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魚を育て、学び、悩んで、海の恵みといのちの大切さを学ぶ 「陸養プロジェクト2023」​​愛知県蒲郡市立塩津小学校​​「特別授業」を開催しました!

一般社団法人RIKUYOUは「陸養プロジェクト2023」をスタートさせ、今年度は、全国の小学校5校の小学生たちが、「ヒラメの養殖体験」にチャレンジしています。参加校の一つである愛知県蒲郡市立塩津小学校で「特別授業」を行いました。環境や生態系の保全の重要性を“自分ごと”として捉えられることを目的とした授業です。

2024.02.14

一般社団法人RIKUYOUは、陸上養殖の体験を通して水産資源の貴重さや、自分たちが住む地域の海の問題、命の大切さを小学生に学んでもらう「陸養プロジェクト2023」をスタートさせ、今年度は、全国の小学校5校の小学生たちが、「ヒラメの養殖体験」にチャレンジしています。

今回、参加校の一つである愛知県蒲郡市立塩津小学校で「特別授業」を行いました。「特別授業」は、陸上養殖体験と平行し、身近な海とそこに暮らす生き物や海とつながる環境・生態系全体について地元地域の専門家から学びます。海と人とのつながりを実感し、環境や生態系の保全の重要性を“自分ごと”として捉えられることを目的とした授業です。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」“の一環です。

開催概要
①第1回特別授業 ②第2回特別授業 ③第3回特別授業
日時
①10月19日(木)13:55〜14:40
②11月29日(水)9:50〜10:35
③2月7日(水)9:50〜10:35
開催場所
愛知県蒲郡市立塩津小学校
参加人数
愛知県蒲郡市立塩津小学校の5年生、84名
協力団体
①マリンテック株式会社
②竹島水族館 館長 小林龍二さん
③山本水産株式会社 専務取締役 山本大輔​ さん

第1回特別授業「魚を育てるプロから学ぶ」

第1回の特別授業では、渥美半島の田原市で、三河湾の地下海水を利用してヒラメやアユ、カワハギ、メバルなどの魚の種苗(稚魚)を生産している「魚を育てるプロ」マリンテックの職員の皆さんからお話をお聞きしました。普段されているお仕事の内容や、養殖という漁業の特徴にはじまり、児童たちが挑戦しているヒラメの育て方についてのアドバイスもいただきました。キーワードは「目だけではなく、耳も鼻も」。五感を使って、小さなヒラメの様子をいつも丁寧に観察することの大切さです。「みんなでヒラメの命を守っていきましょう」という声かけに、大きな声で「はーい!」と素晴らしい返事が返ってきました。

第2回特別授業「海とそこにすむ生き物たちの魅力」

第2回の特別授業は、児童たちが普段のヒラメのお世話でも助けていただいている蒲郡市の竹島水族館から、館長の小林龍二さんにお越しいただきました。地元である三河湾をはじめ、竹島水族館で見ることができる多様な海の生き物たちの魅力を教えていただくとともに、私たち人間と海の生き物たちとのつながりや、その命を未来につないでいくことの大変さと重要性もお話しされました。児童たちは学校でのヒラメの養殖がうまくいかない経験もしていますが、小林館長から水族館でも色々な失敗を繰り返しながら少しずつ成功を積み重ねていった体験談もお聞きし、とても勇気づけられている様子でした。

第3回特別授業「地元・蒲郡のお魚はすごい!」

第3回の特別授業は、蒲郡市で海産物専門店を営む山本水産(ヤマスイ)専務取締役の山本大輔さんを講師にお招きしました。山本さんはまず、地元の三河湾でとれるお魚や沖のほうで獲れる深海魚メヒカリが、とても美味しいく栄養価が高いのに、あまり知られていないと言います。そして三河湾の魚が栄養価が高い理由として、遠浅で穏やかな海は太陽の光が届きやすく、魚のえさになるプランクトンが豊富であることを教えてくれました。ただ、蒲郡の漁業は水揚げ量の低下や魚価の低迷、担い手不足もあり課題も多いので、山本さんは蒲郡の魚の良さを市内の飲食店でPRしたり、海外の人に売り込んだりと、積極的に活動されています。興味をもった児童からは、「メヒカリの美味しい食べ方は?」「働いていて一番嬉しいことは?」など、多くの質問をしていました。地元の海について理解を深めた児童たちの成長が楽しみです。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:84人