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堀潤さんと高校生が海の未来を考え抜く 海と哲学の学び舎「ざわザワ高校~海の未来を変える哲学~#4」を開催しました!

一般社団法人福井環境研究開発は、2024年10月26日(土)「ざわザワ高校~海の未来を変える哲学~」の4回目を開催。「海の持続可能な利用と保全」を目的に、海の課題やジレンマを抱える人から高校生がその現状と障壁を学び、物事の本質から社会を改善していく哲学思考によって課題解決法を打ち出すチカラをつける海洋教育プログラムです。

2024.11.06

一般社団法人福井環境研究開発は、2024年10月26日(土)に「ざわザワ高校~海の未来を変える哲学~」の4回目を開催いたしました。ざわザワ高校は、「海の持続可能な利用と保全」を目的に、海の課題やジレンマを抱える人から高校生がその現状と障壁を学び、物事の本質から社会を改善していく哲学思考によって課題解決法を打ち出すチカラをつける海洋教育プログラムです。6月から海と共に歩む街である福井県大飯郡高浜町で、全6回開校しています。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

ざわザワ高校~海の未来を変える哲学~#4
日程
2024年10月26日(土)
開催場所
福井県大飯郡高浜町 若狭高浜漁業協同組合
参加
福井県内から集まった高校生 男女10名
堀潤(ジャーナリスト / 元NHKアナウンサー)
岩内章太郎(豊橋技術科学大学准教授)
番組
「ざわザワ高校 ~海の未来を変える哲学~#4」
〇放送  福井テレビ(11月30日(土) 16:00~16:30 予定)
〇配信  TVer(11月30日(土)17:00~)/ YouTube(福井テレビチャンネル – YouTube https://www.youtube.com/c/fukuitvbroadcasting

海と歩む街のイマの本当の姿に迫ったこれまで。感じた「問い」を哲学的思考で深めていく。

今年の舞台は、海とともに歩む、福井県高浜町。漁業や海を生かした観光業が盛んな、福井県の西端にある町です。これまで3回の講義では、「高浜町らしさ」を高浜町や漁師の方に聞いたり、自然・歴史・文化、生活する人々自身という地元の資源を「地元学」の手法で海と共に歩む高浜町のイマに迫りました。「海とともに歩む街」のイマの現場で等身大の高校生たちが感じてきたことを「哲学対話」によって「言葉」や「問い」にしてきました。今回は本格的に哲学的思考で、それらの問いの本質に迫っていきます。

高浜町の皆さんへの最終プレゼンに向けたアクションテーマの発表。その本質とは。

まず、これまでの「哲学対話」で高校生たちの関心が高かった中から、高浜町の皆さんに発表する2つの「アクションテーマ」、①「海と暮らし」、②「日本人にとって海とは」が発表されました。

①「海と暮らし」では、海が私たちの日常生活や地域社会にどのような影響を与えているのか、そしてなぜ海を守る必要があるのか経済的合理的な観点から考えていきます。このテーマを哲学的に考えるため、まず「良い暮らし」とは何かをテーマに本質観取を行いました。高校生からは、「生きると暮らすの違いは?」「暮らしの範囲って?」「暮らしには色がついている感じがする」「帰ることができるところ」などの意見やキーワードが出ました。

二つ目のアクションテーマ②「日本人にとって海とは」では、島国で暮らす私たち日本人にとって、海がどのような文化的、精神的な意味を持つのか考えていきます。このテーマを哲学的に考えるため、まず「聖なるものとは」の本質観取を行いました。高校生からは「無条件に信頼」「心理的な救い」「人間が侵すことができない(侵したくない)存在」などの意見が出ました。それぞれ高校生たちがたどり着いた本質とは。。。最終的に「海を活かした地域の活性化策」を高浜町の皆さんにプレゼンするため、次回からこの2つのアクションテーマをさらに深堀していきます。

学級委員長 堀潤さん、哲学講師 岩内先生、高浜町の中村さん、藤本さんからの講評。

高浜町の中村さん、藤本さんからは「ざわザワ高校の番組を見て、高浜町の街の様々な方から次回どうなるんやなどのお声を頂いているのも嬉しい。発表に向けて皆さんの哲学思考に期待を寄せています」との激励のお言葉をいただきました。学級委員長の堀潤さんからは、「高校生の皆さんがこれまで汗をかきながら、高浜町の皆さんに話をたくさん聞いていたことは高浜町の方々にも考える機会を生んだことは間違いない。発表会に向けてさらに思考を巡らせていこう」という激励をいただきました。また、講師の岩内先生は「難しいテーマだったが、全員で本質に迫っていこうという姿勢が素晴らしかった。ここでみんなで考えた本質が、アクションテーマのプレゼンのベースになっていくので、常にこの本質を見失わずにこれから進めていこう」と次回へのアドバイスも頂きました。

参加者からの声

参加した高校生からは、「本質観取は初めてだったけど、一人で考えるのではなくみんなの意見を出し合っていくので意見を言い易かった」、「難しいテーマだったけど、人の意見から新たな切り口がどんどん出てくるのが楽しかった」などの声をいただきました。

 
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:10人