8組16名の親子が魚さばきに挑戦!『日本さばける塾 in 長崎』を開催
日本さばけるプロジェクト実行委員会は、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み「日本さばける塾 in 長崎」を12月3日(土)に開催し、8組16名の親子が参加しました。
2022.12.19
日本さばけるプロジェクト実行委員会は、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み「日本さばける塾 in 長崎」を12月3日(土)に開催し、8組16名の親子が参加しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来に引き継ぐアクションの輪を広げる取り組みとして
①海についての学び(長崎県の水産・海の環境問題について)
②さばける体験(野母んあじの刺身・田作り風かえりのキャラメリゼの2品を親子で調理)
③感想のシェア(クイズや発表を取り入れた まとめの時間)
以上を実施
日程
2022年12月3日(土)10:00~14:00
開催場所
九州調理師専門学校(長崎県長崎市 弁天町5番5号)
参加人数
8組16名(小学校高学年~中学生とその保護者)
講師
長崎県水産部水産加工流通課長 渡邉孝裕さん、学校法人 川島学園 副学園長 川島朋子さん
主催
海と日本プロジェクト in 長崎県実行委員会、⽇本さばけるプロジェクト実⾏委員会
共催
⽇本財団 海と⽇本プロジェクト
協力団体
学校法人 川島学園 九州調理師専門学校
「魚さばき体験」メニュー:野母んあじの刺身、田作り風かえりのキャラメリゼ
長崎のブランド魚として全国に名を馳せている「野母んあじ」。そんな野母んあじの刺身は、地元だから味わうことのできる特別な体験です。アジ本来の旨味を知ってもらうためにも、参加者にはまず魚さばきの基礎となる刺身に挑戦してもらいました。また、お正月に向けた「田作り風かえりのキャラメリゼ」は、長崎県産のかえり(カタクチイワシ)を使用。子どもたちの大好きなナッツやクランベリーをキャラメルと組み合わせて甘めの味に仕上げました。
「魚嫌いを克服したい」「調理師を目指している」「魚さばきに興味がある」「子どもにさばき方を教えてあげたいが、自信がないため参加した」等、参加の理由は様々ありましたが、まずは先生の調理台に集まり、間近でお手本を見てもらいました。調理前の「かえり」の試食や、魚さばきのポイント、気を付けるべきことなど、川島先生のユーモアあるトークを交えたデモンストレーションは、飽きることなく、楽しく学ぶことができます。初めて魚さばきに挑戦するという親子も多くいましたが、みんな一人ひとり真剣に魚さばきにチャレンジしていました。
試食の時間では自分たちのさばいた魚料理を前に、食べるのが待ちきれないとばかりに、口いっぱい頬張る姿も多く見受けられ、教室中が笑顔で溢れていました。魚の命を無駄なく美味しく頂く方法を学び実践することで、海や自然の恵みの大切さを体感することができました。
「海についての学び」:参加者たちに、長崎の海について知ってもらうための時間
昨年に続き、長崎県水産部水産加工流通課長 渡邉孝裕さんに座学をしてもらいました。
長崎県の海の特徴、主な漁業・魚の種類について、イラスト付きの資料を見ながら丁寧に教えてもらい、大切な海を守っていくために、これからどのようにすればよいのか、水産資源を持続的に利用するための方法や工夫についても学びました。
長崎県は生魚はもちろん、「にぼし」や「かまぼこ」といった水産加工品も有名です。その中でも当日使用した「かえり」は漁獲量 全国1位を誇ります。海についての学びでは、「学びにつながるお魚」として、カタクチイワシを取り上げ、サイズによって呼び名が変わることなども学びました。
今後の長崎の海を守っていくためにも自分たちにできることは何かを考えるよい機会となりました。
今回のイベントで新しく知ったこと、感じたことを発表してもらい、海の時間で学んだことを〇×クイズにして出題しました。参加者にはイベントの最後にクイズタイムがあることを事前に説明することで、自らメモをするなど 意欲的な学びの時間に繋がったように思います。 感想のシェアでは、みんなで楽しくイベントの復習ができました。
参加した子ども・保護者からの声
⼩学⽣⼥⼦
「魚をさばくのは難しかったが、初めて自分でさばいて上手にできたので嬉しかった。家でもさばいてみたい。」
⼩学⽣男⼦
「世界の海は魚よりごみの方が多くなると聞いてびっくりした。」
中学1年⽣⼥⼦
「今まで捨てていたものも、リサイクルしてみようと思った。」
「いつもと違うさばき方を覚えられてよかった。長崎の魚についてもっと知りたい。」
中学1年生男子
「感謝して食事しようと思った。」
「サイズによって(カタクチイワシの)名前が違うことを知って驚いた。」
⼩学⽣保護者
「子どもに分かりやすく教えてもらいとても良かった。海洋ごみのごみ拾い活動(ボーイスカウト)をしていたので、流れで良い勉強になった。」
「海の資源を守るために色々な技術開発で養殖したりしていることに有難いと思った。」
「親子で参加でき、一緒に体験することができてよかった。」
「県内で1年を通して様々な魚が手に入り食卓に並べられる環境にあるんだと実感した。料理はとても時間がかかり不格好だったが、娘がおろしてくれたので美味しさ百倍だった。」
「これだけ海の幸に恵まれているからこそ、長崎の海についてもっと知るべきだ。今回のようなイベントは最高!もっとノウハウを知るきっかけを沢山つくってほしい。」
中学1年⽣保護者
「SDGsという言葉が生活の全てに関わることだということを改めて実感した。」
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:16人