「海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクト」は第二回授業として海洋合宿を実施しました!
一般社団法人日本3D教育協会は2022年8月8日(月)~10日(水)、海洋や3Dに興味がある中学生を対象にした「海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクト2022」の第二回授業として千葉県南房総氏和田浦にて、海洋合宿を実施致しました。
2022.08.25
一般社団法人日本3D教育協会は2022年8月8日(月)~10日(水)、海洋や3Dに興味がある中学生を対象にした「海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクト2022」の第二回授業として千葉県南房総氏和田浦にて、海洋合宿を実施致しました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催日
2022年8月8日(月)〜8月10日(水)
開催場所
千葉県南房総市和田浦/鴨川シーワールド
参加対象
研究生9名(中学1年生〜3年生)
プロジェクト初のフィールドワークとしての合宿
昨年度は、オンラインと対面を組み合わせた授業で海洋研究と3Dについて実践形式で学びました。今年は最大限、感染症対策に配慮しながら、出来る限りリアルなフィールドワークとして海の体験機会を大切にしたいと考えています。海洋生物を直接観察する体験学習をはじめ、実際に海を見て触れて学習することで海に対しての興味と関心を持ちながら今後の研究に役立ててほしいというねらいで合宿を実施しました。
また、同じ二期生として一緒に長い時間学習を共にする事によって仲間としての交流を育み、来年までの長いプロジェクトにおいて、お互いの研究内容に関心をもちながら切磋琢磨しあうためのアイスブレイクの役割を果たすことにも繋がりました。
初日は道の駅和田浦WA・O!での授業と鯨資料館の見学を実施
初日は和田浦の講義室で海洋主任講師 中村玄先生から鯨の生態や捕鯨活動についての授業を行いました。授業が始まるまで、同じ志を持つ仲間達と楽しそうに話していた研究生達も授業が始まると真剣な眼差しで中村先生のお話を聞いていました。授業終了後の鯨資料館見学では、研究生達が先ほど授業で聞いた内容を踏まえながら鯨の骨や写真などの資料を熱心に見つめていて、海や海洋生物に対する興味が深まった1日目となりました。
二日目は、朝から夕方まで和田浦海水浴場でのフィールドワーク!
2日目は早朝から定置網漁の水揚げの見学を行いました。早朝で自由参加にも関わらず全員が朝早く起きて見学に参加し、研究生の熱意の高さが伺えました。見学が終了した後は江見海岸にて潮間帯生物観察を行いました。潮間帯生物観察では研究生達の顔つきがより一層真剣なものになり、海と海洋生物に対する研究生の情熱を感じました。結果、チョウチョウウオをはじめとしたさまざまな海洋生物を採取し、その場で中村先生に解説してもらうという贅沢な授業を行う事が出来ました。
午後は外房捕鯨株式会社の社長から和田浦と捕鯨の歴史について学び、2時間近く歩きながら町の成り立ちや解体場を見学しました。見学を終えた後は、堤防にて釣り体験を実施!運良くイワシの群れと遭遇しカタクチイワシを大量に釣る事に成功しました。夕食では自身で釣ったイワシが食卓に並び、研究生も大変満足そうでした。
三日目は、朝の臨時特別授業のあと鴨川シーワールドへ
いよいよ最終日となる3日目では鴨川シーワールドの見学の予定でしたが急遽、2日目の定置網漁を観察させて頂いた漁師さんのご好意で、朝に水揚げされたお魚の中から珍しいお魚をより分けて頂いた為、朝から、魚類観察の特別授業を行う事が出来ました!
合宿最後に訪れた鴨川シーワールドでは、自身の研究対象となる海洋生物やシャチショーに大興奮。
研究生達の楽しみながら学習をする姿を見て、合宿を行う事が出来て本当に良かったと感じます。
研究生達の感想
・合宿に参加する前は交流が無かった他の研究生達と仲良くなる事が出来てとても楽しかった。
・ノートや教科書で学ぶ授業ではなく、実際に海にいって実際の魚を見たり触ったりしながら
出来る授業はとても新鮮で勉強になった。
・今回初めての釣りを体験したが釣りの方法を学んでこれから一人でも行ってみたいと思った。
時勢の影響もあり、これまで実施する事が難しかった海を“体験”する授業ですが今回、無事に実施する事が出来ました。今後も海と触れ合うことが出来るさまざまな授業が研究生を待ち受けています。
3月の卒業まで、研究生達が発見を重ねながら、探究心を存分に活かした研究を進めていくことに期待が高まります!
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:9人