2019 さばける塾 in 長崎 〜海と日本PROJECT〜
各地の調理専門学校等の協力のもと魚のさばき方教室を開催しました。魚をさばくことは命に触れ、海の恩恵に想いを馳せる行為。日本古来の技法で魚を“さばける”ことへの憧れや喜びを掘り起こし、多くの“さばける男子・さばける女子”の育成に努めました。
2020.02.07
水揚げ魚種全国1位の長崎県で、地元の魚のさばき方を習い、魚のおいしさと海の恵みのありがたさを親子で体感する「さばける塾」を開催しました。
多くの魚種が生息する日本近海のなかでも、水揚げされる魚種が250種類を超え全国1位を誇るのが長崎県。地元で水揚げされた魚を味わうことで、新鮮な魚のおいしさや海の恵みのありがたさを親子で体感し、専門の料理人から魚のさばき方を習って料理の楽しさも学んでもらいます。
日程
2019年12月8日(日) 10:30~14:00
開催場所
学校法人 川島学園 九州調理師専門学校(長崎市弁天町5番5号)
参加人数
31人(大人14人 子ども17人)
主催
日本さばけるプロジェクト実行委員会
協力
学校法人 川島学園 九州調理師専門学校、海と日本プロジェクト in 長崎県実行委員会
小学校低学年でもあきらめず真剣にトライ
長崎の「さばける塾」に参加したのは、小学1年生3人、2年生3人、3年生3人、4年生2人、5年生1人、6年生2人と、高校1年生、さらに小学2年生と4年生のそれぞれの弟さんの計14組17人です。保護者はお父さん6人、お母さん8人でした。
当日はまず、調理師学校の校長先生にお手本として魚のさばき方を分かりやすく実演してもらったあと、各テーブルに分かれて実習しました。
魚をさばくプロセスはいくつもあり、小学校低学年には難しいのではないかという心配もありましたが、どのお子さんもあきらめることなく自分たちで刺身を作りました。
今回で4回目の実施ですが、子どもたちの対応力の高さには毎回、驚かされます。保護者もとても真剣で、子どもたちと一緒に魚のさばき方を熱心に習う姿はとても素晴らしかったと思います。
刺身は炊きたてのご飯と味噌汁といっしょに、みんなでいただきました。魚の骨(アラ)でダシをとった味噌汁はとてもおいしく出来上がり、具は全く入っていませんでしたが、ほとんどの子どもがお替わりをしていました。おいしさがしっかり伝わったと料理学校の先生と喜び合いました。
料理学校では校長先生を含めた6人体制で各テーブルを回り、丁寧に実習指導いただいた甲斐もあって、包丁でケガをする人は一人もいませんでした。
料理学校の先生からは、「今はケガを気にし過ぎる傾向があるように思うが、刃物の使い方を誤ればケガをするのは当然。だからこそ注意が必要」とのお話もありました。今回、教室で使ったのは名産地として知られる長崎市の「蚊焼(かやき)地区」の包丁で、いずれもしっかり研がれていて、料理人のこだわりを感じました。
参加者の声
【子ども】
・かわむきが上手にできた(小1)
・うろこをとるのが楽しかった(小1)
・お魚は体にいいと思った。これから家で作っていっぱい食べよう!(小2)
・家で魚をさばける人がいないので、いい機会になった(小6)
・家でも魚料理の際は積極的に手伝っていきたい(高1)
【保護者】
・魚を調理したりする機会が少ないのでいい体験になった(40代女性)
・娘が自分でがんばっているところを見れて嬉しかった(40代女性)
・案外、子どもの方が上手だった(40代女性)
・先生から海や魚に対する愛が感じられた(40代男性)
・子どもがこのイベントに興味を持ち、親子で参加できすばらしい(40代男性)
配布資料
さばけるプロジェクト チラシ
メディア掲出
12月18日 テレビ長崎 Live News Days ローカルニュース枠にて放送
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:31人