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小学生が「すし職人」に扮し アジを自分でさばいて おすしを握る!『日本さばける塾 in 秋田県』を開催しました!

一般社団法人 海のごちそう推進機構と一般社団法人 海と日本プロジェクトin秋田県は、「日本さばける塾 in 秋田県」を10月28日(土)に開催しました。

2023.11.02

一般社団法人 海のごちそう推進機構と一般社団法人 海と日本プロジェクトin秋田県は、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み「日本さばける塾 in 秋田県」を10月28日(土)に開催し、9組18名の小学4~6年生と保護者が参加しました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

開催概要
”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来に引き継ぐアクションの輪を広げる取り組みとして
①すし職人から心構えと秋田県沿岸の海と魚の実情を学び、ブリのさばき方を見て学ぶ
②参加児童が旬のアジを自らさばき、アジのすしを握る
③参加児童が保護者と一緒に、自分で握ったすしとすし職人のすしを食べ比べ
以上を実施しました。
日程
2023年10月28日(土)8:00~11:00
開催場所
すし江戸茨島店
参加人数
9組18名(小学4~6年生と保護者)
講師
株式会社ブレーンリンク・ダイニング(「すし江戸」運営会社)佐藤直人氏 ほか3名
主催
一般社団法人 海のごちそう推進機構、一般社団法人 海と日本プロジェクトin秋田県
共催
⽇本財団 海と⽇本プロジェクト

小学生が「すし職人」に扮し アジを自分でさばいて おすしを握る

会場は秋田市の回転寿司店「すし江戸 茨島店」。普段は回転レーンの外側からお客としてすし皿を取る小学生が、白衣をまとい”すし職人”として調理場に入りました。

東京・築地で買ったという”マイ刺身包丁”を持ち込んだ”本格派”から包丁を握るのがほぼ初めてという”初心者”まで。そんな”新米すし職人”を、ベテランから若手の「すし江戸」のすし職人3人が、”すし職人としての姿勢”といった心構えから、乱獲や海水温の上昇、海洋ごみなどの時事問題、包丁の持ち方から包丁を魚に入れる角度、シャリの握り方までを優しく丁寧に教えていきました。始めは緊張した面持ちで臨んだ参加者でしたが「そうそう、その調子!」すし職人が言葉を掛けるにつれ、次第に笑みがこぼれ始めます。

普段は完成したすしを食べるだけだった参加者は、うろこやぜいごがあることを”体感”しながら体長30センチ超の旬のアジをさばき”三枚おろし”に。挑戦。見事全員が成功しました。ネタに切り分けた後は”握り”の体験。シャリとネタを手に取り、親指と中指をうまく使って側面を整えて”アジの握り”を完成させました。

「うまく出来るか?けがしないか?」とハラハラしながら我が子の”すし職人”としての一部始終を見守っていた家族と参加児童が最後は一緒に試食。講師の職人が握ったすしと食べ比べをして「やっぱり職人のは違う」と感嘆の声を上げながらも「子供が握ったすしは格別」と保護者は感激した様子でした。

普段は味わえない「非日常」の体験を通して「食べること」への感謝、食材としての「魚」への理解を、参加した親子はもちろん、講師のすし職人も深めていました。

すべては「いただきます」と「ごちそうさま」すし職人は感謝を込めて魚と向き合う

「参加者は”お客様”ではなく”すし職人”」をコンセプトにイベントを企画・運営。白衣を身にまとった後は、回転寿司店の職人として店の朝礼から参加し、調理の際も後片付けまで自分でやってもらいました。

「おはようございます!」朝一番で声を出すことで職人にみなぎる元気。お客様にすしを食べて健康で幸せになってもらうためには、職人自身に元気がなければなりません。参加した児童は、始めは面食らった様子でしたが、講師の職人の真剣なまなざしと丁寧で優しい指導に、次第に”すし職人の世界観”に引き込まれていきます。

命ある魚を食材として扱うすし職人は、魚を無駄に扱っていません。すしを食べるときには「いただきます」。食べ終わった後は「ごちそうさま」。食事の際にルーティンとして普段は発している言葉ですが、参加者は、職人からの指導、また自らのさばき体験を通じて、魚をさばくときも感謝の気持ちをもって接することが重要であることを、体験を通じて学んだようです。

受付で会場入りした際は、一様におとなしく静かだった参加者。帰る時は、「絶対にまた来るからね!」「教えてくれてありがとうございました!」と、講師の職人に弾むような挨拶をしながら会場を後にしました。

参加した子ども・保護者からの声(アンケートより)

⼩学5年⽣男子
「魚の乱獲や海水温の上昇、海ごみの増加などの問題が起きていることが分かった。アジをさばいている時は、“命”を感じることができた。これからも”命”に感謝して生きていきたい。」
⼩学5年⽣女子
「いつも何も思わずただおいしいとしか感じていなかったものを、アジをさばくことによって達成感を味わえた。今後は”調理する感謝”と”食べる感謝”を忘れないようにしたい。」
⼩学6年⽣⼥⼦保護者
「日ごろ食べている魚をいつまでもおいしく食べられるように、資源を大切にして環境についても考えていきたい。」
⼩学4年⽣男⼦保護者
「今後はいろいろな料理に挑戦させてみたい。マイクロプラスチックを海の魚が食べているニュースを見聞きしているので、ごみ拾い活動には積極的に参加したい」

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:18人