日本遺産の港と海をつなぐ海洋教育ネットワーク事業 in 大阪 〜海と日本PROJECT〜
全国16エリアの小学校の海洋教育授業で、「海がもたらした観光資源」「海が育んだ食」「海の知恵・技術」についての学びを促します。そして、海と生きる国としての誇りと海を尊ぶ意識を醸成し、地域に向けて発信してもらいます。
2020.01.08
大阪府では、大阪市の住吉大社で、フィールドワークや食文化に関する考察を行いました。
地域住民のみならず多くの関西人に親しまれている「住吉大社」は、北前船と深い関係があります。北前船により多くの海の恩恵を受けた大阪(上方)は、「薄口文化」という新たな文化を形成しました。参加者には住吉大社を通じて、北前船などの大阪と海との関係や、さらに今なお残る「薄口文化」のルーツも学んでもらいます。最終的には、この文化を自分事として考えてもらい、「海を大切に思う気持ち」を育んでもらうのが目的です。
日程
2019年8月30日
開催場所
東粉浜小学校、住吉大社
参加人数
43人
主催
海と日本プロジェクトin大阪
協力
東粉浜小学校、大阪市、すみよし歴史案内人の会、一般社団法人日本昆布協会
住吉大社でフィールドワーク
海の神様を祭る住吉大社でフィールドワークを行い、北前船によって交差した運搬物、日本遺産「住吉大社と境内の石灯籠郡」について学び、「北前船がもたらした文化」について考察しました。同時に、北前船が衰退した現在における海の役割(海運や船)や、海の意識調査とこの地域の差を基に地元の海について考えました。
「薄口(昆布出汁)文化」を学ぶ
海の恵みである昆布を活用し、大阪の食文化を支える「薄口(昆布出汁)文化」を学び、また、食の標準化に伴う昆布消費量の減少などの課題についても考えました。
昆布が持つ健康や美容、うまみなどにまつわるパワーについて知り、私たちが知らぬところで受けていた海(昆布)の恩恵について改めて認識しました。そして、この文化を守っていくにはどうすべきか考えてもらう機会としました。
参加者の声
・地元には日本遺産に登録された、海の神様を奉る「住吉大社」があることを誇りに思い、より一層、たくさんの方にSNSなど通じて発信していきたい。
・海がもたらした、今なお続く大阪の食文化である「昆布だし文化」のうま味をもっとたくさんの方に知っていただきたい。
・次世代につなげていくために、ペットボトルなどのごみをポイ捨てせず、清掃活動などを通じて、今まで以上に海を大切にしたい。
配布資料
・調査ノート
・昆布について
メディア掲出
9月27日 25:23~25:40 テレビ大阪 「しっとこ」
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:43人