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青谷高校にて、高校生がウニ身入り調査を開始!

鳥取ブルーカーボンプロジェクト「豊かな海の再生を目指して」実行委員会では、大量発生し、藻場衰退の要因の一つとなっているムラサキウニの利活用を図るとともに、ムラサキウニの商品化をモデルケースとした海の豊かさの啓発等により、地域と共に鳥取の豊かな海を取り戻すことを目的に活動しています。その一環として、青谷高校の3年生がウニ身入り調査を行いました。

2024.06.27

鳥取ブルーカーボンプロジェクト「豊かな海の再生を目指して」実行委員会(一般社団法人海と食文化フォーラム)では、大量発生し、藻場衰退の要因の一つとなっているムラサキウニの利活用を図るとともに、ムラサキウニの商品化をモデルケースとした海の豊かさの啓発等により、地域と共に鳥取の豊かな海を取り戻すことを目的に活動。その一環として、青谷高校の3年生がウニ身入り調査を行いました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

公式サイト http://tottori-bluecarbon.jp/

開催概要
青谷高校にてウニ身入り調査開始
日程
2024年6月18日(火)
開催場所
長和瀬漁港
参加人数:高校生6名

ムラサキウニの身入り調査

今、鳥取の海ではムラサキウニが大量に発生し、海藻を食べつくすという問題が起きています。海藻が生い茂る場所「藻場(もば)」は魚のすみかであり、二酸化炭素の吸収源でもある、海にとって大切な存在です。

鳥取ブルーカーボンプロジェクト「豊かな海の再生を目指して」実行委員会では、令和4年度より青谷高校において行われている学習カリキュラム「青谷学」で「鳥取県の漁業」の課題に取り組む2,3年生を対象に、「ウニに触れ、ウニを学び、海について考える」ウニ学習プログラムを行うとともに、「青谷学」において高校生自身が自発的に取り組むウニ学習を支援してきました。

大量に発生しているムラサキウニに対し、ごく一分での駆除や養殖利用だけでは、まだまだ藻場回復の効果は限定されることを知り、「ウニが売り物になれば漁師さん達が獲り、藻場の回復に繋がりやすいのでは?」との発想から、「いつ、どんな場所のウニの身入りが良いのか?」「商品価値のあるウニはいるのか?」を探求することにしました。

今年度は3年生たちが、大量発生して藻場を食い荒らす厄介者として漁業者による駆除が進められているムラサキウニを対象に、「場所や時期による身入りの違い」を調べ、商品価値が見込めるウニの有無やその時期や場所の環境条件を見出すことで、漁業者による漁場利用とウニの減少による藻場回復を目指しています。

今回は4カ所でムラサキウニを10個体ずつ採集し、身入りを調査しました。身入りの測定後、生徒たちからは、「場所による身入りの違いが見えてきた」という手ごたえが寄せられました。また、「今後、身入りがどう変化するか楽しみ」という前向きな声が寄せられました。

最後は全員で記念撮影を行い、次回以降の活動に向けて気合を入れました。

ウニ身入り調査 今後の運び

この調査では場所と時期の違いの調査を行います。1つ目の調査は「場所による身入りの違い」です。場所は、長和瀬漁港周辺の①東側の磯、②防波堤、③漁港内の船揚スロープ、④西側の磯です。③漁港内の船揚スロープは、昨年度、ムラサキウニがほぼいなくなるまで徹底駆除を実施した場所です。そして、④は漁業者からの調査の依頼を受けて設定された場所となっています。ムラサキウニの採集は、海中に入り、水中メガネでウニを探しながらバールなどを使っています。採集後は、丁寧に殻を割り、身を取り出し、洗った後に測定、筆記のグループに分かれて、分析を進めます。

そして、2つ目は「時期による身入りの違い」です。5月から定期的に調査を継続し、身入りの多い時期を特定します。このように場所と時期による身入りの違いを調べることで、身入りの多い環境条件を見つけ出すことが出来れば、漁業者にとって有益な情報となることになります。

この流れで今年度3年生たちはウニの身入り調査を行います。生徒たちが自発的に見つけたテーマに沿って、より良い学びを得ることができるよう、今後も鳥取ブルーカーボンプロジェクト「豊かな海の再生を目指して」実行委員会として引き続きサポートを行ってまいります。

参加した子ども・保護者からの声

・青谷高校だからこその取組で、自分たちの地域で起こっている問題を体験できてよかった。

・場所による身入りの違いに手ごたえあり。調査の結果が楽しみ。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:6人