海から見つめる子どもランドスケープ『ふくおか』プロジェクト 「壱岐:海と子どもの学び」 ~海と日本PROJECT~
「海のことが好きになれるまち」として、子どもたちが自分たちの福岡を模型作りで提案するプロジェクトの第二弾。 一泊二日で壱岐を訪れて海と人々の関りを学びました。
2020.01.15
「海のことが好きになれるまち」として、子どもたちが自分たちの福岡を模型作りで提案するプロジェクトの第二弾。 一泊二日で壱岐を訪れて海と人々の関りを学び、福岡のランドスケープ模型づくりに生かすアイデアを考えました
「海から見つめる子どもランドスケープ『ふくおか』プロジェクト」(海と日本2019)は、福岡の子どもたちが、自分たちの住んでいる福岡を「海のことが好きになれるまち」として模型作りで提案する試みです。どんなものがあれば、海のことが好きになれるかな?見ていてワクワク・ドキドキするもの、便利なもの、形がへんてこなもの。海とつながりがあるものならなんでもOK です。美術教室ならではの美術制作で海の新しい可能性を子どもたちと一緒に発見します。
第二弾の壱岐プロジェクトは、一泊二日で壱岐を訪れて海と人々の関りを学び、福岡のランドスケープ模型づくりに「こんなふうに海と関わる街になってほしい」という意見やアイデアをまとめ、福岡への愛着ももたらします。
日程
2019年8月17日(土)~18日(日)の1泊2日
2019年8月25日(日)のランドスケープ制作
開催場所
長崎県壱岐市芦辺町とその周辺
参加人数
53人(小学生及び幼児、保護者及びスタッフ含)
主催
山王ひなた美術教室
協力
一般社団法人壱岐観光連盟、みなとやゲストハウス、一支国博物館
ゲストハウスと釣りアクティビティ
玄界灘に浮かぶ壱岐に舞台を移して、一泊二日で壱岐の海を経験し、海と人々の関りを歴史や文化から学びました。
子どもたちが宿泊するのは、古民家を手作りで改装した「みなとやゲストハウス」です。海を楽しむだけではなく、今も変わらず海と寄り添いながら暮らしている島の人と一泊し一緒に過ごします。味わいある建物の趣やご主人の人柄にすぐに慣れ親しんで、一緒に島の子どもと遊びました。
昼過ぎからは芦辺港の防波堤で釣りをしました。レクチャーを受け、チームに分かれてサビキ釣りに挑戦です。最初は小さな魚だけでしたが、徐々に大きな魚も釣れるようになり、最後にはいろんな魚が釣れて大興奮!人の暮らしのそばでこんな大きな魚が釣れるのも、海が身近にある島の光景のひとつだと実感しました。
壱岐市一支国博物館見学・レクチャー・アイデアプラン制作
一支国博物館は、壱岐島が古代より朝鮮半島との交易で栄えた島として、さまざまな遺跡や資料を発掘・整理している近代的な博物館です。ここで子どもたちは、古代の人たちが食べていたサザエやアワビの殻を見て、その大きさにびっくりしました。
たくさんの遺物を鑑賞し、見やすく整理された古代の暮らしのジオラマを楽しみました。体験ルームでは、現代のサザエの殻を使ってサザエキャンドル作りに挑戦。美術教室ならではの色使いと工夫されたデザインに、それぞれのテーブルから歓声が上がっていました。
大浜海水浴場で思いっきり海水浴
2日目は朝から準備をして海水浴場へ。大浜海水浴場は遠浅の海岸で、子ども達はすぐに波打ち際へ。今年も透き通った水質で、子どもたちが経験したことのないような透き通った海に大興奮!しっかり準備運動を行った後、元気良く海岸で遊びました。子どもたちにつられて保護者たちも一緒に海水浴を楽しみました。
大人も一緒に宿泊体験を行い、海を通じて素晴らしいコミュニケーションが取れました。
ランドスケープ模型制作
8月25日(日)に山王ひなた美術教室に集まって、一泊二日の「壱岐プロジェクト」を通じて発見できたこと、気付けたことを、ランドスケープ模型に表現しました。まだ子どもたちの壱岐への思いが冷めていない様子で、模型をつくりながら先生と思い出を語り合い、アイデアプランをもう一度見直して、海をより良くする仕組みを立体模型にしました。
ランドスケープ模型の制作を通じて、福岡の街にこんな施設が、海にこんな生き物がいるともっと楽しくなるなどアイデアが視覚化されました。秋に発表する制作展示に向けて、子どもたちのアイデアが止まりませんでした。
参加者の声
・海もきれいだったし、部屋が広かったから
・海に行ったり博物館に行ったりしていろいろなところに行ったから楽しかった。
・釣り・海水浴・博物館が楽しかった
・博物館で昔の壱岐島のことを学べてよかったです。また化石発掘や段ボール迷路もできたので良かったです。
・博物館に行ったから楽しかった。
・魚釣りが楽しかった。
・釣りをして一杯釣ったから楽しかった。
・絵を描くのが楽しかった。
・壱岐の海がとっても綺麗で驚いた。
・ふねに乗っていた時にごみが少し見えたので減っていたらいいなと思いました。
・キャンプや釣りを普段できないので、できたのが楽しかったです。
・ただただ楽しかった。
・今よりもっと海が好きになった。
・友達と協力することができた。
・いっぱい友達ができたから楽しかった。
・このイベントに参加して良かったなと思いました。
・フグのお腹が可愛いなと思いました。
・壱岐で土器などを見て壱岐にはいろんな歴史のものを見ることができたり、弥生時代のことを知れたので良かったです。
・海をもっと知れてよかった。
・ふくおかは水が透明じゃないけど、壱岐は透明だったから驚いた。
・たくさん友達ができたし、釣りを楽しめたから楽しかった。
・海が綺麗だったし、貝殻をたくさん拾ったから。
・一支国博物館で壱岐の昔の人はこんな暮らしをしていたんだなと驚き、生活の仕方を知った。
・壱岐の海が綺麗だから博多湾もきれいにしたいと思った。
・先生方がおおらかで子どもそれぞれを尊重してくださるので子どもたちも伸び伸びと自然に触れて楽しそうで良かったです。
・初めて壱岐の海の美を知ることができた。
・スタッフの熱心さが良かった
・自分たちではできないやらない体験をした。
・スケジュールが緩やかでとっても穏やかな時間が大満足です。
・感動的な海の美しさに触れ、改めて自然の大切さを思いました。自分自身の今の生活が自然を壊す側、加害者側にいることにも思い至りました。
・釣りをすることで、魚の名前を知ったり、海にたくさんの生き物がいることを体験できたり、海の美しさを知ることができ、博多湾もきれいになればいいなと思いました。
・子どもたちが生き生きしていました。
配布資料
「壱岐プロジェクト」配布資料A4サイズ2ページ
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:53人