2019 さばける塾 in 岡山 〜海と日本PROJECT〜
各地の調理専門学校等の協力のもと、魚のさばき方教室を開催しました。魚をさばくことは命に触れ、海の恩恵に想いを馳せる行為。日本古来の技法で魚を“さばける”ことへの憧れや喜びを掘り起こし、多くの“さばける男子・さばける女子”の育成に努めました。
2020.02.14
岡山県では、本山学園西日本調理製菓専門学校の協力のもと、さばける塾を開催しました。
魚をさばくという行為を通じて、海への恩恵を感じてもらい、岡山の海の漁場としての豊かさ、海の環境を守ることの尊さを伝えるのが目的です。
日程
2019年10月19日(土) 10:00~13:00
開催場所
本山学園 西日本調理製菓専門学校(岡山市北区大供3-2-18)
参加人数
22人(親子8組)
主催
海と日本プロジェクトin 岡山実行委員会
舌平目などをさばき、郷土料理をつくっていただく
学校法人本山学園 西日本調理製菓専門学校に親子8組22名が集まり、さばける塾を開催しました。今回は応募者が多く、小学生から大学生カップル、40代主婦友人ペア、60代のご夫婦まで幅広い年代の参加となりました。
西日本調理製菓専門学校の和食担当・長石誠先生を講師に迎え、まずはデモンストレーションからスタート。長石先生から、今回のアジや舌平目の瀬戸内海での生態について、特に、舌平目の住む海底がごみで汚れやすいこと、海底ごみがひどくなれば舌平目やヒラメ、アナゴといったおなじみの食材も危機を迎えるといった内容の説明もありました。
続いてプロの鮮やかな手さばきを理解したうえで、各自実践します。参加者のみなさんは実際にさばいてみて、「舌平目の皮って、こんなにはがしにくいの?先生はスパッと気持ちよさそうにはがしていたのに」などと、その難しさを実感していました。長石先生の技は洗練されていて、簡単に見えたようです。それでも参加者のみなさんは一生懸命に、そして楽しそうに調理を進めていました。
この日のメニューは、「ゲタのかけ飯」と「アジの鍋照り焼き」です。
ゲタのかけ飯は、岡山市南部の郷土料理である「ふな飯」をゲタ(舌平目)でアレンジした長石先生オリジナルのメニュー。「かけ飯」は、岡山県南部には古くから伝わる料理であるのにもかかわらず年配の参加者以外には知られていないという状況でした。しかし、子どもも含めみなさんがとても興味深そうで、この技術が求められていると実感できました。長石先生も「今後も伝統食を継承する場を増やしていきたいです」と話されていました。
アジの鍋照り焼きは、鍋を使って手軽に照り焼きを作りました。
県外からの参加者もいて、「岡山には面白い料理があるんだね」と話していました。参加者は「海が近いんだからもっと上手にさばけるようになりたい」と、思いを強くされたようでした。
参加者の声
・せっかく瀬戸内海が近く、新鮮な魚も手に入るので、スーパーだけに頼らなくていいように、さばける技術を身に付けたいです。(60代男性)
・YOUTUBEで魚をさばく動画にはまって、自分もできるようになりたいと思いました。 (小学生男子)
・魚をさばく技術は女子力の大切なポイント!(40歳代女性)
・魚をさばけたらアラも出るから、お得にレパートリーも広がります。(50代女性)
・釣りが好きで自己流でさばいていたけれど、プロに学べてよかったです。(20代男性)
・先生は手際よく簡単そうに見えるけれど、やってみたらとても難しかった。帰ったら復習します。(50代男性)
・本当に楽しかった。今夜の家族の夕食は私が!(中学生女子)
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:22人