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岩手の内陸部の小学生が、海を学び、魚をさばきに挑戦、親子で魚料理を堪能『日本さばける塾 inいわて矢巾』を開催しました!

一般社団法人 海のごちそう推進機構と有限会社魚広・川上塗装工業株式会社は「日本さばける塾 in いわて矢巾」を11月5日(日)に開催いたしました。

2023.11.14

一般社団法人 海のごちそう推進機構と有限会社魚広・川上塗装工業株式会社は、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み「日本さばける塾 in いわて矢巾」を11月5日(日)に開催し、8組20名の親子が参加しました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

開催概要
”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来に引き継ぐアクションの輪を広げる取り組みとして
1.岩手の海で研究する講師から、岩手の魚「南部さけ」や海のことを学ぶ
2.岩手県宮古市「重茂(おもえ)半島」の定置網漁で獲れた魚を見て触れる
3.講師から魚さばきを習い、参加児童が「アジ」「ショッコ」の魚さばきに挑戦
4.さばいた魚を調理して、無農薬のお米と一緒にうるしの器で親子で試食
以上を実施
日程
2023年11月5日(日)
開催場所
盛岡地区勤労者共同福祉センター
参加人数
8組20名(小学生と保護者)
講師
東京大学大気海洋研究所大槌沿岸センター 峰岸有紀准教授
有限会社魚広 廣田諭宇祐氏
主催
有限会社魚広
川上塗装工業株式会社
一般社団法人 海のごちそう推進機構
共催
⽇本財団 海と⽇本プロジェクト
協力団体
重茂漁業協同組合
オガタ商店
森と海のわiwate
矢巾町
一般社団法人カダル

東京大学の先生から岩手の海を学び、定置網漁の漁師さんからはメッセージが届いた!

「海のまなび」では、岩手県大槌町で海洋研究を行う東京大学大気海洋研究所大槌沿岸センターの峰岸有紀准教授より、岩手県の魚「南部サケ」と海の環境の学びを通じて岩手の海への理解を深めました。参加した子どもたちは、サケの産卵シーンの動画に驚いたり、海水温が変化していることを知り、海の環境への意識が高まり、日常のごみ拾いや食べ物の無駄を減らすことが資源を守ることにつながることへの気づいた様子で、さらには、CO2の削減や魚の過剰漁獲など、海の環境に貢献する方法について考えるきっかけとなりました。

また、この日は岩手県宮古市の重茂漁協の定置網漁で獲れた魚が参加者に届けられ、魚をさばく前に、漁師さんたちの仕事を動画で紹介。早朝の出発する定置網船で約20人の漁師さんがたくさんの魚がかかった網を力いっぱい引くかっこいい姿をみました。動画の最後には漁師さんから「がんばってさばいておいしく食べてね!」とメッセージをもらい、さらには漁師さんにテレビ電話で「どんな魚が獲れるか?」「どのくらいの深さで獲っているか?」など質問をして、魚さばきへのワクワクが高まっていきました。

岩手県宮古市の定置網漁で獲れた魚をオープン!どんな魚がいるかな?

動画でみた重茂(おもえ)漁業協同組合の定置網漁で獲れた魚を、「オープン!」の掛け声とともに開封。アイゴ・かわはぎ・イシダイ・そうだかつお・真だこ、アカヤガラなど、多様な魚の登場に子どもたちからは歓声が上がりました。「この魚は何?」と観察する子どもたちの中には、ほどんどの魚種を言い当てる子もいて、まるでクイズ大会のように盛り上がりを見せました。

基本の「アジ」と「ショッコ」の魚さばきに挑戦!

魚さばきでは、基本の「アジ」と、重茂漁業協同組合から届いた「ショッコ※」の三枚おろしに挑戦。(有)魚広の廣田諭宇祐先生が魚さばきのお手本を見せると、子どもたちは自ら包丁を握り、真剣に魚さばきに取り組みました。さばいたショッコの胃から小さなイカが出てきて驚きの声を上げる子や、はじめて丸ごとの魚を触った!とそれぞれ魚と向き合う様子がみられました。魚さばきを体験した子どもたちからは「2種類の魚をさばいて楽しかった」「自分がさばいた魚で家族に料理を振る舞いたい」「お父さんが釣ってきた魚を家でさばきたい」「寿司職人になりたい」といった声があがりました。
※体長35㎝以下の成長途中のカンパチ

さばいた魚を調理して、岩手のうるしの器に盛り付け、無農薬米とともに「いただきます!」

さばいた魚はどんな料理になるのか?まだ何を作るのか分からない子どもたち。司会者からメニューが発表されると、お家で出てくる馴染みのメニューということで子どもたちは手際よく担当の料理に取り掛かりました。魚料理のメニューは「フライ・焼き魚・煮魚・あら汁」。オガタ商店の原田睦子先生から調理の説明を受けながら、分担して魚を調理。待ちに待った試食タイムでは、岩手県遠野市「勘六縁」の無肥料・無農薬の新米も登場し、お米を通じて森と海のつながりや、農薬が海の環境に悪影響だということも学びました。器には岩手の伝統工芸品「浄法寺漆器」を使用し、岩手の海も山も堪能できた「日本さばける塾inいわて矢巾」となりました。

完成メニュー「フライ・焼き魚・煮魚・あら汁」
完成メニュー「フライ・焼き魚・煮魚・あら汁」

また、重茂漁業協同組合から届いた魚は、廣田諭宇祐先生特製の刺身の舟盛りとなり、特に「真だこ」は子どもたちに大人気でした。

参加した子ども・保護者からの声(アンケートより)

⼩学6年⽣⼥⼦
「今年の夏、三陸沖の水深300mの温度が10℃も高く、海流が変わることに驚いた」
⼩学5年⽣男⼦
「地球の70%が海と知り、海の環境を守るために、ごみを捨てないようにしたい」
⼩学6年⽣⼥⼦保護者
「子どもに魚をさばく体験をさせたくて参加したが、海のこと、サケのこと、漁師さんの話も聞くことができてとても勉強になった」
⼩学5年⽣男⼦保護者
「昔は高級魚だったサケが孵化放流により漁獲量が増え食卓に上がるようになったが、逆に現在の漁獲量の激減と関係しているかもしれないことを学んだ」

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:20人