魚を育て、学び、悩んで、海の恵みといのちの大切さを学ぶ “陸養プロジェクト2023”「いのちを頂く授業」を開催しました!
一般社団法人RIKUYOUは「陸上養殖」の体験を通して⽔産資源の貴重さ・⾃分たちが住む地域の海の問題や命の⼤切さについて学んでもらう取り組みを展開。静岡県浜松市立舞阪小学校で「いのちを頂く授業」をそれぞれ2024年2月8日(木)・2月13日(火)に開催いたしました。
2024.03.07
一般社団法人RIKUYOUは、「陸上養殖」の体験を通して⽔産資源の貴重さ・⾃分たちが住む地域の海の問題や命の⼤切さについて学んでもらう取り組みを展開しています。静岡県浜松市立舞阪小学校では、昨年9月から5年⽣がヒラメの養殖にチャレンジしてきました。成育期間の終了に際し、これまでの活動を振り返りながらヒラメの最後について考える「議論」と、その結論を実⾏する「いのちを頂く授業」を、それぞれ2024年2月8日(木)・2月13日(火)に開催いたしました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
議論といのちを頂く授業
日程
① 議論の授業 :2024年2月8日(木)10:20〜12:00(受付 10:00〜)
② いのちを頂く授業:2024年2月13日(火)10:20〜12:00(受付 10:00〜)
開催場所
静岡県浜松市立舞阪小学校
参加人数
5年生 76名
協力団体
浜菜坊 岡田謙先生
養殖本来の目的である「食べる」という選択肢
舞阪小学校の5年生は、昨年9月よりヒラメの成長過程を記録し陸上養殖体験を実施。また並行して、舞阪漁業協同組合、仲買人、料理人から、どういった想いで仕事に向き合っているかお話を聞くことで知り、身近な海とそこに暮らす生き物や、海とつながる環境・生態系全体についても学びました。そして2月8日(木)に開催した「議論」の授業では、前半にブレインストーミング形式でこれまでの振り返り、後半に「育てたヒラメをいただくのに相応しいメニューづくり」をテーマにした議論を実施。自分の意見も他人の意見も否定しないというルールのもと、前半で出たこれまでの学びや今の気持ちを参照しながら、「相応しい理由」を深堀りしていく濃密な議論が繰り広げられました。議論を終えた後、子どもたちからは「来週実際に食べるときは、感謝して食べようと思った」といった声が聞かれました。
「ありがとう」の気持ちでいっぱい
2月13日(火)は児童たちにとって最後の授業でした。みんなでコック帽に思い思いの気持ちを書き、授業に参加しました。この「いのちを頂く授業」では、以前特別授業で講師を勤めた料理人の岡田さんと一緒に、陸上養殖をしたヒラメを調理しました。
代表児童が岡田さんに捌き方を教わりながら約10センチに育ったヒラメ4匹に包丁を入れました。捌いたヒラメで出汁をとり、地元でとれたヒラメや浜名湖産の海苔が入った雑炊を一生懸命仕上げました。そして最後は、命に感謝し「いただきます」。児童たちは、自分たちで一から調理した雑炊を食べ、「美味しくできた!」とおかわりをして完食しました。講師からは「命を頂くとき感謝を忘れずに美味しくいただいてください。」と改めて命を頂くことへの感謝の気持ちを伝えました。
参加した児童からの声
・育ててきたヒラメの最後を想像して、しっかり感謝して終わりたいと思った
・ヒラメだけでなく、生産者の人たちにも感謝したいと思った
・自分で一生懸命育てたヒラメだからこそ、感謝しておいしく頂くことができた
・一生懸命育ててきて様々な気持ちがあったけど、いただきますの気持ちを大切にしたいと思った
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:76人