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京都の海の環境や漁業等についての取り組みを学ぶ 「海と太陽~秋の校外学習~」を開催しました!

一般社団法人海と日本プロジェクトin京都は、京都の海から遠い内陸部に住む子どもたちが、京都の「海の恵み・豊かさ」を学ぶことを目的として、2025年11月2日(日)・3日(月/祝)に「海と太陽~秋の校外学習~」を開催いたしました。このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

2025.12.09

京都の海の環境や漁業等についての取り組みを学ぶ 「海と太陽~秋の校外学習~」を開催しました!

イベント概要

・開催概要
 京都府内の海で魚が水揚げされるところから、漁港や市場を通じて家庭の食卓にあがるまでの流れを見学・体感することで、京都の海の魅力や課題について話し合ってもらい、自分たちに今できることを考えてもらうための企画です。
 イベントは2部制となっており、舞鶴市内では漁港や漁場を船上から見学してもらい、京都市内では中央市場の見学や、魚さばき体験を実施します。
 イベントには京都の海のことを発信しているKBS京都のテレビ番組「SUNNY TIME」MCであるタレントの杉浦太陽さんにも同行していただき、子どもたちの学びを促してもらいます。そして当番組の中で子どもたちの学びを杉浦太陽さんを通して発表してもらうことで、視聴者の方にも問題の共有と魅力を発信します。

・日程 2025年11月2日(日)~3日(月/祝)2日間にわたって行うイベント ※両日とも日帰り
・開催場所
1日目
〈KYOCA京果会館レンタルスペースhacoba〉京都市下京区
〈京都市中央市場 水産棟見学エリア〉京都市下京区
〈ラ・キャリエールレンタルキッチン〉京都市中京区
2日目
〈舞鶴漁港〉舞鶴市 字下安久
〈魚源みなと店〉舞鶴市 松陰
〈舞鶴赤れんがパーク〉舞鶴市 北吸

・参加人数 京都市内の小学校に通う小学校4年生~6年生 35名
・協力団体 京都市中央市場、大和学園、舞鶴漁港、京都府漁業協同組合、京都府農林水産部水産課

京都の海で獲れる魚や海の環境について学ぼう!

 2日間行われるイベントの導入として、京都府農林水産部水産課の難波様に講義をしていただきました。
 京都府にはさまざまな漁業があり、海の環境や魚の習性に合わせて工夫された方法で漁が行われています。主な漁法には、サワラやクロマグロ・ブリなどが獲れる定置網漁業、ズワイガニやアカガレイなどが獲れる底曳網漁業、そして釣り・延縄漁業、採貝・採藻、養殖業があることをお話いただきました。
 また、漁業を支える「漁師の1日」を知ることで、早朝から準備し、漁へ出て、魚を選別し港へ届けるまでの流れを理解することができました。そして、獲れた魚がどのように市場へ運ばれ、私たちの食卓に届くのかという流通の仕組みも紹介。その中核を担う京都中央市場は、多くの魚が集まり品質を確認したり、必要な場所へ振り分けたりする役割があり、卸売業者をはじめとした様々な業種の方が働いていることにもふれ、この後見学する京都中央市場につながる学習となりました。

 

卸売市場の役割について学ぼう!

 京都市中央市場の水産棟では、この日は市場がお休みだったため、実際の競りや荷さばきの様子は見られませんでしたが、見学エリアにあるパネルを通して、市場で働く人たちの役割や市場の仕組みを学びました。パネルには、仲買人や卸売業者の仕事、魚が市場に届いてからお店へ運ばれるまでの流れが分かりやすく紹介されており、普段は見られない市場の裏側をしっかり理解することができました。
 また、市場には全国から多くの魚が集まってくること、鮮度を保つための温度管理や衛生管理が徹底されていることなど、水産棟が“新鮮な魚の集まる拠点”としてとても大切な場所だということも学びました。京都府でどんな魚が水揚げされているのか、どのような漁法で獲られているのかを紹介するパネルもあり、魚の種類の多さや、それを支える漁業の工夫にも触れることができました。

 

杉浦太陽さんによるアジのさばき体験

 タレントの杉浦太陽さんによるアジの三枚おろし体験教室では、子どもたちが実際に一人一尾ずつ魚をさばきました。
 まずは太陽さんが包丁の持ち方や刃の入れ方を一つずつ丁寧に説明し、プロのような手さばきでアジを三枚におろす実演を見せてくれました。子どもたちは真剣な表情でモニターを見つめ、魚を扱うときの注意点や、きれいに仕上げるためのコツを教えてもらいました。
 実際の体験では、5人1テーブルにつき1人、京都中央市場内で働く卸売業者の方がついてサポートを行いました。最初は少し緊張しながら包丁を握っていた子どもたちも、太陽さんに声をかけてもらいながら慎重に作業を進め、頭を落とし、腹を開き、中骨に沿って身を外すという流れを自らの手で経験しました。最初自分で三枚におろせた瞬間には、達成感いっぱいの表情を見せていました。
 この体験を通して、魚を食べるまでには多くの作業があること、そして自分の手で食材に触れることで食への興味や感謝の気持ちが深まることを学びました。太陽さんから直接教えてもらう特別な時間は、子どもたちにとって貴重な経験となり、海の学習の中でも印象に残る活動となりました。

 

舞鶴漁港・地元でとれる魚の水揚げを見学

 子どもたちは杉浦太陽さんと一緒に舞鶴漁港を訪れ、実際の水揚げの様子を見学しました。船やトラックによって舞鶴近郊から魚が運び込まれ、手際よく種類ごとに分けていく様子は迫力があり、子どもたちは目を見張っていました。魚に触れるだけで脂の乗りがわかる機器やスマホによる入札など最新の技術、手によって金額を決めるセリの様子など普段見ることがない漁港の様子を見て大興奮。その中でも太陽さんが自らの知識や漁港関係者に質問をしながら一緒に見学してくれたことで、子どもたちへの学びも促せたと考えています。
 さらに、魚の鮮度を守るために欠かせない-20°Cの冷凍施設の見学も行いました。あまりの寒さに子どもたちは驚きながらも、魚が安全で新鮮な状態のまま私たちの食卓に運ばれるまでには様々な工夫と努力があることを知りました。今回の見学を通して、漁港で働く人々の役割や、水揚げから流通、冷凍保存までの一連の流れを学び、海の仕事と食卓のつながりをより深く理解する貴重な時間となりました。

豊かな舞鶴湾を船上から見学

 遊覧船に乗り、舞鶴の豊かな海の様子を海上から観察しました。船からは、周囲の地形などがよく分かり、子どもたちは海の大きさや自然の豊かさを肌で感じていました。
 さらに、京都府水産課の難波さんから漁とは異なる「養殖」の仕組みについても詳しく教えていただきました。海上には岩ガキやトリガイなどを育てる生簀が浮かび、どれくらいの期間で大きくなるのか、どんな機器や技術で管理しているのかを知ることができました。
 この遊覧船での見学を通して、自然の恵みを生かす「漁」と、魚介類を安定して育てる「養殖」という2つの方法がどちらも大切であることを学びました。

 

最後には子どもたちが新聞づくり

 最後には、子どもたちがグループごとに今回学んだことをまとめて新聞づくりに取り組みました。絵を描く担当や、記事を書く担当など、役割分担をしてグループで協力する楽しさも感じることができました。海での学びの集大成として、とても良いまとめの時間だったと感じています。
 子どもたちからは「いつも食べている魚がどのように食卓に届くかわかって楽しかった」「船に乗っていろんな所をまわれて楽しかった」「太陽さんに教えてもらってアジをさばいたのが貴重な体験だった」「漁港のセリを見てすごいと思った」「太陽さんが魚に詳しくて驚いた」など全ての場面の経験が新鮮で貴重な体験だったと多様なコメントをもらいました。

<団体概要>

団体名称:海と日本プロジェクトin京都
URL:https://kyoto.uminohi.jp/
活動内容:京都府の将来を担う子供や若者たちを中心に、京都の人々が主体となって、京都の海が直面している問題を知り、自分たちの出来ることは何かを考え、取り組んでもらう機会をつくります。そして、京都の海への関心・好奇心を高め、様々な課題に向けて行動を起こすムーブメントを醸成・推進していきます。

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

参加人数:35人