その“サーモン”どこから来たの?2019 〜海と日本PROJECT〜
ふるさと千歳水族館、北海道大学大学院水産科学研究院、北海道内で回転寿司店を展開している企業とが協力し、寿司ネタとしての「サーモンとサケ」に焦点を当て、五感で体験する食育イベントを実施。次世代を担う若者に、海や水産への興味や関心を高めてもらうことが目的です。
2019.10.11
サケは北の「海の宝」の代表格です。次世代を担う若者に「海や水産」への興味や関心を高めてもらうことを目的に、サケのふるさと千歳水族館、北海道大学大学院水産科学研究院、北海道内で回転寿司店を展開している企業とが協力し、寿司ネタとしての「サーモンとサケ」に焦点を当て、五感で体験する食育イベントを行いました。
25年間に渡って北の「海の宝」の代表格である「サケ」を中心とした飼育や展示と「サケ」を通じた教育活動を行っているサケのふるさと千歳水族館と、北海道大学大学院水産科学研究院、および回転寿司店を北海道内で展開している企業とが協力し、寿司ネタとしての「サーモンとサケ」に焦点を当て、座学、解剖、調理、試食といった五感で体験する食育により、「海の宝:サーモンとサケ」を理解してもらいます。さらに本事業の一環で開催する中高生向けの「海の宝アカデミックコンテスト」の周知を行い、次世代を担う若者に「海や水産」への興味や関心を高めてもらうことを目的としています。
日程
2019年9月8日(日)13:00~15:00
開催場所
千歳市 サケのふるさと千歳水族館 2階学習室
参加人数
31人
主催
サケのふるさと千歳水族館
共催
北海道大学大学院水産科学研究院、株式会社ダブリュ・コーポレーション/北々亭 千歳店
サーモンとサケを知る!
9月8日(日)、今年9月で開館25周年を迎える「サケのふるさと千歳水族館」で参加者31名(うち、高校生3名、中学生2名、小学生11名)を迎え、寿司ネタとしての「サーモン・サケ」をテーマとして、プレゼンテーションによる学びと自ら寿司を握って食する体験学習を行いました。
サケのふるさと千歳水族館では、9月に入りインディアン水車でのサケの捕獲が始まり、水中観察窓からもサケの遡上が見られます。さらには、真っ赤になったベニザケ親魚の展示も始まるなど、本格的なサケ遡上シーズンでの開催となりました。
イベントは菊池基弘館長の司会進行によりスタート。まず、北海道大学大学院水産科学研究院のサケ関連の教員である工藤秀明(本事業実行委員)が、「美味しいお寿司を食べる前にちょっとサケのお勉強!」というタイトルでプレゼンテーションを行いました。
サケの仲間の種類を紹介したり、一般に「サーモン」と言われている魚は何なのか、世界各地の養殖サーモンのこと、北海道には天然のサケが存在することなどをスライドや動画を交えて説明がありました。
プレゼンテーションの最後には、11月に開催する「海の宝アカデミックコンテスト2019 全国大会 -海と日本PROJECT-」に関して、スライドとチラシを使いながら概要や応募方法などが説明されました。
自分で寿司を握って食べる!
休憩をはさみ、今度は、五感で体感する時間です。
まず、回転寿司店の「北々亭」から提供された寿司ネタの食材を見せてもらいました。参加者は、体重 5 kgもある尾頭付きのノルウェー産タイセイヨウサケ(アトランテックサーモン)、チリ産トラウトサーモン(海面養殖ニジマス:フィレ)、日高産シロザケ(ブランドサケ「銀聖」:フィレ)、支笏湖産ヒメマス(湖沼型ベニザケ)を目の前に、前半に習ったサケの仲間の特徴を実際に確認しました。
次に、ダブリュ・コーポレーションの高尾祐也氏によるタイセイヨウサケの解体ショーです。華麗な「三枚おろし」を見せていただき、部位による味や食感の違いなども説明していただきました。
続いて、いよいよ実際に寿司を握る体験です。北々亭の店長さんや職人さんたちからシャリ玉の扱いなどを直接教えていただき、4種類のサーモンとサケのネタを使って自分で寿司を握りました。すぐに上手に握れる子もいて、職人さんたちも驚いていました。各自、お好みの大きさ・形の『サーモンオレンジ』に輝く寿司をお皿に載せて完成です。
試食タイムでは、4種のサーモンとサケを食べ比べ、笑顔とともに「おいしい〜」の声があがりました。海の畑からの養殖サーモンと、海や湖で放牧されていた天然サケのそれぞれの「海の宝」の特徴を理解して、味わっていたようです。
このイベントでは、寿司ロボット(自動シャリ玉&海苔巻き作製機)の展示も行われ、自分で巻いた手巻き寿司とロボット作の寿司の比較もできました。最後には、参加者全員で記念撮影を行いました。
<チラシ>
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています