魚を育て、学び、悩んで、海の恵みといのちの大切さを学ぶ“陸養プロジェクト2022” 「発表・出荷」の授業を大阪で開催しました!
“陸養”プロジェクト実行委員会は、大阪府堺市立東深井小学校で昨年9月から5年生がヒラメの養殖にチャレンジしてきました。成育期間の終了に際し、これまでの活動を振り返りながら消費者に伝えたいことを考えてみんなで共有する「発表」と、いのちに感謝して模擬出荷をする「出荷」の授業を2023年2月1日(水)・6日(月)に、2月13日(月)には、その「出荷」先である岡田浦漁業協同組合の方から感想をいただきみんなで共有しました。
2023.02.22
“陸養”プロジェクト実行委員会は、大阪府堺市立東深井小学校で昨年9月から5年生がヒラメの養殖にチャレンジしてきました。成育期間の終了に際し、これまでの活動を振り返りながら消費者に伝えたいことを考えてみんなで共有する「発表」と、いのちに感謝して模擬出荷をする「出荷」の授業を2023年2月1日(水)・6日(月)に実施しました。そして2月13日(月)には、その「出荷」先である岡田浦漁業協同組合の方から感想をいただきみんなで共有しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
「陸養プロジェクト2022」発表・出荷の授業
日程
2023年2月1日(水)10:45~12:25 【発表資料作り】
2023年2月6日(月)13:50~15:30 【発表・出荷】
2023年2月13日(月)13:50~14:35 【出荷先からの感想を共有】
開催場所
大阪府堺市立東深井小学校(大阪府堺市中区深井水池町3214)
参加者
5年生 119名
講師
NPO日本養殖振興会 代表理事 齊藤浩一 氏
生産者としての想いを話し合う
2月1日(水)に開催した「発表資料作り」の授業では、作業に入る前に、まず講師の齊藤先生から養殖やセリについてのお話をお聞きし、このあとの「出荷」からどのような流れでお魚は私たちの食卓に届くのかを改めて学びました。これまでの活動を振り返った後、グループに分かれて「生産者として消費者に伝えたいこと」をテーマに意見を出し合い、次回の授業で発表するための資料を作りました。話し合う過程では「生産者には色々な工夫や苦労があるから、大事に食べてほしい」「毎日育ててきたので味わって食べてほしい」「育てる難しさを知ってほしい」「食べられるありがたみを感じてほしい」などの意見が出ました。生産者の立場で様々なことを学んできたからこそ出てくる「消費者に伝えたいこと」をみんなで真剣に話し合う姿が印象的でした。
自分たちで養殖して実感した「いのちへの感謝」
2月6日(月)は、ついに「出荷」の日です。その前に、前回の授業で考えてきた「消費者に伝えたいこと」をグループで発表しました。「大切に、おいしく、味わって、残さず食べてほしい」「ヒラメや生産者に感謝して食べてほしい」「食べられることはあたりまえじゃない」など、生産者として大切に育ててきたからこその想いを形にすることができました。発表のあと、齊藤先生にヒラメを締めていただき、漁港見学の特別授業でお世話になった岡田浦漁業協同組合へと運ばれました。
参加した児童や協力者からの声
授業に参加した児童からは、「もっとヒラメを大きく育てたかった」「生き物を育てることはとても大変だとわかった」「育ててきた人の気持ちをわかって食べてほしい」などの感想がありました。また、2月13日(月)に、出荷先である岡田浦漁業協同組合の方からは、ヒラメを試食していただいた際の様子をビデオレターで頂き、「とても美味しい。一生懸命育てたことがよく伝わってきた」と児童へのメッセージをいただきました。自分たちが一生懸命育てたヒラメを美味しく食べてくれている様子を見て、児童たちは達成感を感じられた様子でした。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:119人