「森・川・海すごろく」をつくろう!キッズサマースクール~海と日本プロジェクト~
2019.04.17
静岡県と山梨県の小学生が一緒になり、静岡と山梨が富士川でつながっていることを認識してもらいながら、海と川のつながり、海と物流の関係、海の安全、海の環境問題などについて学びました。
学んだことをもとに「すごろく」を制作し、子どもたちの発表の場とするとともに、新聞等にすごろくを掲載することで、多くの子ども達にも、遊びながら森・川・海についての知識を深めてもらう機会を提供することを目的としています。
日程
2018年8月21日(火)~2018年8月23日(木)
開催場所
山梨県北杜市、静岡県静岡市清水区
参加人数
40人(静岡山梨各20人:小学5年生10名、小学6年生10名)
主催
海と日本プロジェクト静岡県実行委員会
海と日本プロジェクトやまなし実行委員会
共催
山梨放送、山梨日日新聞社、テレビ静岡
協力
サントリー、鈴与、山梨県教育委員会、静岡県教育委員会、山梨県、静岡県、北杜市教育委員会、北杜市、公益財団法人キープ協会、東海大学海洋学部、東海大学海洋科学博物館、GOSEA’S SURF SCHOOL、山梨日々新聞社、山梨放送、テレビ静岡 他
2泊3日のワークショップへ出発!
参加者となる小学5~6年生を山梨県、静岡県両県から募集。「すごろく調査団」を結成し、2泊3日のワークショップへ出発しました。
2018年8月21日(火)
13:00~15:00 山梨県北杜市「白州・尾白の森名水公園べるが」
講師に公益財団法人「キープ協会」の田村さん、坂川さんを迎え、養分をたくさん含んだ森の水が長い時間をかけ川・海へと流れ出すことを学びました。また、名水百選のひとつ「尾白川」に入って天然の濾過装置ともいわれる「花崗岩」や水辺の生物に触れ、豊かな森に育まれた水についても学びました。
15:30~16:30 山梨県北杜市「サントリー南アルプス白州工場」
「水と生きる」を企業理念とするサントリーの白州工場へ移動。工場を見学し、森や大地が水をきれいにする仕組みなどにつて理解を深めました。
2日目は静岡県で、海の体験
2日目は山梨県から静岡県へ移動して、ワークショップを行いました。
2018年8月22日(水)
11:00~12:00 静岡県富士市「富士川楽座」
講師に奇石博物館の堀内さんを招き、富士川河口について学びました。富士川が日本一の河口幅を持つことや、かつては川を使って物を運ぶ、物流にも利用されていたことの説明がありました。
15:00~16:00 静岡県静岡市清水区「新興津コンテナターミナル」
いよいよ、海に到着です。新興津コンテナターミナルにて、鈴与コンテナターミナル部の浅場さんを講師に迎え、海を使った物流について学びました。オートバイの輸出が日本一であることや、1日目に訪れたサントリーの製品も、清水港から多く輸出されていること、また、コンテナは空でも4トンの重さがありガントリークレーンと呼ばれる大きなクレーンを使って移動させていることなどを教えていただきました。
15:00~16:00 静岡県静岡市清水区「三保真崎海水浴場」
海水浴場では、講師の静岡県ライフセービング協会・諸節さんが水難事故時の救助方法を実演。溺れた時は「慌てず水面に浮いて助けを待つ」ことや、溺れた人を見つけた時は「自分で助けに行かずライフセーバーを呼んだり、ペットボトルなど身近にある浮くものを投げてあげるとよい」ことなどをみんなで学びました。
16:00~17:00 静岡県静岡市清水区「三保内海海水浴場」
講師にGOASEA’S SURF SCHOOLの方を迎え、SUP(スタンドアップパドルボート)で海の楽しみ方を体験。また、海でのアクティビティを楽しむ際にライフジャケットが重要なことを学び、最初は多少怖がっていた「すごろく調査団」のメンバーも次第にできるようになって楽しんでいました。
すごろくの制作と学習成果発表!
いよいよ最終日です。
2018年8月23日(木)
6:30~7:15 静岡県静岡市清水区「三保内海海水浴場」
東海大学海洋科学博物館の伊藤学芸員を講師に、三保内海海水浴場でゴミ拾いを早朝に行いました。ビーチボールなど海で遊んだ人がそのまま捨てていってゴミになったものや、大きなプラスチックのボトルなど流れてきたゴミが見つかり、いまだに環境問題がなくなっていない現状を理解しました。
8:45~10:00 静岡県静岡市「東海大学海洋科学博物館」
ゴミ拾いに引き続き伊藤学芸員を講師に、海洋汚染の指標とも言われるミズウオの解剖を通して、海の環境を調査しました。ミズウオの胃の中からは、人間が投棄したビニール袋やプラスチック片が見つかり、驚くとともに海洋保全の大切さをみんなで実感しました。
11:00~15:00 静岡県静岡市「東海大学三保研修館」
漫画家・たなかよしみ氏のアドバイスを受けながら、「すごろく調査団」として活動したこの3日間に体験したこと、学んだことを基に、自由な発想で「すごろく」を制作。旅の思い出を絡めながら、静岡の海が山梨の森を水源としていることなどを表現して、楽しみながら学ぶことができるすごろくとなりました。
参加者の声
・SUPをやったことがなくて、初めてやったときうまく乗れた。こんなに楽しいことが海にあるんだなと感じた。
・ミズウオの体の中にはゴミなどがいっぱいあることを知り、とっても勉強になった。
・みんなで協力してすごろくを作ったのが楽しかった。
・清水港を見学して、どのような工夫で日本の暮らしを支えているのかがわかった。
・川でいろいろな生き物をみたり、捕まえたりしたことが楽しかった。
・富士川の河口の幅が日本一ということに驚いた。
・海にゴミなどが落ちているのに気づいたらすぐ拾おうと思った。
・ゴミ拾いをしたとき、割れたビンやガラスが落ちていてすごく危険だと思った。
・ライフセービングの教室では、おぼれている人にペットボトルなどを投げてつかまってもらうということが勉強できてよかった。
・以前よりも海について知ることができた。海が大好きになった。
取材ノート
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています