練習船を使った海の研究に触れてみよう! 〜海と日本PROJECT〜
中学生、高校生に最新鋭の観測・研究設備を有する、北海道大学水産学部附属の練習船「おしょろ丸V世」を見学してもらうイベントを実施しました。
2019.10.11
北海道大学水産学部附属の練習船「おしょろ丸V世」が横浜港へ寄港する機会を生かし、中学生、高校生に最新鋭の観測・研究設備を有する大型練習船を見学してもらいました。
最新鋭の観測・研究設備を有する大型練習船の見学を通じて、海洋調査で用いられる実際の観測機器に触れ、「海を測る」ことの大変さやその意義を教え、次世代を担う若者に「海」への興味や関心を高めてもらうことを目的としています。
日程
2019年9月21日(土)12:30~15:00
開催場所
横浜港大さん橋 北海道大学水産学部附属練習船「おしょろ丸V世」
参加人数
14人(引率教諭1人、北海道大学東京オフィス職員1人を含む)
主催
北海道大学大学院水産科学研究院
おしょろ丸を船内見学!
9月14日に函館港を出港し、津軽海峡・三陸沖での調査を終えた「北海道大学水産学部附属練習船おしょろ丸」が横浜港へ寄港する機会を生かしたイベントです。
最新鋭の観測・研究設備を有する大型練習船を見学してもらい、海洋調査で用いられる実際の観測機器に触れてもらい、「海を測る」ことの大変さやその意義を教え、海洋調査の実際や先端研究の一端に触れてもらう機会を提供したいと考えて開催しました。
参加者には埠頭の管理ゲートに集まってもらいました。星直樹次席一等航海士と小熊健治海洋調査手がゲート内に導き、おしょろ丸V世まで誘導。船内に入る前に、星直樹航海士から船内を見学する上での諸注意が行われました。
荷物をおいたらさっそく船内見学がスタート。参加者は、星次席一航士からは航海計器に関連する説明を、今井圭理調査士と澤田光希調査手からは観測計器に関連する説明を聞きながら船内の各所を見学しました。
見学したのは、船橋区画(操舵室、チャートルームなど)、研究室と採水器室、作業甲板(船尾デッキ。観測デッキなど)です。船橋区画では操舵機、エンジンコントロール機器、レーダー機器、電子チャートなどの説明が行われました。採水器室や観測デッキでは、実際の観測に使われたCTD(Conductivity・Temperature・Depth)観測装置、ニスキン採水器、プランクトンネット、ニューストンネットなどの実物が展示されており、手で触れてもらいました。CTDでは、実際の観測データをコンピュータ上で再現して、海の温度・塩分の変化やその特徴などの説明が行われました。また、ニューストンネットで取られた海洋プラスチックごみのサンプルも実際に見てもらいました。
船内見学が終わると、学生教室に集まってもらい、大西広二助教から、日本における「水産科学・海洋学」の草創期の逸話などを紹介しました。併せて「水産学部・おしょろ丸」の歴史についての紹介も行いました。
その後、「海の宝アカデミックコンテスト2019」の内容を説明、昨年の受賞作品の紹介や各賞の紹介、応募方法や応募に当たっての注意事項などが詳しく説明されました。参加者からは、見学した内容をはじめ、北大、水産学部、コンテストに関することなどさまざまな質問などが寄せられました。
<チラシ>
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています