完成アニメーションを市長と地域の子供たちが鑑賞 両小野中学校で海ノ民話アニメ上映会と学習会を開催しました!
一般社団法人日本昔ばなし協会と塩尻市海ノ民話のまち実行委員会は、1月26日(金)に長野県塩尻市の百瀬敬市長を表敬訪問し、塩尻市「海ノ民話のまち」の認定証と完成アニメーションを贈呈いたしました。
2024.02.05
一般社団法人日本昔ばなし協会と塩尻市海ノ民話のまち実行委員会は、1月26日(金)に長野県塩尻市の百瀬敬市長を表敬訪問し、塩尻市「海ノ民話のまち」の認定証と完成アニメーションを贈呈いたしました。
また同日、両小野中学校で同作品の上映会と、沿岸部と内陸部を結ぶ交易ルート「塩の道」についての学習会等を実施いたしました。当日は、塩尻市百瀬敬市長、アニメ監督の沼田心之介監督、両小野中学校の生徒65名、ほか市の関係者が集まり約100名が参加しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
日時 | 2024年1月26日(金)14:15~15:45 |
会場 | 塩尻市辰野町中学校組合立両小野中学校 体育館 |
プログラム | ●海ノ民話のまちプロジェクト説明
●実行委員長挨拶 ●認定証・完成アニメパッケージ贈呈 ●アニメーション上映 ●沼田心之介監督ご挨拶 ●塩の道について(松本市文書館特別専門員 窪田様) ●アニメの活用方法(グループワーク&発表) ●百瀬市長よりご挨拶とアニメーションの感想など ●「うとう」のテーマソング「うとうと一緒に!」披露(生徒) ●フォトセッション・取材(市長、監督、生徒) |
塩尻市に伝わる海ノ民話「善知鳥峠」のアニメを鑑賞
冒頭で、海ノ民話のまちプロジェクトとはどういうことをしているのか説明をした後、「善知鳥峠」のアニメを鑑賞しました。塩尻市に伝わるこの民話は、舞台となっている周辺の地域の方は知っている話ではあるものの、塩尻市民の中にも知らない方は多く真剣にアニメを観ていました。
アニメを見て、生徒や参加された方々からは「善知鳥峠のことが詳しくまとめられていたからわかりやすかったし、善知鳥峠の名前の由来もわかって良かった」「少し悲しさや切なさがあったけど、アニメーションの中から人と動物との間にも共通点があるということが伝わってきました」「このアニメーションを通して、地域の魅力をもっと伝えていきたいと思いました」「アニメは素敵な絵と内容でした。また観たい内容と時間的にも良かったです」「大変わかりやすいアニメです。内容も良く塩尻のPRにもあると思います」といった感想が聞かれました。
沿岸部と内陸を繋ぐ「塩の道」
民話「善知鳥峠」の舞台となるのは、その名のとおり塩尻市にある「善知鳥峠」の分水嶺です。海から遠く離れた塩尻市に、日本海と太平洋の両方に繋がる川を分けている場所があります。海のない長野県ですが、海にまつわる民話があり、また海にまつわる漢字が付いた地名も多くあります。そのうちの一つが塩尻市です。塩尻市は沿岸部で作られた塩の流通と関係があり、交易ルートがあったとされています。その交易ルートを「塩の道」と言います。暮らしに欠かせない塩は海のある地域からの移入に頼っており、日本海側から運ばれる塩を「北塩」、太平洋側から運ばれる塩を「南塩」と呼んでいました。塩尻市は長野県の中央に位置し、日本海からも太平洋からも同じくらい遠く、どちらからも運ばれる塩の最終地となり、塩の「尻」にあたるということが「塩尻」の由来でもあるそうです。
塩尻市には川の始まる場所であると同時に、沿岸部で作られた塩の最終地点ということを学びました。
アニメの活用方法を考える
また、アニメを観た生徒たちに、今後このアニメをどのように活用していくことができるのかを考えてもらいました。まず、海ノ民話事務局の柴田プロデューサーに今までの活用例を教えてもらい、その後グループに分かれて話し合い、出た意見を発表しました。
百瀬市長にも生徒から出た意見を聞いてもらうことで、形にするための支援をしていきたいというお言葉もいただくことができ、街全体として取り組んでいくという形が作れた有意義な会となりました。
<生徒から出たアイディア>
・地元の酒造とコラボレーションしたお酒のラベル作成
・公共施設でアニメを流す
・ハンカチ、缶バッチ、ファイル、ポケットティッシュ、タオルなどグッズの作成
・パズルやぬいぐるみを作って、能登半島地震で被災した子供たちに寄付する
・コンビニと商品のコラボ、地域の飲食店とコラボ
・塩尻市の母子手帳にイラストを使う
・地元の映画館で映画の本編前に上映
・アニメに英訳をつけて駅で流す 等々
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています