サガンボ恩返し隊2019 海へとつながる栃木の暮らし 〜海と日本PROJECT〜
栃木県内在住、在学の小学5年生、6年生が集まり、栃木県と海の関わりや近県の茨木県の海について学び、海洋生物に欠かせない鉄分を増やす装置の開発にも挑戦しました。
2020.01.28
栃木県は海無し県であるのにも関わらず、サケやサメなどの海洋資源を食文化に取り入れ、郷土料理として根付かせてきた歴史があります。サメの切り身である郷土料理「サガンボ」に焦点を当て、栃木県と海との関係、近県の海で現在、何が起きているのかを学ぶイベントを行いました。
栃木県と海との関係、近県の茨城県の海が現在直面している問題を学び、問題解決のために今できることを考えるのが目的です。
日程
2019年8月18日(日)~8月19日(月)
開催場所
栃木県宇都宮市、茨城県鉾田市、大洗町
参加人数
21人(小学5年生13名、小学6年生8名)
主催
海と日本プロジェクトin栃木県実行委員会
共催
とちぎテレビ
協力
栃木県、栃木県教育委員会、茨城県、宇都宮共和大学
しっかり事前学習
栃木県では5年生で他県とのつながりや水産業などを学びます。そこで学年設定を行い、県内在住、在学の小学5年生、6年生が参加しました。また、宇都宮共和大学の荒井一成教授が生物に必要な栄養素、鉄分に関する講義を行い、メインイベント当日までに家庭にあるものを活用して鉄集め装置を考えてくる宿題も発表されました。
栃木県の歴史や流通を学ぶ
栃木県と海とのつながりを発見するため、栃木県立博物館の篠崎茂雄学芸部長補佐を講師に迎えて講義を行いました。
今から約6000年前、栃木県南部は奥東京湾と呼ばれる海であったこと、そして貝塚から分かる古代の歴史や暮らし、サガンボ(=サメ)が郷土料理となった由来や時期、流通ルートなどを学びました。
茨城県の海について学ぶ
茨城の水産資源や海洋環境の現状を知るため、水産試験場室長の渡邉直樹氏を講師に迎えました。講義では、海流の変化や漂着ごみの問題などを学びました。
玉田海岸でビーチコーミング
大島智指導主事を講師に迎え、玉田海岸でビーチコーミングを実施しました。ビーチコーミングとは、浜辺に打ち上げられた漂流物を観察したり、収集したりすることです。参加者は海岸にある生活ごみの多さを実感しつつ、マイクロプラスチックを採取、観察して海洋汚染の現状を学びました。
サーフィン教室、鉄ごみ採取を実施
海の楽しさを体験するため、サーフショップ、ファンタジーアイランドのスタッフを講師に迎え、サーフィン教室を実施しました。併せてプロサーファーから海の安全対策への備えも学びました。
サーフィン教室後には、宿題で作成した鉄集め装置で鉄ごみ採取を行いました。前日が海水浴の最終日だっため、瓶の王冠や、海の家から出たと思われるくぎやネジ、看板の破片などが採取できました。
「河川ミネラルましまし」装置
宇都宮共和大学の荒井一成教授の指導のもと、採取した鉄ごみを活用して「河川ミネラルましまし」装置を作成しました。鉄分が河川に流れるメカニズムを学び、どのような場所で使用するのが効果的かも学びました。
この「河川ミネラルましまし」装置は下野新聞(30万9千部発行)に記事を掲載してもらったほか、日光市、宇都宮市の河川にて展示を行い、釣り人に実装してもらいました。
参加者の声
・鉄の大切さなどを知ることができて良かったです。海にあるゴミの80%は町から出ていることもわかりました。
・海にはペットボトルがいっぱい落ちていることがわかりました。川や海にごみミを捨てないように気を付けたいです。
・茨城県の海がよごれるのは、栃木県や他の県も関係があるんだと思いました。
・海に鉄がおちていることを知りませんでした。鉄集め装置をつくるのが楽しかったです。
・取り切れないごみの量に驚きました。
・初めての体験だったけど、サーフィン教室が楽しかったです。
メディア掲出
【テレビ】
9月25日 とちぎテレビ イブ6プラス
9月26日 とちぎテレビ イブ6プラス
【ラジオ】
8月20日 栃木放送
【新聞】
7月14日 下野新聞
8月28日 下野新聞
チラシ
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:21人