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入道埼灯台を活用した新たな観光資源の造成を目的に入道埼灯台利活用事業「灯台×ジオパーク×郷土料理」に関するワークショップを開催しました!

入道埼灯台利活用事業実行委員会は、2024年9月18日(水)入道埼灯台利活用事業「灯台×ジオパーク×郷土料理」に関するワークショップを開催。入道埼灯台を起点とした新たな観光プランの造成と周辺地域の活性化に取り組むべく、8月に開催した有識者検討会の内容をもとに入道埼灯台の見学と灯台が立つ場所についての確認、石焼料理の作り方の違いによる味の違いなどを検証しました。

2024.09.27

入道埼灯台利活用事業実行委員会

入道埼灯台利活用事業実行委員会は、2024年9月18日(水)に入道埼灯台利活用事業「灯台×ジオパーク×郷土料理」に関するワークショップを開催しました。入道埼灯台を起点とした新たな観光プランの造成と周辺地域の活性化に取り組むべく、8月に開催した有識者検討会の内容をもとに入道埼灯台の見学と灯台が立つ場所についての確認、石焼料理の作り方の違いによる味の違いなどを検証しました。

このイベントは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、⽇本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」の助成を受けて実施します。

入道埼灯台利活用事業「灯台×ジオパーク×郷土料理」に関するワークショップ
開催概要
8月28日(水)に開催した有識者検討会の内容をもとに、各専門家が集まり「灯台×ジオパーク×郷土料理」の観光プログラム造成についてワークショップを行いました。入道埼灯台の見学と灯台が立つ場所についての確認、石焼料理の作り方の違いによる味の違いなどを検証しました。
日程
2024年9月18日(水)10:00~13:00
開催場所
男鹿市入道埼灯台周辺、男鹿ホテル
プログラム
1.入道埼灯台資料館見学
2.灯台周辺のジオパーク見学
3.石焼料理の食べ比べ
参加者
丸山岳人(男鹿半島・大潟ジオパークガイドの会副会長)ほかガイド3名
林信太郎(秋田大学名誉教授)
たなかのりこ(フードコーディネーター)
入道埼灯台利活用事業実行委員会事務局4名

各専門家が集まり観光プログラムの造成を検討

8月に開催した有識者検討会で話し合った内容をもとに今後の観光プログラムとして成り立つのかをワークショップで検討を行いました。

まずは、2023年にリニューアルした入道埼灯台の資料館からスタート。灯台の歴史や役割について学ぶことができます。灯台のことを学んだ後は実際に入道埼灯台に登りました。灯台からは雄大な景色や眼下に広がるジオパークの全景を見ることができます。ここでは男鹿半島・大潟ジオパークガイドの会 丸山副会長より、入道埼灯台が「海岸段丘」の上に立っていることや入道埼灯台が北緯40度線の近くに立っていることなどのお話をしていただきました。

その後は石焼料理に使われる石「溶結凝灰岩」が落ちている場所の確認をしました。この石は、男鹿半島でも入道崎周辺にしか存在しない約7000万年前の岩石で、その「溶結凝灰岩」ができあがった過程を秋田大学の林名誉教授より説明していただきました。実際に岩盤を目の前にし「溶結凝灰岩」を手に持ってその硬さや重さを体感しながら話を聞くと、より一層、貴重な石であることを実感できました。もしかしたら7000万年前の火山が噴火した際に恐竜も一緒に溶岩に飲み込まれたかもしれないと林名誉教授からお話があり、歴史のスケールの大きさと恐竜時代の石を目にしていることにロマンを感じることができました。

▼2024年8月28日(水)に開催した「有識者検討会」の内容はこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002861.000077920.html

郷土料理である「石焼料理」の作り方で味の変化はある!?

入道埼灯台周辺でのワークショップを終え、石焼料理を食べることができる男鹿ホテルに移動しました。

男鹿ホテルは、1963年頃に当時専務の菅原慶吉さんが石焼料理を観光客向けにふるまうことで石焼料理を男鹿市の名物料理として定着させたホテルです。通常は桶のお湯の中に生の魚を入れて約800度前後まで熱くなった「溶結凝灰岩」をさらに加えて調理をしていきますが、今回は常温の水の中に生の魚を入れたところに「溶結凝灰岩」を入れ調理するパターンも作ってもらい、味に違いが出るのか確認を行いました。

有識者検討会で、昔の人たちは浜辺で水の状態から作っていたとの意見があったため、今回は食べ比べの調査を行いました。事前に考えられることとしては、水から作った方は魚の生臭さが残るのでは無いか、長時間煮ることで魚が硬くなってしまうのではないかなどの意見が出ましたが、結果としては味に大きな違いはなく、どちらも美味しいとの感想があがりました。ただし、水から作った場合は熱した「溶結凝灰岩」の石の数がお湯から作った場合の3倍は必要なことと、完成するまでの時間も長くかかりました。熱した石の用意と料理を作る時間が長くかかることを考えると、お湯から作った方が現在の提供に適しているのではないかとの意見があがりました。

11月3日(日)入道埼灯台石焼フェス&モニターツアー開催!

今回のワークショップで、入道埼灯台とジオパークを学んだ後に石焼料理を食べるという観光プログラムとしての可能性が見えました。
次の展開として、2024年11月3日(日)に一般のお客様を募集してモニターツアーを実施します。
同日には入道埼灯台周辺の駐車場で石焼料理をメインとし、他にも石焼にちなんだ料理を集めた「入道埼灯台石焼フェス」も開催します。

入道埼灯台石焼フェス&モニターツアーの詳細は、今後、海と日本プロジェクトin秋田県のHPなどでお伝えします。
https://akita.uminohi.jp/

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:10人