【神戸大学連携】「海のプランクトンの生態を調査する研究員のお仕事をしよう!」を開催しました
一般社団法人地域みらい創造センターが主催し、子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」 を運営するアクトインディ株式会社が、こどもわーくとして初の国立大学との連携が実現したお仕事体験「海のプランクトンの生態を調査する研究員のお仕事をしよう!」を開催しました。
2023.07.28
一般社団法人地域みらい創造センターが主催し、子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ(https://iko-yo.net)」 を運営するアクトインディ株式会社が神戸市との連携事業として企画・監修する、神戸の海をテーマにした小学生向けのリアルなお仕事体験プログラム「こどもわーくin神戸2023」の一環として、こどもわーくとして初の国立大学との連携が実現したお仕事体験「海のプランクトンの生態を調査する研究員のお仕事をしよう!」(連携:神戸大学 内海域環境教育研究センター)を開催しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環としての取り組みです。
タイトル
海のプランクトンの生態を調査する研究員のお仕事をしよう!
日時
2023年7月8日(土)10:00~15:00
対象
小学3年生~小学6年生と保護者
参加人数
親子11組22名
参加費
1組3,500円
主催
一般社団法人地域みらい創造センター
協力
神戸大学 内海域環境教育研究センター
今夏2023年7月2日(日)~8月26日(土)、神戸市内近郊&各所にて開催される「こどもわーくin神戸2023」の一環として、2023年7月8日(土)、神戸大学の協力の下、内海域環境教育研究センターマリンサイトにて「海のプランクトンの生態を調査する研究員のお仕事をしよう!」を開催しました。私たち人間に豊かな恵みをもたらしてくれる一方、人間活動の影響も受けやすいという性質を持つ“閉鎖性海域”の自然を調べ、環境の保全や修復につなげていくための研究を行っている内海域環境教育研究センターで、子どもたちは、海における食物連鎖の土台として、海全体と深くかかわるプランクトンの生息状況を調査するお仕事をしました。
研修1研究員の一日や海の食物連鎖におけるプランクトンの役割を学ぶ
研修2プランクトン採集に用いるネットや顕微鏡の使い方を身に着ける
プランクトン採集
強風に見舞われた中での採集活動でしたが、子どもたちは、果敢に岸壁の縁に立って、プランクトンネットを海に投げ入れることができました。ネットを手繰り寄せて、海水面付近に漂うプランクトンをケースに集めました。
プランクトン観察
研究施設でのプランクトン観察の時は、当初、レンズ越しに動き回るプランクトンを怖がって、なかなか観察できないでいる子や、ピントを合わせる微動ねじや、ステージの上の標本の位置を動かすハンドルなど、普段、小学校で使用しているものよりも機能が多い顕微鏡の扱いに苦戦する子などもいましたが、次第に、それらを使いこなしながら、夢中になってプランクトン観察するようになり、短い時間の中でも子どもたちの変化や成長が見受けられる体験となりました。最終的に、子どもたちは、ユミツノモやオヨギソコミジンコなど、25種類以上のプランクトンを見つけ、瀬戸内海・大阪湾に多種多様なプランクトンが生息していることを確かめました。子どもたちは、自分の目で実際に観察することで、動物プランクトンと植物プランクトンの大きさの違いを体感でき、そこから、小さな植物プランクトンを大きな動物プランクトンが捕食し、それが小さな魚、大きな魚とつながって、自分たちが口にしている魚につながっていることを学ぶことができました。
修了式
修了式で、子どもたちは、一日お仕事を頑張った証として研究者としての名刺をもらい、皆でそれを交換し合いました。先生の前には列ができ、名刺を交換しながら、一人一人が一日のお礼を先生に伝え、一日を締めくくりました。
自分たちで採集し、難しい顕微鏡の操作にも挑戦して、見つけたプランクトンだからこそ、小さな違いを一生懸命観察したり、発見した特徴やスケッチを丁寧にレポートに残したりする活動を通して、子どもたちにとって、海のプランクトンがずっと身近な存在になりました。子どもたちは、たくさんの学びを得ながら、一つのことを突き詰めていく研究者のお仕事の魅力を存分に体感することができた一日となりました。
子どもたちの声
・プランクトンでもいっぱい種類がいて驚いた。特にウミサボテンムシがガラスでできたトゲを持っているのが不思議に思った。
・お仕事をする前はプランクトンのことをミジンコくらいしか知らなかったのに、今回を通して、たくさんのプランクトンを見たり、捕まえたりできて、楽しかったです。
・瀬戸内海に、ひとすくいの水の中にたくさんのプランクトンがいてびっくりしました。一番驚いたのは、カイアシ類のノープリウスの幼生です。毛がたくさんあって、びっくりしました。
・プランクトンには、いろいろな種類があると初めて知りました。顕微鏡で見ていて、いろいろな生き物がうじゃうじゃ動いていて、驚きました。でも楽しかったです。
<プログラム一覧>
※内容は、一部変更になる場合がございます。最新情報は、公式サイト
(https://iko-yo.net/topics/kodomowork_kobe)をご覧ください。
※既に募集を終了したプログラム、今後募集を開始するプログラムを含みます。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:22人