「海と人とを学びでつなぐ」をテーマに、海洋教育という分野においてさまざまな実践的プログラムを提供してきた一般社団法人3710Labと、広告制作会社サン・アドによる文具ブランド「ブンケン」とのコラボレーションから実現した「自分のまちの『おさんぽBINGO®️』をつくろうプロジェクト」。その第3弾である「おさんぽBINGO®️－与論島－」が完成しました。2023年3月より販売を開始しています。

この取り組みは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環です。

実施の背景：学びを深める「海洋デザイン教育プロジェクト」
「自分のまちの『おさんぽBINGO®️』をつくろうプロジェクト」は、一般社団法人3710Labが行う「海洋デザイン教育プロジェクト」の一環です。「海洋デザイン教育プロジェクト」では、海の課題解決を図るとともに、海とともに生きる未来を形作っていくことを目指しています。
与論島は美しいサンゴ礁で知られ、ビーチとマリンスポーツを目当てに多くの観光客が訪れます。同島のコミュニティは、そうした産業とともにその背景をなす島固有の自然と文化を、教育のなかで「与論島らしさ」として取り上げてきました。与論島での「自分のまちの『おさんぽBINGO®️』をつくろうプロジェクト」実施は、地域にねざした教育のあり方や子どもの学習成果をより豊かに深めることにつながります。おさんぽBINGO®️をきっかけに、参加する子どもたちが島の文化や産業、生活の魅力を再発見し、与論島の自然環境を大切にしたいという意識を持つとともに、島での暮らしと海がどう関わるのかをそれぞれの視点で探っていってほしいと考えています。

おさんぽBINGO®－与論島－ができるまで
2022年10月〜2023年2月にかけて、鹿児島県大島郡与論町にある与論町立茶花小学校の5年生26人が本プロジェクトに参加しました。同小学校は、海洋教育科「ゆんぬ学」というユニークな教科を設ける教育課程特例校です。プロジェクトでは、全3回の「自分のまちの『おさんぽBINGO®️』をつくろうプロジェクト」ワークショップを開催。講師に株式会社サン・アドのブンケンチームを迎え、一般社団法人みなとラボとともに、現地ワークショップ（2回）とICTを活用した遠隔ワークショップ（1回）をとおして制作を進めました。
  
第1回目の現地ワークショップでは、BINGOのアイコンを協議し、26人の児童数と同じ26個のアイコンを決定。子どもたちが小学校周辺を「おさんぽ」して文化や産業、風景からアイデアを集めることからスタートし、海に囲まれた与論島らしさを象徴する項目をみんなで選びました。それらを説明するガイドブックの絵と文章も、子どもたちが一人一つを担当。第2回目のワークショップ（遠隔）で講師から追加のアドバイスを受けながら、ガイドブックを完成させました。

おさんぽBINGO®－与論島－の販売に向けて
2023年2月の第3回目のワークショップでは、完成した「おさんぽBINGO®️－与論島－」をお披露目し、販売のためのリーフレット＆ポスターを作成。「おさんぽBINGO®️」をとおして島を楽しみ、島の暮らしと与論の海とをより深く知ってほしいという思いを、26種のリーフレットとポスターで表現してもらいました。今後、島内の商店でポスターが掲出されるほか、与論島への空の足となる飛行機（日本エアコミューター（JAC））の一部路線でリーフレットが配布される予定です。
  

参加した子ども・保護者からの声
・絵や文をたくさんかきなおした。アドバイスももらえて、頑張ることができた。
・近所でいつも見ているものを紹介した。（島の）外の人に遊んでもらうのが楽しみ。
・たくさんの人に買ってもらい、与論のことを知ってほしい。
・子どもたちの学びを盛り込んだ商品。より多くの人に手に取ってもらえるようにしたい。

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おさんぽBINGO®️－与論島－  2枚
アイコンを紹介するガイドブック（A2） 1枚
イラスト・執筆・実施：与論町立茶花小学校5年生
企画・ディレクション・デザイン：株式会社サン・アド（ブンケン）
BINGOイラスト：丸山素直
企画監修・発行：一般社団法人3710Lab
発行：2023年3月1日
価格：550円（税込）
助成：日本財団

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