日本遺産の港と海をつなぐ海洋教育ネットワーク事業 in 香川 〜海と日本PROJECT〜
全国16エリアの小学校の海洋教育授業で、「海がもたらした観光資源」「海が育んだ食」「海の知恵・技術」についての学びを促します。そして、海と生きる国としての誇りと海を尊ぶ意識を醸成し、地域に向けて発信してもらいます。
2020.01.08
香川県では、多度津町で県内の小学生がフィールドワークなどを通じて北前船の関わりや町の発展について学びました。また、魚の観察や操船シュミレーター体験などで、海に関する学びを深めました。
多度津町に今も残る蔵や町並みのようすから、海が地元にもたらした恩恵の大きさと「流通プロセス」や「モノの輸送」における海の重要性や、交易以外にも海が地域にもたらした恩恵を学びます。また、高校生の実体験から、外海・内海の違い、恩恵を受ける一方で海が持っている危険性についても学びます。さらに地元の海の環境の変化がどのように変わってきているのかを学ぶのもねらいです。
日程
2019年9月23日(月・祝)
開催場所
多度津町周辺、多度津高等学校
参加人数
18人(香川県内小学5年生)
主催
海と日本プロジェクトinかがわ実行委員会
多度津と北前船、北前船と海の関わり
多度津は北前船の寄港地でした。この多度津と北前船、そして海の関わりを学びました。とくに、北前船の寄港や金毘羅参りで栄えた町の歩みについても勉強しました。
多度津の町並みをフィールドワーク
今も残る、歴史的な町並みをクイズラリーをしながら巡りました。クイズラリーをする中で、商人たちの財が町並みや神社群を作り、金毘羅へと続く街道が発展して、現在の多度津につながっていること、多度津七福神と呼ばれる大商人が今の多度津の地域産業の発展の基礎となったことを学びました。
ハマチの中骨の加工体験
多度津高校で加工体験をしました。従来は廃棄されるハマチの中骨を高温・高圧で加工することで美味しい食品になり、資源の有効活用になることを学びました。
魚の観察・ふれあい体験
次に魚の観察やふれあい体験も行いました。多度津高校の先生や生徒のみなさんから、海の環境や生体系、潮流の仕組みなども教えてもらいました。
操船シュミレーター体験
多度津高校の授業で使用されているシュミレーターで、瀬戸内海の様子を学びました。航行をシュミレートすることで、船の往来の状況を知り、安全面についても勉強することができました。
参加者の声
・今日の体験を、友達や家族に伝えたいと思います。
・陸にごみを捨てないことが、海をきれいにすることだとわかりました。
・きれいな海を守るためには、食べ物を残さず食べてごみを出さないことだと知りました。
配布資料
学習ノート
メディア掲出
9月23日 四国新聞
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:18人