ジンベエザメを追え! 「バイオロギング教室」 〜海と日本PROJECT〜
ジンベエザメを追え 「バイオロギング教室」は、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」のサポートプログラムです。
2017.09.15
ジンベエザメを追え! 「バイオロギング教室」は、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」のサポートプログラムです。バイオロギング手法を用いたジンベエザメの生態行動調査について、北海道大学の博士から講義を受けました。
かごしま水族館にて、北海道大学博士のレクチャーで、高校生がジンベエザメの「バイオロギング」研究の最前線を体験。海洋生物や海洋環境等「海」への興味や理解をより深めることを目的としています。
日程
8月20日(日)13:00~14:30
開催場所
かごしま水族館 1階 レクチャールーム(鹿児島市本港新町3-1)
参加人数
19人(高校生)
主催
かごしま水族館
「海の宝をめぐる学びと体験 マリン・ラーニング(海と日本2017)」プロジェクトでは、高校生を対象に、「ジンベエザメを追え! 海と日本PROJECT バイオロギング教室」を鹿児島市本港新町のかごしま水族館に於いて実施しました。
「バイオロギング教室」は、海洋生物や生態行動に関心のある高校生を対象に、近年野生動物等で行われる「バイオロギング」研究について理解を深めてもらおうと、北海道大学大学院水産科学研究院 米山和良博士を講師に実施しました。米山先生は、昨年8月にかごしま水族館、長崎大学、北海道大学が共同で取組んだバイオロギング手法を用いたジンベエザメの生態行動調査に関わった研究者です。
教室では、その調査の行動記録計から得られたデータをもとに、海中を泳ぐジンベエザメの姿勢や遊泳速度、水深や水温などの生息環境について解説していただきました。水槽とは違った自然界でのダイナミックな行動に参加者も驚いていました。また、行動記録計を参加者に取り付け、お辞儀や腕を振る動きをしてもらい、姿勢や行動がどのように記録されどのように分析をするかバイオロギングを体験してもらいました。そのほか、実際にジンベエザメで使用された機器や最新の研究の解説もあり、動物行動や生息環境を詳細に知ることができる「バイオロギング」研究の面白さや楽しさを知る良い機会になったようです。
参加者の声
・物理、数学が苦手だが、講習会に参加して面白く感じたので(それらの勉強も)頑張ろうと思いました。
・ロガーの小さなサイズに驚きました。。大型の動物の研究に使用されているのは知っていましたが、クロマグロやカンパチにも使用されていることは知らなかったです。ロガーの開発により、より小さな生物が調査できるようになることを期待しています。
・バイオロギングの事を詳しく知らなかったので手法等を知ることができてよかったです。途中、物理や数学の話が出てきたときは生物を選択している私に理解できるか不安でしたが、米山先生の説明が分かりやすく理解することができました。
・研究する上で「好きだから研究する」という米山先生の言葉がすごく印象的でした。
・かごしま水族館がジンベエザメ(ユウユウ)を海に帰していることは知っていたが、こんなに沢山の技術が注ぎ込まれていることは初めて知りました。
・これといった知識もない自分がこの教室に参加して理解できるか不安でしたが、
とても分かりやすい内容で来てよかったです。
・バイオロギングの知識や技術を習得することで色々な進路の考え方があることがわかりました。
・将来、研究者を目指しているのでとても参考になりました。
・調査には多くの人の知識や工夫、計算が組み合わさって行われることが分かりました。
・バイオロギングの技術によりこんなに沢山のジンベエザメの情報が分かり驚くことが多くありました。
メディア掲出
新聞
8/10南日本新聞、8/25南日本新聞
ラジオ
8/19南日本放送「二見いすずの土曜の朝は(生中継)」
8/19フレンズFM「特番 フレンズFMでドカーンとサマーナイト(生中継)」
野生動物に、小型の記録計(データロガー)を取り付け、自然環境の中で動物がどのような行動を取っているのかを調査する研究分野。これまで直接観察することが難しかった海洋生物や、鳥類など、動物の生態、測定データを分析することで明らかにすることができます。バイオロギングは最初はアメリカで始まり、80年代から日本でも独自に研究が行われるようになり、日本はこの分野で世界をリードする立場にあります。バイオロギングという名称も、日本で名づけられたものです。
<告知チラシ>