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牡蠣パイプと人工芝のアップサイクル製品の試作に成功

株式会社ピリカが参画する「Material Circulator」は牡蠣パイプと人工芝を回収し、アップサイクルした三角コーンと2種類のかごの試作に成功しました。

2022.01.11

株式会社ピリカが参画する、「Material Circulator」(※1)は牡蠣パイプと人工芝を回収し、アップサイクルした三角コーンと2種類のかごの試作に成功しました。試作品は日本最大規模のスポーツ施設を運営するJ-GREEN堺などに寄贈。プラスチックメーカー等へ素材の活用や、共同商品企画を目指します。

この取り組みは、日本財団、一般社団法人日本先端科学技術教育人材研究開発機構 (JASTO)、株式会社リバネスが共同実施する「プロジェクト・イッカク」の一環で実施するものです。


「回収→再資源化→製品化」のサプライチェーンを構築し、持続可能なビジネス実現を目指す
「Material Circulator」はアップサイクルを通じて、サーキュラーエコノミー市場の開拓を目指すプロジェクトです。アップサイクル製品の販売に向けた「回収→再資源化→製品化」のサプライチェーンを構築し、持続可能なビジネス実現を目指します。更に商品開発とともに、これらのプロセスをSDGs学習コンテンツとして企画し、アップサイクル商品を通じた、学びの機会の提供や意識啓を広げていきたいと考えています。
また、本プロジェクトは、株式会社ピリカと、アップサイクル商品の企画やごみ拾いプロジェクトを手がける株式会社マナティ、環境配慮型の素材開発を手がける株式会社TBM、東京理科大学、製品のデザイン・企画を手がけるマナブデザイン株式会社が協力・連携しています。

牡蠣パイプと人工芝を再資源化し、三角コーン、かごの試作に成功
ピリカは、資源回収から再資源化ペレットの生成、試作品の製造までの一連のプロセスを外部パートナーと共に担当・実現しました。今回、再資源化の対象となった資源ごみは、瀬戸内海に漂流・漂着・堆積している現存量約1,600万本と推定された牡蠣パイプと、ピリカで実施した2020年度マイクロプラスチック調査で全体個数の20%を占めており、年間25tが海洋流出していると推定されている人工芝(※)です。

牡蠣パイプは、広島県漁業協同組合連合会や無人島などの浜辺の漂着ごみ調査と上陸漂着ごみ拾いをを展開する一般社団法人のE.Cオーシャンズ、またごみ拾いSNS「ピリカ」の個人ユーザー数名の協力を得て回収され、また人工芝もJ-GREEN堺や住友ゴム工業株式会社の協力を得て回収し、試作以降も月500kg程度の安定的な素材回収頂ける協力関係も構築しました。回収した牡蠣パイプ、人工芝は、東京理科大学監修の元、分析・洗浄・選別され、ペレタイズされて、製品化のための素材に変換します。


のちプラスチック製造メーカーの協力を得て、人工芝と牡蠣パイプのペレットを30%含有(70%は石油由来のプラスチック(バージン)を活用)されたアップサイクル商品とする、三角コーン2種との試作完成となりました。また、輸送用かごと買い物かごについては、成形のしやすさやデザイン性など品質保持の理由から牡蠣パイプ、人工芝それぞれが5%含有する2種類のかごの試作品も成功致しました。


この度試作成功した三角コーンは、この度人工芝提供を頂いた日本最大規模のスポーツ施設を運営するJ-GREENなどに寄贈し、サッカーフィールド等にて実際に活用頂く予定です。また、輸送用かごについては、広島県漁業協同組合連合会に寄贈し、牡蠣の養殖活動にて活用頂きます。

 

今後は、プラスチックメーカー等へ素材の活用や、共同商品企画を展開していく予定です。海洋ごみの回収促進はもとより、プラスチック素材の1つとして海洋ごみのアップサイクル素材の活用の拡大を目指して参ります。

本プロジェクトは日本財団、一般社団法人日本先端科学技術教育人材研究開発機構 (JASTO)、株式会社リバネスが共同実施する「プロジェクト・イッカク」の一環でスタートしたコンテンツです。本プロジェクトは、海洋ごみ削減とビジネス創出を同時に実現する事業モデル構築を目指し、ベンチャー企業を中心とした超異分野チームを組成して推進しています。

<お問い合わせ>
株式会社ピリカ
メールアドレス:tsuchiya.akiko@pirika.org