Sea級グルメスタジアム in 大分 ー大分の豊かな海を守り、育てよう 臼杵で育つヒジキとかぼすブリー 〜海と日本PROJECT〜
大分県は魚類の漁獲量の減少、あさりやひじきなどの貝類・海藻類の減少などの問題を抱えています。海洋科学高校の生徒から地元の海のことや養殖の現状などについて、小学生に説明してもらいました。
2019.12.17
大分県では臼杵市立海洋科学高等学校で、Sea級グルメスタジアムを開催しました。地元の小学生が海について学び、海上いかだの見学などをして、オリジナル商品のネーミングも行いました。
大分県は、魚類の漁獲量の減少だけでなく、あさりやひじきなどの貝類・海藻類も減少しているという問題を抱えています。そこで、海洋科学高校生から地元の海や、ひじき増殖の取り組みについて、小学生に説明してもらい、豊かな漁場をもつ大分県の現状への理解を深めてもらうとともに、地元の海をより身近に、大切に考えてもらいます。
日程
2019年8月27日(火)
開催場所
海洋科学高等学校
参加人数
30人(小学生28人、高校生2人)
主催
海洋キッズスクール実行委員会
協力
株式会社ヤマジン、重宝水産株式会社、大分県中部振興局、有限会社大分合同新聞社、臼杵市役所、株式会社大分放送
大分の海の現状を学ぶ
高校生から小学生に対し、大分を取り巻く海の豊かさや現在抱えている問題などを話してもらいました。
大分が面している豊後水道や瀬戸内海でとれる魚介類がなぜおいしいのか、そして魚のえさ場や産卵場となる海藻類が生えず、岩場がむき出しになる「磯焼け」などへの理解も深めてもらいました。
そして、その問題の解消のために海洋科学高校が取り組んでいるひじき増殖の取り組み、養殖の説明、大分を代表する養殖ブランド魚「かぼすブリ」ができるまでの流れなども学んでもらいました。
養殖ブランド魚「かぼすブリ」を学ぶ
重宝水産の皆様にご協力いただき、海上いかだを見せてもらいました。このいかだは、10m×10m× 深さ7~8mもあり、この中に3,000尾もの「かぼすブリ」が泳いでいます。子どもたちは興味津々で話を聞いていました。このいかだは、海上に50~60個が設置されており、「生エサ(魚をすりつぶしたもの)」+「魚粉」+「ビタミン剤」を混ぜ合わせたエサを機械で散布しているそうです。
養殖については、重宝水産の専務からわかりやすく説明してもらいました。環境への取り組みとして、エサをクラッシャーですりつぶして食べやすい形状にしていることや、海底に溜まるヘドロを溶かす薬剤についても話がありました。
子どもたちに「かぼすブリ」に与えるエサやかぼすの皮をすりつぶした粉末を実際に触ってみてもらったところ、かぼすの香りがすると話していました。
このあと、エサとなる魚を冷凍保管する冷蔵庫に入り、どのように保管されているかも学習しました。
オリジナル商品のネーミングに挑戦
生徒たちにオリジナル商品ができる過程を知ってもらい、また商品に愛着を持ってもらうため、加工業者であるヤマジンの方に教えてもらいながら実際に調理をしました。子どもたちは班に分かれて衛生面に配慮しながら調理して、試食。商品への理解と愛を深めてもらいました。
その後、3人ずつの班に分け、この日学んだことや調理体験などから、商品のネーミングについてアイデアを出してもらいました。各班がアイデアを発表し、その中から使いたいキーワードなどを相談して、最終的に「クセになるう♡かぼブリ小判~豊後水道・いかすブリ」に決定しました。
参加者の声
・豊後水道の豊かな環境を活かして行う養殖の取り組みが面白かった、勉強になった。
・日頃できない体験ができてよかった。
・海のことが好きになった。
メディア掲出
【テレビ】
大分放送 イブニングニュース(月-金18:15-18:55)
【新聞】
大分合同新聞 8月28日朝刊
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:30人