ちどりからはじまる「海と環境」出前授業 —淡路市の小学校で授業を実施しました
10月にビーチクリーンを予定している浦小学校。その事前学習として、前回は海の生きもの観察と漂流物の観察を行いました。漂流物はすべてがゴミではなく、生きもののすみかにもなっていることを学んだ子どもたち。今回はその続編として、2月3日に同じ浦海岸でシロチドリの観察授業を行いました。 ちどり隊がこの学習で大切にしているのは、「身近な自然に親しみ、地域への愛着を持つ」ことです。自分たちの住む場所に素敵な海があること、そこにたくさんの植物や生き物がいて、シロチドリも生きていること。すべてが繋がっている自然の中で、ちどりと一緒に生きるために自分たちに何ができるのかを、子どもたちと考えることを目的としました。
2026.03.30

イベント概要
・開催概要 淡路市浦小学校 環境学習授業
・日程 2026年2月3日 9時30分~11時30分
・開催場所 淡路市内の小学校および近隣の海岸
・参加人数 44人
・協力団体 淡路島ちどり隊 山崎博道先生 竹田俊道先生 カフェ淡路いきものラボ
教室で知る、シロチドリのくらし
まずは教室での座学からスタートしました。シロチドリはどんな場所で暮らしている?、何を食べ、どこに巣をつくるのか。クイズ形式で進めました。シロチドリは淡路市・洲本市の鳥でみんなに親しまれてきました。その数が減って、絶滅危惧種に指定されています。それはなぜなのか?どんな場所がシロチドリのお気に入りなのか?そんなことを考えて、教室から出発しました。
浦海岸へ、いざ観察
学校を出発し、浦海岸へ向かいます。浜に到着すると、まずは双眼鏡の使い方を練習しました。最初はピント合わせに苦戦していた子どもたちも、次第にコツをつかみ、砂浜の小さな動きに目を向けられるようになります。
そして観察が始まると、「あ、いた!」という声が上がりました。砂浜をちょこちょこと走る3羽のシロチドリの姿を確認することができました。「かわいい!」と歓声が広がります。
シロチドリの気持ちで浜を見る
観察のあとは、シロチドリの気持ちになって、この浜を選んだ理由を考えました。エサとなる小さな生きものがいること、広くてさらさらの砂浜があること、そして海浜植物が育っていること。海浜植物はヒナが身を隠す大切な場所にもなります。
よく観察すると、小さなクモを見つけました。砂浜に生きるクモは、シロチドリにとって大切なタンパク源です。目に見えないほど小さな生きものが豊富にいることが、この浜を選ぶ理由のひとつなのだと気づいていきました。
一方で、人が近づきすぎることやゴミの存在、カラスや猫などの天敵は大きな不安要素です。
同じ浜でも、自分の目線とシロチドリの目線では、まったく違う景色が広がります。前回学んだ「漂流物には何があるのか?」という視点と重なり、子どもたちは浜を“利用する場所”から“命が暮らす場所”へと捉え直していきました。


<団体概要>
団体名称:淡路島ちどり隊
URL:https://www.awaji-chidori.com
活動内容:百人一首「淡路島かようチドリの鳴く声に…」でお馴染みのチドリ。浜辺をちょこちょこ歩く姿がなんとも可愛らしい鳥です。しかし、シロチドリはここ50年ほどでその数は3分の1にまで激減。兵庫県において、絶滅の危険性が一番高いレッドデータブックAランクに指定されています。チドリに必要な環境は、島の豊かな海浜そのもの。「淡路島ちどり隊」は、チドリの保全を通して淡路島の自然海浜全体を守ることを目指しています。

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
参加人数:44人