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小浜港にて、泊小学校の児童が海の学習を実施!

鳥取ブルーカーボンプロジェクト「豊かな海の再生を目指して」実行委員会では、ムラサキウニの利活用を図るとともに、商品化をモデルケースとした海の豊かさの啓発等により、地域と共に鳥取の豊かな海を取り戻すことを目的に活動しています。その一環として、小浜港に泊小学校の3年生が訪問し、ウニをはじめとした地域の海の生き物とのふれあい・勉強会を実施しました。

2024.10.04

鳥取ブルーカーボンプロジェクト「豊かな海の再生を目指して」実行委員会(公益財団法人鳥取県栽培漁業協会)では、大量発生し、藻場衰退の要因の一つとなっているムラサキウニの利活用を図るとともに、ムラサキウニの商品化をモデルケースとした海の豊かさの啓発等により、地域と共に鳥取の豊かな海を取り戻すことを目的に活動しています。その一環として、小浜港に泊小学校の3年生が訪問し、ウニをはじめとした地域の海の生き物とのふれあい・勉強会を実施しました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

公式サイト http://tottori-bluecarbon.jp/

開催概要
藻場に育まれる生き物の多様性や生き様を体感
日程
2024年9月25日(水)
開催場所
小浜港
参加人数
小学生24名及び教職員3名

ムラサキウニだけに限らない!たくさんの海の生き物とのふれあい

鳥取ブルーカーボンプロジェクト「豊かな海の再生を目指して」実行委員会(公益財団法人鳥取県栽培漁業協会)では、泊小学校の3年生を対象に、「泊の海の生き物と環境を見て・触れて・学ぼう」をテーマとした学習プログラムを行うことで、小学生自身が地元泊の海の現状を学び、海(特に藻場)の環境に目を向ける意識を育めるよう支援しています。

これまでの事前学習で藻場の消失の現状や原因となるムラサキウニやその他の海の生き物を手に取ったり、鳥取県栽培漁業センターで魚への餌やり体験をしながら学んだ経験を踏まえ、今回はウニだけでなく泊の海の生き物の多様性を感じてもらうことを目的に実施しました。 小浜港の波打ち際(船揚斜路)において、周辺の海中に生息するウニを含む生き物を採集して即席のアクアリウムで観察し、古田事務局長による解説や子どもたちからの質問を通して、泊の藻場に育まれる生き物の種類の多さを体感しました。

まずは、実物の海藻をみなで手に取り観察しながら、古田事務局長から藻場の役割について講義を受けました。児童たちはこれまで熱心に授業を受けて関心をもってくれたこともあり、藻場の役割について質問を投げかけた際に「二酸化炭素の吸収」などの声が聞かれ、教職員から「すごい!良く勉強しているね」との驚きの声が聞こえました。

藻場は二酸化炭素の吸収や生き物の卵を産む場所、隠れ家、餌になる場所となり、さらに流れ藻になった海藻とともに魚たちが運ばれることで海の広い範囲に棲むようになると勉強しました。そのあと、波打ち際の斜路に目を向け、たくさんの巻貝・アラレタマキビを観察しました。また、足元のアラレタマキビを手に取り観察する中で児童たちからはさまざまな質問があり、「海の中にいないの?」という質問には、「えら(呼吸をする器官)がないから、海の中に入れないだよ。夏は地面が暑いので、別の貝の上に乗りあがって、暑さに対処しているんだよ。」と答えるなど、児童たちの好奇心旺盛な質問にお答えいたしました。

泊で採集した生き物を観察 今後の運び

講義のあと、藻場に魚がいることを確かめるため、古田事務局長が投網を使ってウミトラノオと呼ばれる藻場に生息する生き物を捕まえ、児童たちと観察しました。実は、万が一に備えて、朝8時から約2時間かけて古田・金澤事務局が生き物採集をして備えていました。鮮やかなブルーのソラスズメダイ、ヨコズジフエダイ、ヘビギンポ、カエルウオなどの生き物をアクリル水槽で観察し、ムラサキウニ、レイシガイ、サザエ、カサガイの仲間などのタッチング水槽では手に取ってふれあいました。

最後は、泊のムラサキウニの秋蓄養開始を紹介し、学校給食での児童たちとの再会を誓いました。今後、学校給食で「泊の藻場にいる生き物(ウニ等)を食材とした学校給食を食べてもらう」等を行うことにより、ムラサキウニの大量発生による藻場消失の現状について、そして豊かな海の環境の大切さについて五感で学べるような学習プログラムを進めてまいります。

参加した子どもからの声

・「カエルウオ」可愛い。たくさんの生き物を見ることができて楽しかった。
・泊の海にまた来てみたい。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:27人