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海の恵みに感謝! 安定供給をもたらす養殖の新しいチャレンジにも注目

生産現場にアイデアと工夫を。水産資源の安定供給に向けた各地の挑戦をご紹介。

2024.11.21

海の恵みに感謝! 安定供給をもたらす養殖の新しいチャレンジにも注目

食欲の秋。脂がのって美味しくなる秋の魚はたくさんありますが、漁獲量が減ってこれまで当たり前に食べられていた魚がなかなか食べられなくなった、なんて話もよく耳にします。
磯焼け、乱獲、海水温上昇などによる魚種の変化など、お魚事情に目を向けると、地元にもさまざまな課題があることが見えてきます。そんななかでも、漁業の現場ではさまざまな対策が進められていて、注目の養殖業でも新しい挑戦が全国各地で行われていますので、ぜひ注目してみてください。

今月は、海の恵みに感謝を込めて、海と食の未来を考えていこうという「海とごちそうウィーク」です。この機会に、海と私たちの関係について、あらためて考えてみませんか。
11月30日まで、誰もが参加できる4つの楽しいキャンペーンも実施中です。ぜひご応募ください。

魚の安定供給を目指して品種改良。2025年に販売開始予定

農産物や畜産物に比べて、魚はほとんど品種改良が行われていませんでしたが、世界的な人口増加や海洋環境変化に対応するために、安定的・効率的な供給が必要だと、株式会社さかなドリームでは魚の新品種の開発に取り組んでいるそう。
アジの希少魚であるカイワリと、飼育が容易なマアジとかけあわせた新品種は、育てやすいうえに生まれながらに生殖能力を持たないそうで、万が一、生け簀から逃げ出してしまっても生態系を乱す心配がない点もメリットだそう。万人受けする美味しさというこの新品種、2025年4月以降、首都圏で販売が予定されているそうです。
魚の安定供給を目指して品種改良。2025年に販売開始予定
地球を救う魚の品種改良!?『株式会社さかなドリーム』

地域住民も養殖に参加。団地育ちのエビが地元の味に!?

兵庫県垂水市では、意外な場所で養殖が行われていました。水槽が設置されているのは空き団地で、飼育されているのはクルマエビの一種、バナメイエビ。水槽の水はバクテリアが浄化するため交換不要で、餌の補充と確認を地域住民が担当することで雇用も生んでいます。
これは団地の活用と地域貢献、さらに水産資源減少という社会課題の解決にとUR都市機構など3社が始めた取り組みで、エビは百貨店での実験販売を経て現在はコミュニティカフェで提供中だとか。身近な養殖場は子どもたちの学びの場にもなっているそうで、団地に新しい賑わいも生まれつつあるようです。
地域住民も養殖に参加。団地育ちのエビが地元の味に!?
地域活性化とエビ養殖 神戸市垂水区で団地内の新プロジェクト

アワビ生産量アップを目指して!福岡各地で実践中

クロアワビは絶滅危惧種に指定されましたが、漁獲量が激減した福岡県では、陸上養殖でもさまざまな工夫が行われているそうです。丸福水産では海水に超微細な気泡を加えた「酸素ナノバブル」でアワビの成長を促したり、福津市津屋崎では漁協の要請を受けて福岡県立水産高等学校でアワビの中間育成をスタート。生徒たちが課題研究などに取り組みながら育てた稚貝を海に放流し3〜4年後の収穫を待つのだとか。さまざまなアプローチで、美味しいアワビを増やしていく取り組みが行われていました。
アワビ生産量アップを目指して!福岡各地で実践中
絶滅寸前アワビを救う 超微細な酸素の力でアワビが急成長