限りある水産資源を支える!
日本各地の養殖いろいろ
魚介類を人工的に育てる養殖は、いまや日本の漁業に欠かせないもの。昔ながらの養殖のほか、新しい技術を導入している養殖を紹介します。
2020.03.12
限りある水産資源を支える養殖にはどんなものがあるのでしょうか。各地から届いた養殖の便りを見てみましょう。あなたの食卓にのぼる魚介類も登場するかもしれません。
約4トンの収穫を予定!宮崎の海で育つワカメ
漁業が盛んな宮崎県の日南市では、2018年からスタートしたワカメの養殖が今年も始まっています。ロープにワカメの芽を付けたら水深約50センチの海中に設置します。養殖のワカメは、今シーズン約4トンの収穫が見込まれていて、「港の駅めいつ」などで販売されるそうです。宮崎の海で育った養殖のワカメ、どんな味か気になりますね。
ワカメの養殖が始まる
アコヤ貝から真珠を取り出してアクセサリーの手作り体験
古くから真珠養殖が盛んな地域として知られる熊本県の天草諸島。天草の海は、プランクトンが豊富で、大きくて輝く珠(たま)が育ちます。上天草市内にある天草パールセンターでは、アコヤ貝から真珠を取り出すところからアクセサリーの手作り体験ができます。自分へのご褒美としてはもちろん、大切な方への贈り物にもぴったりです。
2/17(火)21:51~21:54 KAB「養殖真珠のピアス」
養殖にAIを導入!鯖、復活プロジェクト
京の都に鯖を運ぶ拠点として栄えた福井県小浜市では、近年漁獲量が激減したことから、平成28年に「鯖、復活プロジェクト」がスタートしました。養殖の現場にIOT機器を導入して、海面環境や飼育状況などさまざまなデータを収集。今後はそれらをAI分析して環境面にも配慮した海に優しい養殖を目指しています。
AIで海に優しい鯖養殖
養殖は、天然の水産資源が減少している日本において漁業を支える大切な産業です。個性豊かな養殖という産業に注目してみてはいかがでしょうか。