【海の生き物を捕まえてじっくり観察】浜名湖周辺の小学生が親子で参加!「浜名湖アマモ探検隊」(第1回~第5回)を開催しました!
一般社団法人静岡UPは、海のゆりかご・海草アマモを守り、浜名湖を守っていくための子どもたちの海洋フィールド教室である「浜名湖アマモ探検隊」について、第1回~第5回を開催しました。
2024.03.30
一般社団法人静岡UPは、海のゆりかご・海草アマモを守り、浜名湖を守っていくための子どもたちの海洋フィールド教室である「浜名湖アマモ探検隊」について、第1回~第5回を開催しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
「浜名湖アマモ探検隊」(第1回~第5回)
(第1回)
・日程:2023年8月12日(土)10:00~12:30
・開催場所:海の家「南海荘」(浜名湖村櫛遊船組合)/静岡県浜松市西区村櫛町
・参加人数:合計35名(子ども22名、大人13名)
・協力団体:NPOはまなこ里海の会、NPO浜名湖フォーラム、浜名湖村櫛遊漁組合、海の家・南海荘
(第2回)
・日程:2023年8月26日(土)10:00~12:30
・開催場所:海の家「南海荘」(浜名湖村櫛遊船組合)/静岡県浜松市西区村櫛町
・参加人数:合計24名(子ども15名、大人9名)
・協力団体:NPOはまなこ里海の会、NPO浜名湖フォーラム、浜名湖村櫛遊漁組合、海の家・南海荘
(第3回)
・日程:2023年9月2日(土)12:00~15:00
・開催場所:海の家「南海荘」(浜名湖村櫛遊船組合)/静岡県浜松市西区村櫛町
・参加人数:合計33名(子ども20名、大人13名)
・協力団体:NPOはまなこ里海の会、NPO浜名湖フォーラム、浜名湖村櫛遊漁組合、海の家・南海荘
(第4回)
・日程:2023年10月29日(日)13:00~15:00
・開催場所:弁天島海浜公園・無人島いかり瀬(静岡県浜松市中央区舞阪町弁天島 )
・参加人数:合計22名(子ども14名、大人8名)
・協力団体:NPO浜名湖フォーラム、弁天島遊船組合、舞阪町観光協会
(第5回)
・日程:2024年3月23日(土)10:00~12:30
・開催場所:浜名湖体験学習施設ウォット(静岡県浜松市中央区舞阪町弁天島 )
・参加人数:合計26名(子ども18名、大人8名)
・協力団体:浜名湖体験学習施設ウォット、NPO浜名湖フォーラム
海上桟橋から浜名湖に降りたり、無人島から海に入って、コアマモ群落で生き物さがし!
浜名湖ではいま、異変が起きています。今から9年前頃(2015年頃)から、「海のゆりかご」とも呼ばれ生き物たちの住処となっている海草「アマモ」が急速に減少し始めました。アマモの減少は、浜名湖全体の水産生態系に影響を与え、浜名湖特産品だったアサリの不漁をはじめ、エビやカニを含む魚介類の漁獲量も減少を続けています。アサリ漁獲量は過去最低を記録し、漁業者の経営に打撃を与えただけでなく、浜名湖観光の名物であった潮干狩りは、5年連続で中止しています。様々な団体が立ち上がって環境保護に取り組んでいますが、アマモ海草群落の減少が止まりません。
このアマモ減少を食い止めるために、周辺で暮らす人たちが力を合わせてできることに挑戦しようと立ち上がったのが、浜名湖ワンダーレイク・プロジェクトです。浜名湖ワンダーレイク・プロジェクトでは、海のゆりかご・海藻アマモを守り、浜名湖を守っていくための子どもたちの海洋教室である「浜名湖アマモ探検隊」について、第1回目を開催しました。8/12(土)に行われた第1回の浜名湖アマモ探検隊では、浜松市と湖西市の小学校合わせて9校と、東京都から参加した子ども、合計10校の小学校の生徒たちが参加しました。子ども22名と大人13名を合わせた合計35名の参加者は、海の家「南海荘」から渡船に乗って浜名湖の海上桟橋へと移動。恐る恐る階段を降りると、そこには浜名湖の浅瀬が!船で移動してきた浜名湖の真ん中で、水に足を付けて降りることが初めての経験に、子どもたちはみんなびっくりしていました。たも網と水槽を持って海に出た子どもたちは、足元にコアマモが茂っている様子を観察したり、アマモの周辺に生息する生き物たちをたも網を使って捕獲したり、ヤドカリを手づかみで捉えたりして、海洋探検を楽しみながら、海の生き物たちを観察していました。
多種多様な生き物たちが住み家にしているアマモが、これ以上無くなっては困る
約1時間の捕獲観察会を終え、再び渡船に乗って南海荘に戻ったあとは、浜名湖の生き物に詳しい観察スタッフから、この日に捕獲できた生き物たちについて丁寧に説明がありました。たも網で捕獲されることが非常に珍しいタコクラゲや、細い葉っぱのように見えるヨウジウオ、ふぐの赤ちゃんなど、とても珍しい生き物がたくさん観察できました。他にも、浜名湖産の海苔を使った冷や汁を飲んだり、地元伝統漁の「角だて漁」で朝獲れたばかりの大型の魚たちや、幻のカニと言われるドウマンガニを観察したり、触って楽しむ「タッチプール」なども体験しました。
さらに浜名湖体験学習施設ウォットの協力を得て特別開催となった浜名湖アマモ探検隊(第5回)では、一旦絶滅したアマモが復活している場所に子どもたちが集まって観察会を実施し、参加した親子たちは驚いていました。
浜名湖が豊かな生態系を保つためには、アマモを人間たちの手で守っていかなくてはならないこと、みんなで力を合わせて綺麗な浜名湖を維持していかねばならないことについて、探検教室を通して多くのことを学びました。
参加した子ども・保護者からの声
●親子で初めて参加しましたが、とても貴重な体験ができて楽しかったです。もう少しアマモがある季節や場所の方が、もっとたくさんの生き物が観察できると思いました。
●湖岸から眺めていては決して見ることができなかったコアマモの様子を観察することができた。コアマモもアマモの仲間だということも、漁師さんの話で初めて知りました。
●アマモの周りには小さな魚たちがたくさんいて、かわいかったです。切れた葉っぱのように見えていた細長いものが、ヨウジウオという生き物だと観察委員のお兄さんから聞いて、面白かったです。
●タッチプールも、普段生きている魚に触る機会がないので、楽しくて、勉強になりました。
●珍しい生き物たちが浜名湖に住んでいることが分かりました。またこの住み家を守るためには綺麗な浜名湖を守り続けなくてはならないことを、漁師さんからのお話で学びました。
●アマモが急激に減っていっていることで、浜名湖に異変が起きていることを、これまで知らなかった。アマモについてこれからもっと調べて、自分たちにできることをやって行こうと思いました。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:140人