謎解きで海洋問題を学ぶ!出前授業のオンライン学習ツールを提供開始
一般社団法人謎解きエデュテイメント協会は、2025年3月1日から全国の小学校を対象に、謎解きで海の環境問題を学ぶ「謎解き出前授業」のオンライン学習ツールの提供を開始いたします。専用のWebアプリケーションとワークシートで進行するパッケージ型の出前授業で、教員だけでも手軽に授業実施が可能なサービスです。
2025.03.03
一般社団法人謎解きエデュテイメント協会は、2025年3月1日から全国の小学校を対象に、謎解きで海の環境問題を学ぶ「謎解き出前授業」のオンライン学習ツールの提供を開始いたします。専用のWebアプリケーションとワークシートで進行するパッケージ型の出前授業で、教員だけでも手軽に授業実施が可能なサービスです。この取り組みは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
<サービス開発の背景>
このサービスは、近年子どもから大人まで大人気の「謎解き」をフックに、楽しみながら海の環境問題を学んでいただく「謎解き出前授業」を、より多くの小学校の児童に体験いただけるよう開発されました。
謎解きエデュテイメント協会では、これまでにも国内外の多くの小中学校で、専任講師による謎解き出前授業を実施してきました。しかしながら、講師による出前授業の提供では、人的リソースの問題で年間に対応できる件数に限りがあり、学校側の費用負担も大きくなってしまうという課題がありました。
そこで、この出前授業の内容をパッケージ化し、Webアプリケーションの形に落とし込むことで、全自動で進行するオンライン学習ツールを開発しました。この学習ツールを使用することで、専任講師を伴わず教員だけで簡単に授業が実施できるうえ、授業実施にかかる費用も大幅に削減することが可能になりました。
また、パッケージ化にあたっては授業のナビゲーターとして、当会で過去に開発したオリジナルキャラクターの「ダイバーマン」を登場させています。「ダイバーマン」は、2024年1月より全国の水族館にて、夜の水族館を貸切って行われるリアルイベントの形式で行われてきた、謎解きイベントに登場するメインキャラクターです。海の環境問題によって生まれてしまった巨大怪獣を、生物多様性の力によって撃退するという設定のヒーローで、その世界観やストーリーが話題を呼び、これまで合計8日間のイベントで、約900名の方々にご参加いただきました。本格的なアニメーションで展開されるストーリーなどは、本サービスの対象となる小学生にとっても親しみやすいと考えたため、この出前授業用に一部カスタマイズを行いシステムに組み込みました。
ワークシートや画面に表示される謎を解きながら、巨大怪獣を生み出した原因の海洋問題について学び、その解決に向けたアクションを知ることができるという新しい形の出前授業、オンライン学習ツールに仕上がりました。
【PV】巨大怪獣ポリマドンの謎
「ダイバーマン」の公式サイトはこちら:https://real.uminazo.jp/polymerdon/
<「謎解き×教育」の大きな可能性>
私たち謎解きエデュテイメント協会は、謎解きをフックにした「エデュテイメント作品」を企画・制作しています。エデュテイメントとは、教育(Education)とエンタメ(Entertainment)を掛け合わせた考え方で、「楽しみながら学ぶ」ことを目的とした啓発手法のことです。
私たちは、このエデュテイメントと謎解きは非常に親和性が高いと考えています。謎解きは、知的好奇心を原動力に未知のものを”紐解く”プロセスです。能動的に「謎を解き明かしたい」と思い、考えるからこそ、より深く物事を考え自然と記憶と印象に残る体験をすることができるのです。
本サービスの開発にあたっては、実際に小学校で指導を行う先生にご監修いただきながら、教育効果を高めるためのさまざまな工夫を行っています。アニメーションや謎解きによって集中力を途切れさせずに興味関心を高め、解説動画でしっかりと学びを深める設計は、児童の「学び方」をマネジメントすることができる点で非常に有用であるといいます。海洋問題の専門家、教育の専門家それぞれの監修を受けながらブラッシュアップを続けるこの学習ツールが、より多くの児童に届くことを願っています。
ご協力いただいた先生のコメント
謎解きは、学習の導入やまとめに活用することで、子どもたちの思考を深め、主体的な学びを促す強力なツールです。学習における「課題設定」「情報収集」「整理・分析」「まとめ」の流れと親和性が高く、探究的な学習を支援できます。大きな学習の流れに組み込むことで知識だけでなく「学び方」までデザインできる点で汎用性にも優れています。
「謎解き×学び」は、教育の未来に大きな可能性をもたらすと確信しています!
須坂市立森上小学校(長野県) 原 勇介 先生
<サービス概要>
サービス名
ダイバーマンとともに海の環境問題を学ぼう!謎解き出前授業(海洋プラスチック問題編)
形式
教材提供(オンライン)
授業の流れ
【合計所要時間:45分間(1コマ)】
※所要時間については変更することも可能です。
1)専用のWebアプリケーションにログイン(ログイン情報は事前にお送りいたします)
2)導入映像の視聴(5分程度)
3)謎解き問題に挑戦(5分程度)[*]
4)解説動画を視聴(5分程度)[*]
[*]を1セットとして、合計3セットが自動的に進行します。
5)まとめ映像の視聴(5分程度)
6)アンケートへの回答(5分程度)
使用教材
・A4サイズのワークシート:4枚×人数分
・画面投影用のWebアプリケーション(解説動画などを含む):一式
・A4サイズのアンケート用紙:1枚×人数分
・ノベルティのオリジナルボールペン:1本×人数分
対象学年
小学校3年生 / 小学校4年生 / 小学校5年生 / 小学校6年生
関連教科
理科 / 社会 / 総合学習 など
必要費用
授業料 … 児童1名あたり700円(最低10名からお申し込み可能です)
あらすじ
ある日、日本の海に現れた巨大怪獣。
海の環境問題によって生まれてしまったこの巨大怪獣は「ポリマドン」と名付けられた。
調査員によって報告された謎を解き明かし、ポリマドンの発生原因や撃退方法を突き止めよう!
現実世界の環境問題のメタファーとして登場する巨大怪獣を撃退することで、この問題の解決に向けたアクションを学ぶことができる新しい形のオンライン学習ツールです。
声の出演
ダイバーマン 潘 めぐみ
ホゼン隊長 白井 悠介
ナレーション 木下 紗華
このサービスのポイント
ポイント①興味・関心を高める「謎解き」を活用したゲーミフィケーションの出前授業
ポイント②専門家監修の「解説動画」で、海洋プラスチックなどの環境問題への学びを深める
ポイント③謎解きミッションへの没入感を高めるオリジナルキャラクターによる「アニメーション映像」
ポイント④授業に参加した児童だけがもらえる環境配慮素材のオリジナルボールペン
(※45分間の授業が全て自動で進行するため、先生一人で簡単に実施いただけます。また、全ての謎で時間経過とともにヒントが表示されますのでご安心ください。)
実際のアプリケーション画面 ※画面は開発中のイメージです。
ノベルティとして配布されるのは環境配慮素材のボールペン
出前授業を受講いただいた児童の皆さんに、ノベルティとしてオリジナルのボールペンを配布いたします。
このボールペンは、ボディ部分に環境配慮素材である生分解性バイオポリマーのGreen Planet®が使用された特殊なボールペンです。この素材は、生分解性バイオポリマーの中でも特に希少な「土中だけでなく海水中でも分解される」素材です。化学メーカーの株式会社カネカが開発するこの素材は、近年大きな問題となっている海洋プラスチックの削減に資する素材として世界中から注目を集めています。
日常的に使う文具だからこそ、児童の皆さんにはいつも手元に置いてこの授業で学んだことを思い出していただきたいと思います。
Green Planet®についての詳細はこちら:https://www.kaneka.co.jp/solutions/phbh/
<本件に関するお問い合わせ>
一般社団法人謎解きエデュテイメント協会 広報部
メールアドレス:koho@ed-nazo.org