FUKUレボ演習 校外学習 『下関商業⾼等学校・観光ビジネス授業 in 唐⼾市場&海響館』 を開催しました!
一般社団法人Minatodeフォーラムは、下関の観光ビジネスを学ぶ下関商業高等学校の生徒45名の皆さんと一緒に、2024年7月5日(金)に、下関の地域連携 FUKUレボ演習 校外授業『下関商業高等学校・観光ビジネス授業 in 唐戸市場&海響館』を開催。教室を飛び出し、地域の海やフグに関わる皆さんから今のリアルなお話を聞き、体験型の授業を実施いたしました。
2024.07.29
一般社団法人Minatodeフォーラム(海のごちそう地域モデルin下関)は、下関の観光ビジネスを学ぶ下関商業高等学校の生徒45名の皆さんと一緒に、2024年7月5日(金)に、下関の地域連携 FUKUレボ演習 校外授業『下関商業高等学校・観光ビジネス授業 in 唐戸市場&海響館』を開催しました。
下関のメイン観光コンテンツの1つでもある海のこと、食のコンテンツであるふく(フグ)について、下関の海の課題が自分や自分の街の環境、経済、食文化にまで関係しているということを、自分ごととして捉えてもらう学びの機会として、また、教室を飛び出し、地域の海やフグに関わる皆さんから今のリアルなお話を聞き、体験型の授業を実施いたしました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
公式サイト https://fuku-revolution.com/
公式SNS https://www.instagram.com/fukurevo_shimonoseki/
開催概要
下関の観光ビジネスを学ぶ下関商業高等学校の生徒45名を対象に、海が目の前に広がる「唐戸市場」と市立しものせき水族館「海響館」(https://www.kaikyokan.com/)で校外授業を行いました。生徒は2つのグループに分かれ、20名の生徒が唐戸市場での授業、25名の生徒が海響館での授業に参加。
下関市の観光コンテンツでもある唐戸市場の「活きいき馬関街」(https://www.karatoichiba.com/bakangai/)で出店している仲買の皆さんにインタビューをするフィールドワークを行いました。ここでの学びは、今後、生徒のみなさんのプロジェクトに活用されます。
※下関ではフグは、福を呼ぶ縁起の良い魚として「ふく」と呼ばれています。
日程
2024年7月5日(金)
開催場所
唐⼾市場2階⿂⾷普及センター(調理室)、市立しものせき水族館 海響館
参加人数
56名
オリエンテーション
下関商業高等学校との授業はこれで2回目。前回よりも緊張が解けてきて、アクティブな校外学習にちょうど良い雰囲気でスタートです。この日は金曜日ということもあり、2つの施設が在るあるかぽーと・唐戸エリアには、観光のお客様の姿も数多く見受けられました。観光ビジネスを学ぶ商業高校生45名が2時間を使って、下関を取りまく海とふく食文化について学びます。
この日、生徒は2つのグループに分かれ、唐⼾市場と市立しものせき水族館 海響館のそれぞれで校外授業を行いました。
多様なふぐ捌き見学
1949年創業ふぐ専門店・株式会社 道中(https://michinaka.jp/)の道中 哲也 社長を講師に迎え、トラフグを含む食用で知られる4種と海でよく釣り上げることができる小さなフグまで、合計5種のフグのさばき方の実演を見学しました。目の前で毒のある部位やフグの特性、取り扱いについて解説をしながら、それぞれのフグの表面を触るなどの体感を織り交ぜた講義が行われました。フグは「ふぐ処理師免許」という、各都道府県が定めた専門の資格と知識を持つ者だけが解体できることや、毒を持つフグを食べるということがいかに特別な食文化であることなのかを知るとともに、水産に携わる専門店の視点ならではの下関の海で起きている現状を学びました。質疑応答でも多くやりとりが行われました。
フグの集積地である下関といえども、普段食卓にのぼる魚種ではない天然トラフグの取引価格を聞いてとても驚き、トラフグ以外の天然の美味しいフグの価格を知って安心する様子が印象的でした。
唐戸市場の観光説明
唐戸市場女将さん会代表の 柳川みよこさんにお話をお聞きしました。「活きいき馬関街」にも出店している柳川水産(https://www.karatoichiba.com/stores/231/)の女将さんです。観光市場への挑戦は、この女将さんから始まりました。周りからは絶対に無理だと言われていたことを、きっと魅力的なコンテンツになると信じ、女将さん会を設立して奮闘してきた経緯は、未来に進む生徒たちの心に響きました。自分がやりたいと信じること、行動に移すことの大切さが自分の人生のキャリアにつながるという講話に、生徒の皆さんは目を輝かせて聞き入っていました。学校の授業では絶対に聞けない「現場の話」には多くの質疑応答と笑い声が合わさる楽しい時間となりました。
唐戸市場のPRのためのグループ取材
毎週末に開催される「活きいき馬関街」の全貌を唐戸市場の2階から見学がスタート。「活きいき馬関街」では新鮮で大きなネタが好評のお寿司の即売と、フグをはじめとする海鮮や加工品、お土産物や下関名物品の購入ができます。関門海峡を目の前にした好立地に位置する唐戸市場に、数多く来訪する観光客の行動や需要、下関の食の資源である海産物の重要性、フグの売られ方や扱い方、市場のブランドの認知などを観察しました。また、グループに分かれて5軒のお店を回ってインタビュー。メモを取りながら真剣に聞き入っていました。また、お店の皆さんも丁寧に生徒の質問に対応してくださいました。下関の水産とグルメ、観光が重なり合う唐戸市場で得た情報を元に、生徒たちの学習は続きます。
市立しものせき水族館「海響館」見学
唐戸市場から徒歩10分。世界中からフグの仲間(フグ目)を集め、常時100種類展示している、世界で一番フグがいる水族館「海響館」(立川利行館長)で、実際に目の前で泳いでいるフグの姿を観察。海響館ではフグの生体の展示方法だけでなく、わかりやすい展示パネルや館内デコレーションに特徴があり、観光客だけでなく、地元の子ども達からも人気の高い施設です。
海響館も下関の観光コンテンツとして大きな役割を担っています。観光ビジネスを学ぶ生徒は、フグという魚の不思議やその姿の愛らしさを含めた生態などの知識を得るだけではなく、観光視点からもフグや海の環境について考えることができました。
下関商業高校と当プロジェクトの提携が実現したことにより、学び・体験・アウトプットまで、年度を通してサポートしながら共創していく予定です。
参加者からの声(ヒアリング・アンケートより)
参加者の声
・目の前でたくさんのフグが捌かれるところが見られてとてもすごいと思いました!!この前貰ったまふくちゃんクッキーに入っているまふくも実際に見ることが出来てとてもいい経験になりました!
・下関と言えばフグですが詳しいことまで知らなかったので今回の講演を通じてたくさんのフグについて知ることが出来たのでとても良かったと思いました。
・ポイ捨てをしないのは当たり前ですが、他にもマイバックを活用したり、地球温暖化を防ぐ行動をとり、下関のフグを守りたいなと思いました。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:56人