「食欲の秋」に熱海市内の魚屋・飲食店約25店舗と連携 熱海の海で獲れたいろんな魚と出会い、食べることを楽しみながら“海”について考える4週間にしよう!
熱海の海を起点に、海の学びを深める機会作りを行う「熱海千魚ベースプロジェクト」は、今年5月22日(日)〜6月12日(日)に実施した、千種類以上の魚が獲れる熱海の海で多様な魚と出会う「熱海千魚(せんぎょ)ウィーク」を2022年10月8日(土)~11月6日(日)に再び開催いたします。
2022.10.14
熱海の海を起点に、海の学びを深める機会作りを行う「熱海千魚ベースプロジェクト(運営:海のごちそう地域モデルin熱海/特定非営利活動法人atamista)」は、今年5月22日(日)〜6月12日(日)に実施した、千種類以上の魚が獲れる熱海の海で多様な魚と出会う「熱海千魚(せんぎょ)ウィーク」を2022年10月8日(土)~11月6日(日)に再び開催いたします。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
●「熱海千魚ウィーク」に関する資料
URL: https://drive.google.com/file/d/1ALDKBP-5ZTwsHyqhU-T4Ty71ENyXY3uN/view?usp=sharing
「熱海千魚ウィーク」をどうして開催するの?知って欲しい熱海の海の魅力と課題
■秋の魚ってどんな魚がいるだろう? いろんな魚と出会う「熱海千魚ウィーク」とは?
「熱海千魚ベースプロジェクト」は、10月8日(土)を起点に約4週間、熱海の海で獲れた多様な魚と出会い・いただく機会を通じて、熱海の海の豊かさや面白さ、海の課題や私たちができる海や海の生き物を守るアクションを知る「熱海千魚ウィーク」を実施いたします。前回開催時から店舗数も増え、熱海市内の約25店舗の魚屋・飲食店と連携し、各店舗で地魚を積極的に扱っていただくことで、熱海の海で獲れたいろんな魚と出会える機会を作ります。
期間内には、熱海市内で海について知る親子参加型のワークショップなども実施予定。また10月8日(土)9日(日)には、東京・有明ガーデン(江東区)にて「海のごちそうフェスティバル」が開催され「熱海千魚ベースプロジェクト」も出店。熱海の海で獲れた未活用魚3種類(サバ、シイラ、ヤマトカマス)と未活用魚のフィッシュボール(エソなどを活用)を使ったカレーを販売します。
「出汁とスパイスかおる お魚ごろごろカレー」(販売価格:1000円)
海のごちそうフェスティバルは「知れば知るほど、海はおいしい。」をメインメッセージに海の未来について考えるイベントです。本イベントとも連動しながら、熱海でも「食欲の秋」を楽しみながら、海について知る機会を作ります。
■熱海の海はとっても豊か。1,500種類以上の魚が獲れる
熱海の海は相模灘(さがみなだ)と言われ、日本で獲れる魚の約3〜4割(1,500種類)が獲れる豊かな海です。年間を通じてたくさんの魚が水揚げされます。ですが、全ての魚が店頭に並ぶわけではなく、実は私たちが見たことのある、食べたことのある魚の種類はごく一部。中には市場価値がつかない、値段が低い「未活用魚」と言われる魚もいますが、その存在は熱海の人の中でもあまり知られていません。また、アジ、サバ、カマスなど私たちがよく知る魚が「未活用魚」になることもあります。
■多様な魚をいただくことが、海の多様性を守る
どうして市場に出回らない魚や「未活用魚」が出てしまうのか。その大きな理由のひとつとして、私たちは“人気のある魚”と“人気のない魚”があるからだと考えています。人気が極端に偏るからこそ、必要とされない魚が出てきてしまいます。実際に世界のほとんどの地域で、魚の損失や廃棄は30〜35%にのぼるという報告もあります。
また、海の多様性を壊す最も大きな問題は「乱獲」であると言われています(政府間科学政策プラットフォームIPBES2019年公表報告書より)。サーモンやマグロのような“人気のある魚”に集中するのではなく、多様な魚をいただくことが、未活用魚を減らし魚の食品ロス解消や、人気のある魚の乱獲防止や海の生き物を守ることにもつながります。
■熱海の人でも、熱海の海でどんな魚が獲れているかわからない
ですが、熱海に住む・暮らす方々を対象に約50名にアンケートを実施したところ「熱海で獲れる魚の種類をどれくらい知っていますか?」という質問に対して、「0〜5種類未満」と答えた方が半数以上、「10種類未満」が約90%でした。未活用魚についても約8割が「知らない」という結果からも、海が目の前にあってもどんな魚が獲れているのか、海がどうなっているのかを知らない人が多いということがわかりました(熱海千魚ベースプロジェクト調べ/熱海市で暮らす・働く方々約50名へアンケートを2022年に実施)。
■熱海の海で獲れた魚との出会いを通して、海を考えて欲しい
前回開催時には、参加者からは「調理される前の魚を見る良いきっかけになりました」「子供たちは『これなんだろう?なんのお魚さん?』など魚に興味津々でした。今度は魚の名前を意識して食べたいです」「地元産の魚を扱っているお店が多いことに気づきました」といった声や、協力店舗からも「地元の人が熱海の海で魚が獲れることを知らない。こうして知ってもらうのは良い機会だと思う」という声をいただき、良い反応が得られたと感じています。
そこで前回に続き、熱海市内のお魚屋さんや飲食店さんにご協力をいただき、熱海の海で獲れたいろんな魚と出会い、魚を知って、食べる「熱海千魚ウィーク」を開催します。5〜6月と比べると店頭に並ぶ魚の種類も変わっているはず。そうした変化からも魚の季節や海の生き物について考えてみると同時に、何よりいろんな魚と出会うことを楽しんで欲しいと考えています。
■期間:10月8日(土)〜11月6日(日)
■開催場所:熱海市内各所
■連携店舗:約25店舗(店舗詳細は市内で配布するチラシや「熱海千魚ベース」のSNS等で紹介いたします)
■内容:連携する熱海市内の魚屋、飲食店にご協力をいただき、期間中は熱海の海で獲れた魚と出会える機会(購入したり食べる機会)を作ります。
■キャンペーン概要:期間中にウィークを楽しんでいただくため、いろんな魚のシールを集めてプレゼントがもらえるキャンペーンを実施します。連携店舗に足を運んで、地魚や地魚メニューを購入された方には各店舗からシールをプレゼント。シールを5枚集めた方には、オリジナル第二弾の「お魚ランチョンマット」と「スペシャルシール」をご用意しています。
連携店舗には「熱海千魚ウィーク」ののぼりが立っています!
■運営団体
主催:「熱海千魚ベースプロジェクト」(海のごちそう地域モデルin熱海/特定非営利活動法人atamista)
共催:日本財団「海と日本プロジェクト」
■期間中のその他プログラムについて
・11月6日(日)に「1500種類もの魚が獲れる豊かな熱海」を作る海と森の関係性をテーマに、NPO法人熱海キコリーズとコラボしたワークショップを実施します。海と森の関係についてのレクチャーや間伐材を使った「魚型の鍋敷」を作るワークショップなどを予定しています(詳細は「熱海千魚ベースプロジェクト」もしくは「NPO法人熱海キコリーズ」のSNSなどに掲載していきます)
「熱海千魚ベース」プロジェクトとは
2021年度から“食”を切り口に「未活用魚の価値化」や熱海の海の豊さ・課題について知ってもらう機会作りを行っています。主に子どもたちを対象にした学びの場の創出、教育機関との連携による「未活用魚を活用した給食」の提供などを行ってきました。これからも「海を見る。魚を知る。たくさん生きている。」を大切なメッセージとして、海の資源や生き物の大切さと向き合える取り組みを行っていきます。現在カードゲームなど商品開発も推進中。これからの取り組みを楽しみにしていてください。
・熱海千魚ベース https://atami-sengyobase.com/
本取り組みは、次世代に豊かな海を引き継ぐために、海を介して人と人とが繋がる「日本財団 海と日本プロジェクト」の一環で実施しています。