出張授業「<子どもと海のSDGs>SDGsってなんだろう」神奈川県鎌倉市立小坂小学校 ~海と日本PROJECT~
「海」を切り口にSDGsを楽しく学ぶ出張授業を神奈川県鎌倉市立小坂小学校で開催。ワークショップと事例紹介を通じてSDGsの考え方を学んでもらいました。
2019.12.24
「海」を切り口にSDGsを楽しく学ぶ出張授業を、応募いただいた神奈川県鎌倉市立小坂小学校の6年生の児童を対象に開催。ワークショップと事例紹介を通じて、SDGsの14番目の目標「海の豊かさをまもろう」に向けた持続可能な社会づくり、SDGsの考え方についての理解促進を図りました。 講師役は、日本ESD学会副会長の手島利夫氏、日本橋の佃煮屋「遠忠食品」社長の宮島一晃氏が務め、子どもたちからは活発な意見が出されました。
「海」を切り口にSDGsを楽しく学んでもらう出張授業を、応募いただいた小学校で開催。SDGsの14番目の目標「海の豊かさをまもろう」を通じて、持続可能な社会づくりに必要な知識、考え方、能力を育成するプログラムを、児童や先生に提供。ワークショップと事例紹介を通じてSDGsの考え方を理解してもらいます。
日程
2019年11月8日(金)10:40~12:15
開催場所
神奈川県 鎌倉市立小坂小学校
参加人数
計103人(6年生)
主催
こども海の学習プログラム普及プロジェクト実行委員会
協力
朝日小学生新聞、日本ESD学会
身近な食べ物「佃煮」を例にSDGsを学ぶ
1時間目は、日本ESD学会副会長の手島利夫氏が講師を務め、授業の冒頭で子どもたちにお互いに握手をするよう呼びかけました。
「だれも置き去りにしない。みんなが力を合わせて、一生懸命に勉強してください」と、自分の頭を使って考え、仲間と互いに相談しあい、体を動かして作業するよう促し、子どもたちはSDGsについて自らの体験を通して学びを深めていきました。
2時間目は、講師として日本橋で佃煮を製造・販売している遠忠食品株式会社の社長 宮島一晃氏が登場しました。宮島氏は、東京湾でとれた海苔やアサリなどを材料にして無添加の佃煮づくりに取り組んでいます。
「この人を知っていますか?」と子どもたちに徳川家康の絵を見せながら、佃煮作りは「昔は今のように冷蔵庫がない。食品を日持ちさせるためでした」と江戸時代に始まったことを紹介しました。
そして、東京湾の環境変化に話題が広がります。
東京湾にはかつて広大な干潟が広がっていましたが、明治時代に比べるとその9割が埋め立てによって失われたといいいます。
「干潟には水を浄化する力があります。干潟にすむ二枚貝が、水をきれいにしてくれるんです」と解説し、東京湾を含めて全国的にアサリの漁獲量が減っていることに触れました。その原因はよく分かっていませんが、海の環境が変わったためではないかと考えられています。
そして、最後に子どもたちに呼びかけました。
「日本の一次産業がずっと続いていくように、できれば国産の食材を食べてもらえればと思います」
メディア掲出
2019.12.23 朝日小学生新聞
朝日小学生新聞HP https://www.asagaku.com/2019/sdgs/index.html
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:103人