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沖縄で学ぶ、ジュゴンとマナティーの最新情報 海牛シンポジウム(第8回海牛祭り)を開催しました!

2026年2月8日、一般社団法人マナティー研究所は、沖縄美ら海水族館の協力を得て、「海牛シンポジウム(第8回海牛祭り)」を開催しました。会場は沖縄美ら海水族館のマナティー館とイベントホール、さらにオンラインをつないだハイブリッド形式で実施しました。参加者は、まず飼育マナティーの特別観察会に参加し、その後、国内外の研究者や飼育担当者による発表を通して、ジュゴンとマナティーの最新情報や保全の現状について学びました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

2026.03.30

沖縄で学ぶ、ジュゴンとマナティーの最新情報 海牛シンポジウム(第8回海牛祭り)を開催しました!

イベント概要

・開催概要
2026年2月8日、一般社団法人マナティー研究所は、沖縄美ら海水族館の協力を得て、「海牛シンポジウム(第8回 海牛祭り)」を開催しました。会場は沖縄美ら海水族館のマナティー館とイベントホール、さらにオンラインをつないだハイブリッド形式で実施しました。参加者は、まず飼育マナティーの特別観察会に参加し、その後、国内外の研究者や飼育担当者による発表を通して、ジュゴンとマナティーの最新情報や保全の現状について学びました。
今回は、研究の話を聞くだけでなく、実際にマナティーを目の前で観察してから学べる構成にしたことが大きな特徴です。参加者は、生きもののしぐさや体のつくりを見たうえで研究発表を聞くことで、海牛類をより身近に感じながら理解を深めることができました。

・日程 2026年2月8日
・開催場所 沖縄美ら海水族館
・参加人数 72名
・協力団体 アフリカ海洋生物保護団体(AMCO)

沖縄だからこそ実現できた、観察と学びがつながる一日

本イベントを沖縄で開催したのは、沖縄美ら海水族館で実際にマナティーを観察できることに加え、沖縄の海が日本のジュゴンを考えるうえでも重要な地域だからです。会場参加者は、研究者や飼育員の解説を聞きながら水槽前で観察し、食べ方、泳ぎ方、体の使い方などを具体的に学びました。観察のあとにシンポジウムへ参加する流れにしたことで、「見たこと」と「学んだこと」が自然につながる時間になりました。

シンポジウムでは、世界各地で研究を行う研究者がオンラインで参加し、ジュゴンやマナティーの生態、鳴き声、保全活動の現状など、多様なテーマが紹介されました。海外研究者の発表には同時通訳もつき、専門的な内容にも触れやすい場となりました。参加者は、海牛類の研究が世界のさまざまな地域で進められていることを知り、海の生きものと人との関わりを広い視点で考える機会を得ました。

参加者は何を学び、どんな思いを持ち帰ったのか

イベント終了後に回収したアンケートでは、回答者全員が「新しい発見があった」と回答しました。参加理由としては、「マナティーやジュゴンが好きだから」「研究者の話を直接聞ける貴重な機会だから」「保全活動についてもっと知りたかったから」といった声が多く、参加者はもともと海牛類への関心を持ちながら、より深く学びたいという思いで参加していたことがうかがえました。

子どもたちの回答も印象的でした。
ある参加者は、マナティーが色を見分けられることを知り、「網の色を工夫すれば引っかかりにくくできるのでは」と、自分なりの保全のアイデアを考えていました。別の参加者は、外来植物の問題が解決したあとに新しい課題が生まれていることを知り、「マナティーが心配」「ジュゴンのために海草を増やしたい」と感じていました。
つまり、子どもたちはただ「楽しかった」で終わるのではなく、生きものの暮らしと人の活動の関係を知り、自分なりの課題意識や行動のイメージを持ちながら体験に臨み、体験後にもその思いを深めていたのです。

大人の参加者からも、「ドローンなど新しい技術を使った調査に驚いた」「タイやアフリカでの保全の取り組みを知り、視野が広がった」「飼育員や研究者に質問できる空間がよかった」といった感想が寄せられました。観察会とシンポジウムを組み合わせたことで、身近な驚きから世界の保全課題へと学びが広がり、海牛類をめぐる現状を自分ごととして考えるきっかけになったといえます。

(写真提供:Chiaki Yamato)

このイベントの意義

海牛シンポジウムは、ジュゴンやマナティーの最新研究を紹介する場であると同時に、絶滅危惧種を「知る」ことから「考える」ことへつなげる学びの場でもあります。

海牛類は、まだ多くの人にとって身近な動物ではありません。だからこそ、研究者、飼育員、参加者が同じ時間を共有し、観察し、学び、疑問を持ち帰る機会には大きな意味があります。今回のイベントでは、沖縄という地域で実物の観察と世界の研究を結びつけることで、海牛類の魅力だけでなく、保全の必要性や人との共存についても考えるきっかけをつくることができました。

今後も、一般社団法人マナティー研究所は、研究と普及をつなぐ場づくりを通して、海牛類とその生息環境への理解を広げていきます。

参加した子ども・保護者からの声

・マナティーが色を見分けられると知って驚きました。魚をとる網の色を工夫すれば、ひっかかりにくくできるかもしれないと思いました。
・外来植物の問題が解決しても、また新しい課題が生まれていることを知り、マナティーが心配になりました。ジュゴンのために、ごはんになる海草を増やしたいと思いました。
・マナティーの観察会で、ふだんは見られない様子を専門家の解説つきで見られたのがとても印象に残りました。
・ドローンなど新しい技術を使って調査が進められていることに驚きました。研究と保全がつながっていることを実感できました。

<団体概要>

団体名称:一般社団法人マナティー研究所
URL:https://www.manateelab.jp/
活動内容:体の大きな水生ほ乳類マナティーをはじめ、生きものを大切に思う仲間たちが活動している学術団体です。マナティーやジュゴンの研究者、学校の先生など、いろんな分野のメンバーが参加しています。私たちは、アマゾンやアフリカなど、世界でマナティーの研究や保全をすすめています。そして、活動で得た知識や経験を生かして、知ること、考えること、伝えること、行動することにつながる環境教育プログラムを開発、実践していくことを目指しています。

X(@manateejames):https://x.com/manateejames
Instagram(@manatee_james):https://www.instagram.com/manatee_james/


日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

参加人数:72人

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