身近な海とそこに暮らす生き物や漁業について専門家から学ぶ 静岡県浜松市立舞阪小学校 「陸養プロジェクト2023」特別授業「地元の魚を大切に扱う想い」を開催
一般社団法人RIKUYOUは、「陸上養殖」の体験を通して⽔産資源の貴重さ・⾃分たちが住む地域の海の問題や命の⼤切さについて学んでもらう取り組みを展開。静岡県浜松市立舞阪小学校にて、身近な海とそこに暮らす生き物や、海とつながる環境・生態系全体について学ぶ「特別授業」を2024年1月23日(火)と24日(水)に開催しました。
2024.02.02
一般社団法人RIKUYOUは、「陸上養殖」の体験を通して⽔産資源の貴重さ・⾃分たちが住む地域の海の問題や命の⼤切さについて学んでもらう取り組みを展開しています。
静岡県浜松市立舞阪小学校の5年生は、今年度ヒラメの養殖にチャレンジ中です。「陸養プロジェクト」では、陸上養殖体験と平行し、身近な海とそこに暮らす生き物や、海とつながる環境・生態系全体について学ぶ「特別授業」を2024年1月23日(火)と24日(水)に開催しました。
特別授業では、地元料理人「岡田謙」さんと、仲買人「和田守弘」さんから、料理人や仲買人としての「地元の魚を大切に扱う想い」を軸に多様化する取り組みについて学びました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
特別授業① 料理人浜菜坊 岡田 謙 さんからの講義
日程
2024年1月23日(火)10:20~11:05
開催場所
静岡県浜松市立舞阪小学校
参加者
舞阪小学校 5年生
特別授業② 仲買人 和田 晃一郎 さんからの講義
日程
2024年1月24日(水)10:20~12:00
開催場所
舞阪漁港
参加者
舞阪小学校 5年生
特別授業① 料理人から
1日目の特別授業では地元の料理人・岡田謙さんから、「地元の魚を大切に扱う想い」などをテーマに、多様化する取り組みについて学びました。岡田さんは、料理人になったきっかけや地元食材へのこだわり、食材を食べるということについて、ご自身の経験や思いを説明。フグ、海苔、エビ、牡蠣、あさり、など舞阪は魚にめぐまれているが、今は水温が高くて魚の旬の時期がずれてきていたり、あさりも取れなくなったりしてきているため、魚の量も激減し漁師さんが成り立たなくならないか心配、と現状の課題についても話しました。また、命をいただく仕事のため魚を余すところなく使い、魚のアラを使ったラーメンを販売していることも紹介しました。児童たちは質疑応答で「浜名湖で一番おいしい魚は?」「競りで一番高かった魚は?」「岡田さんにとって料理とは?」など積極的に質問をしていました。
特別授業② 舞阪漁協を訪問
2日目の特別授業は「舞阪漁港」の見学です。舞阪漁港は日戻り漁港で、夜明け前から漁に出て、その日の昼から競りが始まります。船から揚げられたばかりの漁れたての魚を、鮮度を保ったまま消費者に味わってもらうことができる大変希少価値のある漁港です。舞阪漁港で仲買人として働く和田晃一郎さんからは仕事内容や漁協の現状などを紹介していただきました。トラフグやノドグロ、カニやエビなどが舞阪漁港ではあがるとのことです。また、シラス漁の底引き漁など、さまざまな漁法で魚を獲っていることもご説明いただきました。和田さんは「漁獲量が減っているので、今は魚一匹一匹を大切にするようにしている」と海や漁師の課題も語りました。
参加した児童からの声
・浜名湖で一番おいしい魚も聞くことができた、釣りにいきたい。
・料理する上で大切にしていることは、食材を大切にしてお客さんが楽しんでもらうことと聞いて、どんなふうに調理しているかを知ることができました。
・魚がどんどん減っているので、魚や漁師に対してありがたいと思う気持ちを大切にしたい。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています