境学科の村瀬敦宣先生による授業から始まりました。門川湾周辺には、815種類の魚がいることがわかっています。その数は、多いのか、少ないのか?東京湾は約700種、北海道は約800種生息しているので、門川周辺の広さは東京湾や北海道よりずっと小さいのに魚の種類はどちらよりも多いことがわかります。門川湾は魚たちにとって住みやすい環境であることから、研究者の間で「日向灘のオアシス」と呼ばれることもあるそうです。

宮崎県の中の小さな門川町になぜオアシスがあるのか。門川町は、海と森林と川がコンパクトに揃っていて、豊かな森林から五十鈴川を伝って溶け込む栄養素が魚にとって良い環境を作っているからです。
子どもたちにオアシスとは何か知っているかと尋ねると、砂漠の中にある癒しのスポットと答えてくれました。子どもたちはそんなオアシスが海の中にあり、東京湾や北海道以上に魚種がいることに驚いていました。

未来の門川湾が「日向灘のオアシス」であり続けるために何ができるかを考えてもらう基礎を学びました。「海」「森林」「川」に実際に行き、現状を見て、考えたことを多くの人に知ってもらうため、アウトプットとして「門川環境かるた」を作成します。イベント中、その読み札を子どもたちに考えてもらいました。

無人島乙島でのフィールドワークで海の環境変化を学ぶ

門川の無人島乙島に渡り、まずは門川町観光協会の方から門川湾近くの枇榔島に生息する国の天然記念物に指定されている絶滅危惧種の「カンムリウミスズメ」のことや、サンゴなどを見せてもらい、海の環境変化を学びました。環境の変化が生死に繋がる生物を知ったことで、環境を悪くしないために自分たちは何をすれば良いか考えることが出来ました。
次に、先に乙島に入っていた村瀬先生の研究室の学生さんが午前中魚を釣っていて子どもたちに見せてくれました。マダイやカサゴなどたくさんの種類の魚が釣れていて子どもたちは興味津々でした。村瀬先生が魚の種類を質問するとどんどん答えていて、魚の知識が豊富なことに驚きました。門川湾の魚種の豊富さを目の当たりにした瞬間でした。

豊かな栄養を生み出す森林、それを海へ運ぶ川で小魚などを観察!

海から約15分バスに乗り、降り立った所は目の前に森林、そして五十鈴川が流れている場所です。このことから門川町は海、川、森林が近くにあるバランスが取れた場所であることがわかります。門川町は立地が良く、天然林が多いので豊富なミネラルが五十鈴川に流れていくことを知りました。川の色が濁った部分が森林からの栄養素が流れ込んでいる所ということを村瀬先生から教えてもらい、森林からの学びが深まっていました。実際に川に入り、小魚などを観察しました。8月1日に漁が解禁したばかりの山太郎ガニも見ることができました。

2日目はセリ見学から開始!

庵川漁港でセリを見学しました。漁港には朝早くからたくさんの魚が並んでいました。セリを初めて見学するという子供たち。始まるとスピーディーな展開とセリ人が発する言葉に圧倒されていました。あっという間に魚が仲買人に落札され、売れていきました。セリが終わってから、漁師や仲買人の仕事について教えてもらい、魚の流通を学びました。どんな方法でどんな魚を獲っているのか、セリ中に何と言っているのかなどセリを見て気になったことを質問することができました。

宮崎特有の郷土料理あげみ作り見学

あげみは、宮崎の漁師に伝わる宮崎特有の郷土料理です。日向灘で獲れる新鮮なアジやイワシ、ハモ、エソ、タチウオ、ヒメイチ、シイラなどの魚の内臓とうろこをとって骨ごとミンチにし、味付けをして揚げたものです。まずは機械で魚をミンチにします。次に魚のミンチを練ります。その時入れるのは水と砂糖など調味料だけ。練っていくと弾力のある生地ができ、形を整え揚げていきます。魚をまるごと使っているのでカルシウムなど栄養たっぷり!魚が苦手と言っていた子どももあげみなら食べられました。豊かな海の恵みを無駄なくいただく方法を先人たちが考え、それが今も続いていることを知り、自分たちもこの豊かな海を守り未来へ繋いでいきたいという思いを強くしたようでした。

門川湾で獲れた新鮮な魚を食べ豊かな海の恵みを再認識!

マルケイ食堂に行き、門川湾の60年を見てきた黒木社長に門川の昔と今を話していただきました。門川では昔からたくさんの魚が獲れたことや、近くに海がある環境は当たり前ではないからもっと海に行って魚を見て、色々な経験をしてほしいとおっしゃっていました。
また、昼食にはこの日獲れた新鮮な魚を使った海鮮丼や刺身などお魚づくしのスペシャルランチを作っていただきました。子どもたちは豊かな海の恵みを再認識しながら「美味しい!」と頬張っていました。

2日間のまとめ・発表会

4人組のグループになり、2日間で考えた「門川環境かるた」の読み札を見せ合い、「1日目乙島」「1日目その他」「2日目」「フリー」の4部門ごとに良いと思う読み札を選び、1人ずつ発表しました。
「乙島は生き物の家守りたい」や「森の栄養川を流れて海へ行く」「あげみはね魚の骨も大切に」「門川の自然めぐみいただきます」など学んだことをそれぞれが表現した読み札でした。
魚など海の生物を守りたいから海を汚したくない、2日間で学んだことを家族や、友人に伝えてみんなで日向灘のオアシスを守っていきたいと発表してくれました。
子どもたちが考えた読み札をもとに「門川環境かるた」を作成し、完成は11月頃の予定です。

参加した子ども・保護者からの声

・家の人に門川の魅力を伝え、これからどうしていきたいのかも伝えたい。
・自然を大切に守りたい。
・もっと魚を知りたいと思いました。
・門川湾に生息する魚を見られて、魚のことをもっと知ることができました。
・1日目終了後かるたを作りながら、教えていただいたことを一生懸命話してくれました。2日目も帰宅しながらあと11週間くらい続けばいいのに~と言っていました。このようなイベントに参加できて本当に良かったです。(保護者)
・イベント中更新されるSNSを見て、子どもが楽しんで学んでいる様子が伝わってきました。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:20人