一般社団法人海と日本プロジェクトinみやざきは、2024年4月26日（金）に上南方小中学校の6年生を対象に学習として「海へ行く機会」を創出し、宮崎県の海洋教育のモデルを作ることを目指して、海洋教育プログラム「海と上南方小プロジェクト～海の学校2024～」を開催いたします。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

宮崎県民は「海と日本人に関する意識調査」で海への愛着・体験共に2位で、他県に比べると海と親しみがあるものの、「海へ行かなくなった」という声を多く聞くようになりました。海との親しみは、幼少期の頃の海での体験や学習によって形成されると考え、（一社）海と日本プロジェクトｉｎみやざきは延岡市立上南方小中学校と連携し、上南方小中学校の6年生を対象に学習として「海へ行く機会」を創出し、宮崎県の海洋教育のモデルを作ることを目指して、海洋教育プログラムを行うことになりました。

プログラムでは、事前学習4回（4月、5月、6月、7月）と宿泊学習（7月25、26日）で「山・川・海のつながり」、「宮崎のエリア課題（干潟の減少、漁獲高の減少）」、「宮崎の海から得られる恵み」を学びます。最終的に、児童たちが未来の宮崎の海に対してどのように向き合うかを明確にし、どう行動すべきかを判断できるアクション形成を目標としています。

1回目は、宮崎県の魚類の多様性に関する研究をしながら、宮崎の魚図鑑を作った「宮崎のお魚博士」宮崎大学 農学部 海洋生物環境学科の村瀬敦宣准教授と、多様な生物が暮らすことができる奥山の保全や再生を目指して宮崎県内で様々な活動をし、また、自然を守る「力」の大切さを伝えているチームくまもりから「宮崎の海・川・山のつながり」を教えてもらいます。

一連のプログラムの初回は、4～7月まで海と日本プロジェクトと共に自然の成り立ちや海から受ける恩恵を一緒に学び、体験してもらうことを理解してもらうことがポイントです。

はじめに山と川の役目や、私たちの生活と密接につながりがあることを認識してもらいます。次に、正常な自然環境には生き物の体を作る大事な成分が豊富なため、それらを守りながらゴールにあたる“海”へ届けるというプロセスを学びます。その他、森や川が近い距離にあることによる恩恵を知り、保水実験用の模型（教材）を活用し、具体的なイメージを持ってもらいます。

こうして「宮崎の海・川・山のつながり」を理解した上で、5月に行われる2回目の学び「海の恩恵を学ぼう」へと続きます。

＜イベント概要＞