今夏の海の体験学習イベント、各地から詳細なレポートが続々到着!
ふだんできない貴重な体験も!? 子どもたちの海の学びの様子を詳細にレポート!
2022.09.08
9月に入り、子供たちは新学期がスタート。真っ黒に日焼けして、ひとまわり大きく成長した様子には頼もしさを感じますね。
海と日本プロジェクトでは今年も小学生を対象に、ふだんはできないフィールドワークを盛り込んださまざまな体験学習イベントを全国で展開しました。
各地から届いたレポートを見てみると、子どもたちがどこでどんな体験をしてきたのか、どんな学びを身につけたのかが伝わってきます。
海の学びの一端を垣間見ることができるレポートは、大人にとっても興味深いです。
海と日本プロジェクトの今年の体験学習イベントは、多くは複数日程で開催されていますが、8月末までに全行程が終了したのは44エリア中29エリア。これから開催するエリアもあれば、ここまでの体験学習の成果を披露する発表会の準備に取り掛かっているエリアなどもあります。秋以降も子どもたちの奮闘に注目です。
北の海の伝統と最新技術に触れて、海の未来に繋がる科学を考える!
留萌市で北の日本海の特徴や最先端の資源管理漁業を学ぶ「るもい日本海調査隊! 2022」では、子どもたちが帆船「みらいへ」で船乗り体験をしたり、ニシン漁全盛期の「鰊番屋」を見学したり、ITを活用した最新漁業を見学したり、風力発電を学んで実験したり。伝統と海の現状をたくさん学んで、未来に繋がる科学について考えました。
未来の海を考えよう!『るもい日本海調査隊!2022』1日目パート①
未来の海を考えよう!『るもい日本海調査隊!2022』1日目パート②
未来の海を考えよう!『るもい日本海調査隊!2022』2日目パート①
未来の海を考えよう!『るもい日本海調査隊!2022』2日目パート②
未来の海を考えよう!『るもい日本海調査隊!2022』2日目パート③
未来の海を考えよう!『るもい日本海調査隊!2022』2日目パート④
未来の海を考えよう!『るもい日本海調査隊!2022』3日目最終日
五島の海のさまざまな科学技術を体感! 合同学習前にまずは地元の海を学習
そんな北海道の子どもたちと9月に合同学習を予定しているのは、「長崎・五島 東シナ海調査隊!2022」に参加した子どもたち。地元の海を水中探査ロボットを使って調査したり、浮体式洋上風力発電「はえんかぜ」やクロマグロ完全養殖に成功した「ツナドリーム五島」で豊かな五島の海と科学技術を体感。圧倒された3日間を経て、9月17 日からの合同学習に挑む予定です。
子供たちが海を体験して学ぶ「長崎・五島 東シナ海調査隊!2022」を開催しました!
ホヤスイーツとはいったい…!? 名産ホヤを通じて三陸の海を学ぶ!
「目指せ!ホヤほやアンバサダー」を開催した宮城県では、子どもたちが名産のホヤを通して三陸の海や海洋環境変化について学習しました。ゲストに迎えたSTU48のメンバーと三陸の海について意見を交わしたり、ホヤの収穫体験やホヤスイーツ「ホヤピス」にも感動した様子です。最後はホヤほやアンバサダーに任命された子どもたち、次は海のアンバサダーを目指してもらいたいと思います。
「ホヤほやアンバサダー」が爆誕⁉宮城オリジナルイベント1日目
「ホヤほやアンバサダー」が爆誕⁉宮城オリジナルイベント2日目
海と川と山のつながりを2班で調査。お互いの学びをクイズ大会で共有!
山形県では今年も「やまがた海洋塾2022」を開催! 今年は海と山の水の循環、山と川と海のつながりを学びながら、A班は海で加茂水産高校の漁業実習船で航海体験、B班は塩作りや川でのカヌー体験を実施しました。最終日にはアクティビティを取り入れたクイズ大会で大盛り上がり。A班・B班混合でチームをつくり、それぞれの学びを共有しながら正解を導き出すチーム対抗戦で、学びと絆がさらに深まった様子です。
「やまがた海洋塾2022」―つながる海、つなぐ人々― ①
「やまがた海洋塾2022」―つながる海、つなぐ人々― ②
「やまがた海洋塾2022」―つながる海、つなぐ人々― ③
瀬戸内の島で“里海”の豊かさと環境問題を大調査
瀬戸内に浮かぶ大崎上島では「瀬戸内こども調査団in大崎上島」を開催。広島商船高等専門学校の練習船を拠点にして、島の里海で絶滅危惧種スナガニを観察したり、シーカヤックで藻場を訪れて海中のプランクトンを調査したり。豊かな生態系や環境問題などを学びました。9月には学習成果をまとめて「里海新聞」を制作、これを掲出したラッピング電車が10月に運行予定だそうです!
「瀬戸内こども調査団in大崎上島~育て海ごころ!わたしたちの海を守る」を開催!!
寿司ネタにまつわる海問題を学習。創作オリジナル寿司も販売予定!
以前にもお伝えした滋賀県の体験学習「食卓から未来のうみを守り隊2」の2日目、3日目のレポートも到着。1日目のシャリに続いて、2日目は寿司ネタについて調査し、海と川と森のつながりを改めて学びました。いよいよ最終日にはお寿司作りにも挑戦。オリジナルメニューも考案して、9月21日から「すし処 海座」で期間限定販売される予定です。
「食卓から未来のうみを守り隊2~お寿司で海を考える~」1日目
「食卓から未来のうみを守り隊2~お寿司で海を考える~」2日目
「食卓から未来のうみを守り隊2~お寿司で海を考える~」3日目
豊かな海藻が多彩な魚たちを育てている七尾湾を探求
石川でも「七尾湾『魚のゆりかご』海の環境調査隊」が無事に開催され、国内屈指の豊かな海藻が多彩な魚を育てていることを学びました。七尾湾が浅い閉鎖性水域の「魚のゆりかご」で、隣の深い富山湾が「天然のいけす」であることにも興味津々。子どもたちは海に潜って様子を観察したり、魚をさばいて味わったり。海の豊かさや環境について、学びを深めていきました。
七尾湾「魚のゆりかご」海の環境調査隊 レポート①
七尾湾「魚のゆりかご」海の環境調査隊 レポート②
七尾湾「魚のゆりかご」海の環境調査隊 レポート③
七尾湾「魚のゆりかご」海の環境調査隊 レポート④
七尾湾「魚のゆりかご」海の環境調査隊 レポート⑤
七尾湾「魚のゆりかご」海の環境調査隊 レポート⑥
七尾湾「魚のゆりかご」海の環境調査隊 レポート⑦
七尾湾「魚のゆりかご」海の環境調査隊 レポート⑧
他のエリアでも、テーマやアプローチの異なる多彩な海の体験学習が展開されています。毎年その内容も充実したものになっていて、人気も上昇中。
これから開催するイベントや、さらには来年度のイベント情報にもぜひご注目ください。