一般社団法人Minatodeフォーラムは、2023年10月18日（水）に、ウズハウス（山口県下関市）にて、11月2日よりスタートする「FUKUウィーク2023」協力飲食店の皆様にお集まりいただき、キックオフイベントを開催いたしました。

「FUKUウィーク2023」は今の海を感じて考え、100年後の下関の海に想いを繋ぐことを目的として下関市内の飲食店30店舗と、東京都内1店舗のご協力のもと実施する食のイベントです。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

開催概要
2023年度は昨年よりも10店舗多く、30店舗の飲食店の皆様にご協力いただき「FUKUウィーク2023」を実施させていただく運びとなりました。このキックオフでは、海のごちそう地域モデル事業についてのご説明や「下関の海の変化や課題、海とフグやそれを取り巻く下関のフグ食文化」についてお話をさせていただきました。また、開発中のフリット粉を使った「サバFUKUフリット」を調理、ご試食いただきました。
日程
2023年10月18日（水）
開催場所
ウズハウス　3F　イベントスペース
参加人数
12名
協力団体
フードアクション下関、下関飲食組合

「FUKUウィーク2023」について説明会を実施

フードアクション下関、下関飲食組合の皆様のご協力のもと、11月2日より1週間にわたり「FUKUウィーク」を実施いたします。「FUKUウィーク」では、昨年よりも多くの方々に天然フグの存在や美味しさを伝えていくことを目標とし、様々な天然フグフリットを召し上がっていただく予定です。またそれと同時に、一般参加者に「なぜ天然フクが増えてきているのか」「下関近海では何が起こっているのか」ということにも思いを馳せていただく機会となるよう取り組んでまいります。

本キックオフイベントでは、飲食店の皆さんが下関の海について考え⾃分ごととして捉え、その内容をインプットすることが出来た良い機会となりました。

開発中のフリット粉を使った「サバFUKUフリット」を試食！

海水温の上昇により、下関近郊の海に北上してきたサバフグのフリットの開発は昨年2022年にスタート。ミネラルがたっぷりの下関の塩と、天然のアオサを使ったフリット粉の開発も同時に進んできました。

FUKUフリットの開発にあたり、海のごちそう地域モデルin下関では「フクフリット5カ条」を作成。

おいしい！と感じて、もっと海を知ってもらいたいと考えています。海の中の様子は陸上からはわかりにくいけれど、海中の環境は驚くほど急激に変わっています。海とのつながりを少しでも感じてもらいたいと考え、フクフリット5カ条には、海からのメッセージを盛り込んでいます。

フクフリット５か条

1条
天然フグであるべし。
海流の変化、海水温の上昇でフグが移動している事実を知るべし。

2条
下関近海の海を凝縮した塩を使うべし。
健康な海と山の状態が良い塩をつくる条件となる。自然のミネラルがそのまま形になった塩を使い、海そのものの味を感じるべし。

3条
下関近海で獲れるアオサで海の香りをまとうべし。
アオサは海の環境が良くないと収穫が減るもの。下関の磯の香りをいつまでも育てられるように海を大切にすべし。

4条
天然フグの種類を表記すべし。
世界のフグは120種類以上。日本の食用のフグだけでも22種類と、フグにも色々な個性がある。フリットになったフグの種類を「〇〇フグフリット」とメニューで記し、多種多様なフグの個性を知らせるべし。

5条
日常のちょっとしたお祝いに食べて、気持ちをハッピーにすべし。
下関ではフグを「ふく」と呼ぶ。ちょっとしたお祝いや、家族や友人との大切な時間にフクを食べてハッピーになるべし。

今回は開発中のフリット粉を使ってシロサバフグフリットを調理し、そのポイントなどの情報を共有しながら、フリットの試食を行いました。

「サバFUKUフリット」を試食したプロの感想

フグの専門料理店を営む料理人の方をはじめ、料理のプロである皆さんから「美味しいね！」とのコメントをいただき、天然フグの美味しさを改めて知っていただける機会となりました。

おもわず笑顔がこぼれる、天然フグのフリットをお楽しみいただける「FUKUウィーク2023」は、2023年11月2日（木）から11月8日（水）までの1週間、下関市内の飲食店30店と、東京都内1店舗で開催されます。

参加者からの声（ヒアリングより）

「シロサバフグの美味しさを皆さんに知っていただけるようにFUKUウィークを盛り上げていきたい」

「今後、イベントなどでもFUKUフリットを取り上げられないか検討するのもいいと思う」

「身がしっかりして旨みもあり、美味しいフリットだと思います！」

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数：12人