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スナメリの調査in大阪湾~海と日本プロジェクト~

2018.08.23

スナメリの調査in大阪湾は、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」のサポートプログラムです。大阪湾で、クジラの仲間であるスナメリの目視調査を行いました。

船で大阪湾沿岸を視察することで、大阪湾の全体的なイメージをつかみ、大阪湾奥部(天保山・大阪港)と南部(西鳥取漁港・関西空港島周辺)の水質調査や生物観察を通して、その環境の違いを考えることを目的としています。

日程
7月14日(土)、7月30日(月) 各日9:00~16:30

開催場所
大阪湾(天保山〜関西空港島沖~西鳥取漁港)

参加人数
30名

主催
海遊館

大阪湾でスナメリの目視調査
海遊館では、大阪湾に生息するスナメリの調査を行ってきました。今回、地元の中学・高校生を対象に環境学習を兼ね、5月・6月・7月の計3回、船舶を利用したスナメリ調査を計画しました。5月は荒天のため、6月は船の都合により中止となり、結局、7月14日と7月30日の計2回の実施となりました。

2回目の調査(7月30日)は、チャーターした遊漁船で、「天保山」の名称で知られる海遊館前の岸壁から出港しました。
大阪港(天保山)〜関西空港島沖〜大阪府阪南市の西鳥取漁港をめぐるコースの所要時間は片道約3時間。途中、大阪港の出口付近と関西空港島沖で水温・塩分・溶存酸素濃度・透明度を測定。スナメリの目撃例が多く「スナメリの聖域」といわれる関西空港島沖で約30分間、スナメリがいないか目視調査を行いました。

関西国際空港では、数分間隔で旅客機が離発着しています。スナメリの生息域とは思えない信じられないほどの至近距離です。けれども、ここはスナメリの好物のカタクチイワシなどの魚類やタコ、エビ、シャコなどが豊富に獲れる場所で、漁師さんの漁船も集まる場所です。スナメリの好物は、人間が利用する水産生物と同じなのです。

「スナメリは、背びれがなく、ジャンプもしないので出没の前触れがわかりません。呼吸するときに浮上してくるだけです。海面が鏡のように静かだと、浮上する1秒くらい前にモヤモヤとしたものが見えてきますが、50センチの波があるだけで、もう見えない。スナメリというと、白というイメージがありますが、実際には茶色やピンクに見えます」と、海遊館でスナメリの調査を担当している飼育展示部海獣環境展示チームマネージャーの西本周平さん。その言葉を参考にしながら、参加者たちの視線は海面へ。
「あ〜ッ、何かおる!?」
叫び声に、船上はざわめいたものの、残念ながら流木でした。

大阪港で生き物観察
目視調査を実施した大阪港では、多くの漁船が漁の真っ最中で、
「みなさん、あの船は底曳き網漁を行っています。このあたりの海では、カタクチイワシやアジ、サワラ、マダイ、タコ、エビなどが獲れます。海鳥が集まっているあたりにも魚がいるので、スナメリがいるかも知れません」
観察会の陣頭指揮をとる海遊館飼育展示部普及交流チームの北藤真人さんが、マイクを片手にこう説明すると、参加者の視線はいっせいに漁船や海鳥に向けられました。みんな、目をこらしてスナメリの影を探しています。けれども、それらしい影は見つかりませんでした。

船は、阪南市の西鳥取漁港へと向かい、上陸して昼食をとりました。その後、海中に吊るしていたカキ養殖用のロープを漁師さんに引き上げてもらい、そこに付着した様々な生き物を観察しました。ニセシロウスボヤ、ムラサキイガイ、フタミゾテッポウエビ、クモヒトデの仲間、ウミウシの仲間、ヨツハモガニ、ヒメケブカガニなどなど、研究者の大谷さんが次々に名前を教えてくれました。さらに、漁港に浮いていたミズクラゲをすくい上げ、水槽に入れて観察。「きれい〜」、「かわいい〜」などと口々に叫びながら、みな、歓声を上げていました。

ついに大阪港でスナメリ発見!?
楽しかった観察会はあっという間に過ぎ、午後2時半に西鳥取漁港を出港。阪南市の沿岸を北上し、関西空港島と対岸のりんくうタウン(大阪府泉佐野市)を結ぶ連絡橋の下をくぐりぬけて一路、海遊館へ。途中、スナメリを見つけるラストチャンスとあって、強烈な午後の日差しを浴びながら、暑いのもこらえて、参加者の多くが甲板で目をこらしていました。
「いた〜ッ!あれ、スナメリやないか?」関西国際空港が近づいてきた頃、船の後方で叫び声が上がりました。往路とは逆の、沿岸寄りのエリアです。最初は波の盛り上がりのように見えましたが、ヌメっとした薄茶色の物体が浮かび上がってきました。「あれは、絶対にスナメリや〜!」。再び、叫び声。あわててシャッターを切りました。物体は、波間に数秒間浮かび、その後、見えなくなりました。近くには流木も浮かんでいましたが、こちらは沈むことなく、波間を漂っていました。

「あれは、絶対にスナメリや。そう、信じたい」と、発見の第一声を上げた築港中学校の先生。「自分もそう思う」という声も聞こえてきます。はたして真相はいかに?
撮影した写真を拡大してみると、昨年の調査で撮影されたスナメリの様子と酷似していました。残念ながら、船首にいた海遊館の北藤さんや西本さんが気づく前に、ナゾの物体は消えてしまったため、この写真がスナメリかどうかは不明です。
大阪湾の自然や漁業にふれた参加者にとって、かけがえのない体験になったことはまちがいなさそうです。

スナメリとは
スナメリは、おとなになっても体長2メートル、体重は50〜60kg程度の小さなクジラの仲間です。体の色は、銀白色をしています。頭は丸く、イルカのようなくちばしや背ビレはありません。
台湾から日本にかけての 温帯アジアの沿岸に分布。日本では、主に仙台湾〜東京湾、伊勢湾・三河湾、瀬戸内海(大阪湾含む) 〜響灘、大村湾、有明海・橘湾の5海域に生息しています。体の色は灰色。大阪府のレッドリストでは絶滅の危険が増大している種に指定されています。

<チラシ>

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

日本財団

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