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日本の民話を掘り起こし、光をあてる『海ノ民話のまちプロジェクト』が『京都アニものづくりAWARD 2022』地方創生部門で銀賞を受賞!

一般社団法人日本昔ばなし協会が推進する「海ノ民話のまちプロジェクト」は、このたび『京都アニものづくりAWARD 2022』の地方創生部門において銀賞を受賞いたしました。

2022.09.21

一般社団法人日本昔ばなし協会(東京都大田区、代表理事:沼田心之介)が推進する「海ノ民話のまちプロジェクト」は、このたび『京都アニものづくりAWARD 2022』の地方創生部門において銀賞を受賞いたしました。

同プロジェクトは、海に囲まれた日本という国の「海との関わり」と「地域の誇り」を子どもたちに伝え、語り継ぐことを目的に取り組んでいます。アニメ界のメジャータイトルが数多くエントリーされるなか、作品の舞台となった地域で、海ノ民話アニメを活用した、さまざまなコラボレーションが生まれたことが評価され、今回の受賞となりました。受賞作をweb上で公開していますので、ぜひご覧ください。

WEBサイト: https://www.youtube.com/c/uminominwa

『京都アニものづくりAWARD』は、アニメを活用した優れたコラボレーションやタイアップの取り組みを顕彰するアワードです。

地方創生部門・銀賞受賞作品

『京都アニものづくりAWARD2022』地方創生部門・銀賞受賞作品
このたび『京都アニものづくりAWARD2022』で地方創生部門銀賞を受賞した作品は、2021年度に​​製作した次の10本の作品です。

・山形県鶴岡市「湯野浜の大亀」
・福島県いわき市「いわき鮫川のサメ伝説」
・福井県三方郡美浜町「河童の詫び証文」
・長野県南佐久郡小海町「くじらの夫婦」
・滋賀県長浜市「堀止地蔵」
・京都府宮津市「天のかけ橋と金樽いわし」
・鳥取県八頭郡智頭町「竜宮のはなたれ小僧さん」
・岡山県倉敷市「銀のつづらと金の浜」
・徳島県小松島市「ゼンパはん」
・愛媛県今治市「クジラのお礼まいり」

地方創生部門で銀賞を受賞した『海ノ民話のまちプロジェクト』2021年度認定アニメーションの10作品

「地方創生部門」について
2021年度に新設された部門で、​​​​地域の産業振興などの地方創生を目的とした、アニメ・マンガ・キャラクターを活用した企業・団体・自治体などによる取り組みを顕彰。広報活動、観光PR、伝統工芸とIPのコラボレーション、聖地巡礼関連ビジネス、イベントなどが含まれます。

■『京都アニものづくりアワード』とは
近年、アニメ作品の国民的大ヒットや、幅広い世代でのアニメファンの増加により、これまでアニメとは直接関係のなかった企業や法人がアニメとコラボレーションする機会が増え、注目を集めています。自動車、食品飲料メーカー、流通、ARやVRなど最新テクノロジーを持つベンチャー、伝統工芸など幅広い業種でアニメとのコラボレーションが行われたり、聖地巡礼といわれるアニメを媒介としたコンテンツツーリズムを積極的に企画する団体が増えているなど、様々な事例が生まれています。『アニものづくりアワード』は、こうした中から優秀作品を表彰することで、企業・団体の取り組みを広く世に伝え、よりクオリティの高いコラボコンテンツを増やしていくことを目的に、2017年に設立されました。アニメ文化との繋がりも深く、伝統産業から先端産業まで多くのものづくり企業が集まる京都市から、全国、世界へ「アニものづくり」を発信していきます。
公式サイト:https://animono.jp/

授賞式レポート

2022年9月17日(土)に、『京都国際マンガ・アニメフェア2022(京まふ)』の会場にて、『京都アニものづくりアワード2022 グランプリ発表イベント』が実施され、地方創生部門を含む7部門および特別賞、総合グランプリが発表され、授賞式を行われました。『海ノ民話のまちプロジェクト』が受賞した地方創生部門のノミネート数は28作品。この中から金賞、銀賞、銅賞が選ばれました。
イベントには、公益財団法人日本財団 海野光行 常務理事と、『海ノ民話のまちプロジェクト』から同プロジェクトの認定委員長であり、一般社団法人日本昔ばなし協会代表理事でもあるアニメ監督の沼田心之介をはじめ7名が出席。海野常務理事が授賞式に登壇し、賞状を授与されました。
授賞式の後は、囲み取材が行われました。受賞の感想や地方創生につながる事例など、メディアのみなさまから『海ノ民話のまちプロジェクト』についての質問が寄せられました。海野常務理事は、同プロジェクトに携わってくださった​​全国津々浦々のみなさまに対する心からの感謝を述べ、「『海ノ民話のまち』同士がつながるネットワークとプラットフォームをつくりたい」と今後の抱負についても語りました。

左:海野光行 常務理事、右:沼田心之介 認定委員長

『京都アニものづくりアワード2022 グランプリ発表イベント」概要

『京都アニものづくりアワード2022グランプリ発表イベント』であり、授賞式は、『京都国際マンガ・アニメフェア2022(京まふ)』会場にて行われました。
・日 時 |2022年9月17日11:20~12:40
・会 場 |みやこめっせ(京都市勧業館)地下1階、みやこめっせステージ

「京都国際マンガ・アニメフェア2022(京まふ)」とは
西日本最大級のマンガ・アニメの総合見本市『京都国際マンガ・アニメフェア(KYOMAF:KYOTO INTERNATIONAL MANGA ANIME FAIR)』の略称です。
マンガ・アニメ・ゲームを活用した新事業創出支援、クリエイターの育成支援・雇用機会の創出、若者をはじめとした新たな観光客層の掘り起こし、日本の文化であるマンガ・アニメ・ゲームを京都から海外に発信することによるコンテンツ都市としてのブランド力の強化を目的としています。
出版社やテレビ局、映像メーカーなどが出展し、最新作のPRやグッズ販売、人気声優や制作陣、アーティストなどが出演するステージイベントなどが開催されるほか、クリエイターや学生支援の取り組みも行われています。2022年は​​9月17日(土)・18日(日)に開催され、コロナ禍でも多くの来場者で賑わいました。(公式HPおよびアニものづくりアワードリリースより引用)
公式サイト https://kyomaf.kyoto/

『海ノ民話のまちプロジェクト』とは
一般社団法人日本昔ばなし協会が推進する「海ノ民話のまちプロジェクト」は、海と深く関わりを持つ日本という国の「海との関わり」と「地域の誇り」を、子供たちに伝え語り継ぐことを目的とし、2018年に発足したプロジェクトです。
本プロジェクトでは、日本中に残された海にまつわる民話を発掘し、その民話のストーリーとその民話に込められた「思い」「警鐘」「教訓」を、親しみやすいアニメ等の映像表現で、次の世代を担う子供たちへ、そして、さらに次の世代へと語り継いでいます。
このプロジェクトは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

ミッション・「海ノ民話」を守ろう。
私たちのミッションは「海ノ民話を守る」ことです。
その背景には、民話を取り巻く現状への危機感があります。口頭での伝承を主として伝わってきた民話ですが、語り部の高齢化などにより、伝承すること、引き継ぐことがままならない現状があります。そこで、アニメーションとしてアーカイブし、民話を地域の資源として活かし、伝承していく​​『海ノ民話のまちプロジェクト』を始めました。
地域で生きる人の暮らしや、自然とともに生きようとする人々の心が描かれている民話は、庶民のエンターテイメントであり、学びの教科書でもありました。「海ノ民話」は、船の安全を守る島の話や海を穏やかにする風の話など、先人たちの海に対する畏敬の念や海との関わり方について教えてくれます。海と深く関わりを持つ日本人の信仰や道徳を学ぶことができます。家族や地域のコミュニティが多様化している今こそ、先人たちのメッセージと民話の可能性に耳を傾けることが必要であり、「海ノ民話」を守ることは、海との関わりや地域の誇りを育むためにも重要だと私たちは考えています。

「海ノ民話」アニメ化の効果
「海ノ民話」のアニメ制作は、民話を子どもたちに伝え、受け継いでいくことのほか、地域を知る・つながりをつくるという効果も期待されます。アニメ化の過程で発掘された史実や人との出会いが、新しい観光資源や海、地域の魅力を育んでいきます。アニメの世界だけにとどまらない、地域のつながりづくりが広がっています。

地域に根ざした取り組み概要
次の3つのステップで取り組んでいます。
①「海ノ民話のまち」を全国から募集し、地域を認定。
②「海ノ民話のまち」に認定した地域の民話の原作をもとにアニメづくり。
③アニメ完成にともない、各自治体へ表敬訪問し、地域資源として活用いただく。
・「海ノ民話のまち」に選ばれた地域は、地元で立ち上げる実行委員会や第一線で活躍しているアニメの作り手たちとともに、アニメづくりや地元の観光資源づくりを行います。
・『海ノ民話のまちプロジェクト』をきっかけに、出来上がったアニメの上映会や地域の方々によるアニメを活用した取り組みが、日本各地で波及しています。

●海ノ民話のまちプロジェクトHP https://uminominwa.jp/

<メディアからのお問い合わせ>
一般社団法人日本昔ばなし協会
メールアドレス:j.takahashi@world-eggs.jp