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高校生がマフグのクッキーを作って観光ビジネスを考える! 【マフグクッキーワークショップ】を開催しました!

一般社団法人Minatodeフォーラムは、下関商業⾼校・商業研究部の皆さんに今の海を感じて考え、100年後の下関の海に想いを繋ぐことを目的として、2024年6月9日(日)下関唐⼾市場2階 ⿂⾷普及センターにて、マフグの粉を使った⽶粉クッキーを作りながら、下関の魅⼒をどのように⾷で伝えていけるのか楽しく学ぶワークショップを開催しました。

2024.06.20

一般社団法人Minatodeフォーラム(海のごちそう地域モデルin下関)は、下関商業⾼校・商業研究部の皆さんに下関を代表する魚「フグ」を題材に、下関の海で起こっている変化と現状を「知る」「触れる」「食べる」という感性を刺激しながら、今の海を感じて考え、100年後の下関の海に想いを繋ぐことを目的として、2024年6月9日(日)に、下関唐⼾市場2階 ⿂⾷普及センター(山口県下関市)にて、天然塩の⽣産者、お菓⼦職⼈を招いて、マフグの粉を使った⽶粉クッキーをみんなで作りながら、下関の魅⼒をどのように⾷で伝えていけるのか楽しく学ぶワークショップを開催しました。商業研究部は地域の課題を発⾒して解決することを⽬的とした部活動で、地域の特産品を使った商品開発やその販売などの活動をしています。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

開催概要
下関商業高等学校の商業研究部の生徒が、下関の素材とマフグを使ったクッキーを作って観光商業を考える試みです。天然塩の生産者とできるだけアレルギーや自然に配慮したクッキーを作る専門家を招いて、商品開発や商品の売り方などの話も聞きながら、実習とディスカッション形式のワークショップを開催しました。
日程
2024年6月9日(日)
開催場所
山口県唐戸市場内2階 魚食普及センター
参加人数
25名

参加者自己紹介

この日のワークショップに参加した皆さんは下関商業高校に通う高校生。部活動の一環として地域の特産品を使った商品開発やその販売などの活動をしている16名の生徒の皆さんです。日曜日にもかかわらず意欲的に集まってくれました。
まずは、スタッフを含めた全員の自己紹介。「自分の名前」と「好きな香り」をそれぞれが発表。毎日一緒に過ごしている友達や先生の新たな一面を知ることができ、自然と笑顔がこぼれ、緊張が解けていきます。

テーブルの周りにいる人たち 中程度の精度で自動的に生成された説明 人, 建物, 民衆, グループ が含まれている画像 自動的に生成された説明

講師によるパネルディスカッション

自己紹介の後、いよいよワークショップがスタート。講師の柳川舞さん(Minatodeフォーラム代表)、お菓子職人・⼭⾥千尋さん(umitomori 代表)、天然塩の生産者・井上かみさん(百姓庵)の3人を囲んで、パネルディスカッションを行いました。
普段どのような仕事や活動をしているのか、また、今回のクッキー作りのワークショップについてどのような想いで商品開発を行ったのかなど、普段は聞くことができない話を聞くことができました。参加者の大多数が女子生徒であったこともあり、仕事やプライベートでも活躍する3人の話に引き込まれ目を輝かせていたのが印象的でした。

まふくちゃんクッキー作りワークショップ

マフグの粉を材料に使った斬新なクッキーを作るワークショップが始まりました。「フグの粉を使うとは、なんと下関らしい!」クッキーではないでしょうか。フグという魚に加え、海の恵の結晶である天然塩を使ったクッキーです。このクッキーは世界に1つのもの。材料選びから開発に携わってきた山里さんがとにかく材料には徹底的にこだわったレシピです。
⼭⾥さんがお手本を見せながら5つのテーブルを回っていきます。いくつかのポイントやコツを聞いて、チームで作業に集中します。フグの型で生地を抜いて壊れないように絵付けを行いました。この絵付けには、天然のココアなどが使われています。クッキーを仕上げてオーブンへ。みんなクッキーが焼き上がるのが待ちきれません!

料理をしている人たち 中程度の精度で自動的に生成された説明 人, テーブル, 食品, 座る が含まれている画像 自動的に生成された説明

天然塩のお話(百姓庵・井上かみさん)

クッキーが焼けるいい香りの中、クッキーの材料にも使われている天然塩を生産している、百姓庵の井上かみさんから、天然塩と精製塩の作り方違いや、味の違い、栄養分の違い、そして美味しい天然塩を作るための海についてお話を伺いました。塩といっても、さまざまな塩があり、その塩を作り出す海の状態が良くないと美味しい塩はできないこと、ミネラルをたっぷり含んだ栄養価の高い海の周りには状態の良い森があること、生き物が生きていくためには塩が絶対に必要であること、全ての生命は海から始まったことなど、大変興味深いお話を聞くことができました。塩や海に対する考え方が変わったと感じた時間でした。

レストランのブースに座っている人たち 中程度の精度で自動的に生成された説明

昼⾷「唐戸市場の海鮮丼と市場の女将さんの観光市場のお話」

昼食は唐戸市場の海鮮丼をいただきました。海鮮丼は通常、醤油をかけて食べることが一般的ですが、この日は百姓庵の天然塩でも食べることができ、醤油との食べ比べを楽しみました。とても美味しい海鮮丼をいただきながら、唐戸市場にある柳川水産の女将さんから、「観光市場のはじまりと現在」についてお話を聞くことができました。
本来は海産物を売る魚市場が、いかにして観光市場になったのか。大型スーパーなどの登場により、一般家庭の海産物の消費が変化したこと、海の環境が変わり漁獲量が減ってきていることなどもあり、魚市場の未来を考えアクションを起こした女将さんたち。大変だったけれど観光市場として現在の形になり、全国に唐戸市場の名前が知れ渡った経緯をお聞きしました。

テーブルの上にあるいろんな食べ物 自動的に生成された説明 テーブルの上に座っている子供たち 低い精度で自動的に生成された説明

まふくちゃんクッキーの焼き上がりでお茶会の開始

焼き上がったクッキーをそれぞれがお皿に取り、お茶を入れてお茶会です。このお茶会では質疑応答や、感想を述べる時間となりました。クッキーは自然の味わいに、天然塩の海の香りが感じられる優しいお味。みんなの笑顔が広がります。お茶に天然塩をひとつまみ入れて飲んでみると不思議と「甘み」を感じました。
生徒一人一人が質問や感想を述べ、たくさんコミュニケーションをとることができました。
最後に山里さんが一つずつ手作りした「まふくちゃん」クッキーが全員に参加賞として配られました。パッケージにはクッキーに使われた下関の海の原料について、天然フグの北上について、海の環境の変化について書かれています。この「まふくちゃん」クッキーは、マフグをはじめとする「天然フグ」のことを食べて知る、美味しくて楽しいツールとして今後も登場の予定です。
今日のワークショップでの体験を、地域の特産品を使った商品開発やその販売などの活動をしている下関商業高等学校・商業研究部の今後の取り組みに活かした今後の取り組みにも注目していきます。

チョコレートチップクッキー 自動的に生成された説明 文字の書かれた紙 中程度の精度で自動的に生成された説明

参加者からの声(ヒアリングより)

「下関で作られた材料でクッキーを手作りしたが、フグの粉が入っているところが特に下関っぽい。海の素材をクッキーにするのは新しい感覚でした。」
「クッキーはとても美味しく自然の味がした。生産者のみなさんの話を聞けたことが良かった。森と海が繋がって、「良い海」を作り出していることを知ることができた。下関にもそんな海があることを知れて嬉しい。」

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:25人